ホルムアルデヒド【formaldehyde】
ホルムアルデヒド
無色で刺激臭があり、常温では気体。水によく溶け、水溶液(35~37%)はホルマリンと呼ばれ、殺菌、防腐剤として用いられる。合板やパーティクルボード、家具、接着剤から放散することがあり、温度や湿度が高いほど放散量が多い。目、鼻、喉などに対する刺激、不快感、流涙、くしゃみ、咳、吐き気などの症状を起こすことがある。IARCでは2004年6月15日にホルムアルデヒドの発ガン性分類を危険度2Aから危険度1に変更している。厚生労働省の室内濃度指針値は、100μg/m3。 EPS断熱材には使用されていないことから、JIS A 9511でF☆☆☆☆の表示が認められている。
ホルムアルデヒド
ホルマリン
英訳・(英)同義/類義語:formalin
ホルムアルデヒド、HCHO,の水溶液で、アミノ基に結合するためタンパク変成作用が強く、生体試料の保存や殺菌、顕微鏡観察試料の調製に使われる。
ホルムアルデヒド
化合物名や化合物に関係する事項: | ホスファチジルエタノールアミン ホスファチジルコリン ホスファチジルセリン ホルムアルデヒド ポリ ポリクローナル抗体 マンガン |
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 13:59 UTC 版)
ホルムアルデヒド (formaldehyde) は有機化合物の一種で、最も簡単なアルデヒド。酸化メチレンとも。IUPAC命名法で メタナール (methanal) と表される。本物質の水溶液はホルマリン。フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂などの原料としても広く用いられる。毒性が強く、建築基準法に制限値があるなど、規制対象でもある。
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- ^ KEGG EC1.5.8.4
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- ^ 天然魚類中のホルムアルデヒドについて 長崎県衛生公害研究所報 2003年
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- ^ しいたけのホルムアルデヒド含有量に関する調査結果について 厚生労働省食品安全部基準審査課 2009年6月19日
- ^ 食品安全関係情報詳細 台湾行政院衛生署、豆製品・小麦粉製品中の過酸化水素及びホルムアルデヒドの使用について抜き取り検査を実施(食品安全委員会)
- ^ 酒精飲料中のメタノールの取扱いについて 厚生労働省
- ^ 室内環境学会編・関根嘉香監修「住まいの化学物質-リスクとベネフィット―」東京電機大学出版局(2015)ホルムアルデヒド発散建材
- ^ 医薬発第九九〇号 化粧品規制緩和に係る薬事法施行規則の一部改正等について (各都道府県知事・各政令市市長・各特別区区長あて厚生省医薬安全局長通知)
- ^ a b 群馬県「利根川水系の浄水場におけるホルムアルデヒド検出事案への対応状況について」
- ^ a b 「利根川水系の浄水場におけるホルムアルデヒド検出事故」リスクマネジメント最前線、東京海上日動リスクコンサルティング
- ^ 「利根川水系におけるホルムアルデヒドによる水道の影響について」厚生労働省平成24年5月24日
ホルムアルデヒド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 03:36 UTC 版)
ロックウールはグラスウールと同様に、製造時に重量の最大4.5%程度のフェノール樹脂とその類似物を使用する。したがって175度以上に加熱すると、フェノール樹脂等の熱分解生成物が発生する。ロックウール工業会で390度の条件下で実験を行なった結果、アセトン、フェノール、N,N-ジメチルホルムアミド等が微量発生することが報告されている。火災時や高温部分での使用には注意が必要とされている。ただし常温の製品から遊離されるホルムアルデヒドは微量であり建築基準を満たすものとなっている。
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ホルムアルデヒド(ホルマリン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)
「現像」の記事における「ホルムアルデヒド(ホルマリン)」の解説
強い硬膜化作用を有している。かつて高温時において定着中もしくは定着後の水洗の際に膜面の軟化や膨満、水温との温度差による縮みなどが起こるのを防ぐ目的で、定着前に固膜液に浸漬させる固膜法(もしくは硬膜液に浸漬させる硬膜法)が行われていたが、その主成分がこのホルマリンである。またその性能を利用して硬膜化定着液に用いられることもあった。しかし現在では環境負荷などの問題やフィルム自体の性能の向上などもあり、使われることは極めて稀になっている。
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ホルムアルデヒド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 08:39 UTC 版)
2005年2月、ESAのマーズ・エクスプレスに搭載された全球フーリエスペクトロメータ(PFS)が、火星の大気中に痕跡量のホルムアルデヒドを検出したと発表された。PFSの責任者であるビットリオ・フォルミサーノは、ホルムアルデヒドはメタンが酸化された際の副生物であり、火星が地質的に活性であるか微生物の群集が存在することの証拠であると推測した。NASAの科学者は、この発見は十分に検証する必要があると考えたが、生命の存在については否定的な見解を表明した。
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