ダールグレン体系とは? わかりやすく解説

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ダールグレン体系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/12 04:01 UTC 版)

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ダールグレン体系(ダールグレンたいけい、Dahlgren system)は、1980年代にロルフ・ダールグレンらが発表した、被子植物分類体系である。

クロンキスト体系などと同じく、ストロビロイド説に基づいて提唱された。R・ダールグレンおよびその死後に妻ガートルード (Gertrude) が引き継いでまとめた。

特徴

R・ダールグレン自身が単子葉植物の専門家でもあり、従来ユリ科などとしてまとめられることが多かった群を、レベルまで分類し、さらに多数のに分けた。特にキジカクシ目という分類群は、その後分子系統学に基づいて提唱されたAPG体系でも(ダールグレンの提唱したものと一部ずれるが)採用され、進化系統を反映したものといえる。

分類階級としては、双子葉類がモクレン亜綱、単子葉類がユリ亜綱とされ、また、目の上に上目が設けられている(この「上目」がクロンキスト体系の「亜綱」にほぼ対応する部分もある)。クロンキスト体系ほど普及はしなかったが、部分的に採用した文献も多い。

以下詳細を示す。

モクレン綱 Magnoliopsida

モクレン亜綱 Magnoliidae

モクレン上目 Magnolianae

スイレン上目 Nymphaeanae

キンポウゲ上目 Ranunculanae

ナデシコ上目 Caryophyllanae

タデ上目 Polygonanae

イソマツ上目 Plumbaginanae

アオイ上目 Malvanae

スミレ上目 Violanae

ツバキ上目 Theanae

サクラソウ上目 Primulanae

バラ上目 Rosanae

ヤマモガシ上目 Proteanae

フトモモ上目 Myrtanae

ミカン上目 Rutanae

ブドウ上目 Vitanae

ビャクダン上目 Santalanae

ツチトリモチ上目 Balanophoranae

ウコギ上目 Aralianae

キク上目 Asteranae

ナス上目 Solananae

ツツジ上目 Ericanae

ミズキ上目 Cornanae

シレンゲ上目 Loasanae

リンドウ上目 Gentiananae

シソ上目 Lamianae

ユリ亜綱 Liliidae

オモダカ上目 Alismatanae

ホンゴウソウ上目 Triuridanae

サトイモ上目 Aranae

ユリ上目 Lilianae

パイナップル上目 Bromelianae

ショウガ上目 Zingiberanae

ツユクサ上目 Commelinanae

ヤシ上目 Arecanae

パナマソウ上目 Cyclanthanae

タコノキ上目 Pandananae


ダールグレン体系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/20 04:24 UTC 版)

ユリ目」の記事における「ダールグレン体系」の解説

ユリ仲間分類体系細分化をしているのが、単子葉植物専門家ダールグレンによるダールグレン体系である。クロンキストやエングラーユリ科入れていたものを、キジカクシ目ヤマノイモ目など、目が細分され体系になっているユリ目そのものは6科のみの小さなタクソンである。 モクレン綱被子植物Magnoliopsidaユリ亜綱単子葉植物Liliidaeユリ上目 Lilianaeユリ目 Lilialesイヌザフラン科 Colchicaceae Uvulariaceae アヤメ科 Iridaceae ユリズイセン科 Alstroemeriaceae Calochortaceae ユリ科 Liliaceae

※この「ダールグレン体系」の解説は、「ユリ目」の解説の一部です。
「ダールグレン体系」を含む「ユリ目」の記事については、「ユリ目」の概要を参照ください。

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