ダールカエルガメとは? わかりやすく解説

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ダールカエルガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 09:19 UTC 版)

ダールカエルガメ
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 曲頸亜目 Pleurodira
: ヘビクビガメ科 Chelidae
: カエルガメ属 Phrynops
亜属 : Batrachemys
: ダールカエルガメ P. dahli
学名
Phrynops dahli
Zangerl & Medem, 1958
和名
ダールカエルガメ
英名
Dahl's toad-headed turtle

ダールカエルガメ学名Phrynops dahli)は、ヘビクビガメ科カエルガメ属に分類されるカメ

分布

カエルガメ属では唯一アンデス山脈より西部に分布する。

コロンビアボリバル県固有種

形態

最大甲長21.5cmとカエルガメ属最小種。背甲は非常に扁平で、上から見ると細長い。背甲中央部の椎甲板は平坦で、背甲中央部の縁甲板はわずかに反り返る。背甲の色彩は緑褐色や暗褐色一色。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や腹甲の色彩は淡黄色や黄色で、甲板の継ぎ目(シーム)に沿って不明瞭な灰色の斑紋が入る。

頭部は大型で扁平。咬合面は幅広く、顎の筋肉が発達しているため固い獲物を噛み砕くことに適している。喉に左右に1本ずつ髭状の突起がある。頸部は短い。頭部や頸部の背面の色彩は灰褐色や緑褐色、側頭部(上顎や鼓膜含む)の色彩は淡黄色や黄色、腹面の色彩は黄褐色。

幼体は椎甲板にあまり発達しない筋状の盛りあがり(キール)があるが、成長に伴い消失する。

生態

低地にある森林内の河川などに生息する。夜行性。水棲傾向が強く、水場が干上がったり産卵を除けば上陸することはまれ。

食性は動物食で、魚類両生類の幼生、昆虫類甲殻類貝類、動物の死骸などを食べる。

繁殖形態は卵生。水辺に1回に1-6個の卵を年に数回に分けて産む。

人間との関係

分布が極めて限定され、生息数の少ない種と考えられている。加えて開発による生息地の破壊、水質汚染などにより生息数は激減している。

関連項目

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、274-275頁。
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社2005年、84頁。
  • 安川雄一郎 「曲頸類総覧(後編)」『クリーパー』第26号、クリーパー社、2005年、34-35頁。

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