イキシオリリオン科とは? わかりやすく解説

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イキシオリリオン科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/13 20:05 UTC 版)

イキシオリリオン科
分類APG植物分類体系
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 単子葉類 Monocots
: クサスギカズラ目 Asparagales
: イキシオリリオン科 Ixioliriaceae
学名
Ixioliriaceae Fisch. ex Herb. (1821)
和名
イキシオリリオン科

イキシオリリオン科(イキシオリリオンか、学名Ixioliriaceae)は、単子葉植物Ixiolirion 1のみからなる小さな属。かつてはヒガンバナ科に含まれたため、の1つにもされたが、遺伝子レベルでの解析に依る、APG植物分類体系ではクサスギカズラ目に属す単型の科とされた。

中央アジアに4種 1変種 が自生する小さな属である。耐寒性の秋植え球根で、根元から出るは非常に細く、は4月から5月に咲き、濃い青紫の散形花序で、細い花弁は外に反り返り、属名の様に、ユリの花を小さくした花である。国内でも球根が売られており、花壇鉢植え切り花に利用されている。日本国内では殆どがイキシオリリオン・タタリクム (Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult. f., 1829) が普及したが、耐暑性が劣るので衰退し始めている。これは耐寒性の秋植え球根で、根元から出る葉は非常に細く、アヤメ科のイキシア属 (Ixia) の様に細く外観がに似ているため、同時に花はユリのようであることから、造語でイキシオリリオン (Ixiolirion) と名付けられた。

最新の種(しゅ)一覧

最近、遺伝子レベルでの分類により、APG植物分類体系を使用して以下の 4種 1変種 に集約された。


イキシオリリオン・フェルガニクム

Ixiolirion ferganicum Kovalevsk. et Vved., 1961


イキシオリリオン・カラテギヌム

Ixiolirion karateginum Lipsky, 1900


イキシオリリオン・ソンガリクム

Ixiolirion songaricum P.Yan, 1996


イキシオリリオン・タタリクム

Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult.f. in J.J.Roemer et J.A.Schultes, 1829

(異学名・現在無効名 : Ixiolirion montanum (Labill.) Schult. et Schult. f., 1829)

(異学名・現在無効名 : Ixiolirion pallasii Fisch. et C.A.Mey. ex Ledeb., 1852)


イキシオリリオン・タタリクム 変種 イクシオリリオイデス

Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult. et Schult.f. in J.J.Roemer et J.A.Schultes var. ixiolirioides (Regel) X.H.Qian, 1984

参考・出典

  • [原色園芸植物図鑑 (IV) 球根編 / 京都大学教授農学博士 塚本洋太郎著 保育社発刊]
  • [園芸植物大辞典 / 京都大学名誉教授農学博士 塚本洋太郎監修 小学館発刊]
  • [最新園芸植物大事典 / 前東京教育大学教授 井上頼数編集代表 誠文堂新光社発刊]

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