イキト語とは? わかりやすく解説

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イキト語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 15:58 UTC 版)

イキト語
アマカコレ語、プカ・ウマ語
Ikíitu kuwasíini
話される国 ペルー
話者数 10人未満(2016年
言語系統
サパロ・ヤワン語族英語版?
表記体系 ラテン語
公的地位
公用語 ペルー
統制機関 統制なし
言語コード
ISO 639-3 iqu
Glottolog iqui1243[1]
消滅危険度評価
Critically endangered (Moseley 2010)
 
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イキト語(イキトご、アマカコレ語(アマカコレご)、プカ・ウマ語(プカ・ウマご):Iquito language、西:Idioma iquito)はサパロ語族消滅危機言語である。

概要

Iquito language

イキト語はペルーロレート県ロレート群英語版ピントヤク川英語版流域、ナナイ川英語版流域、及びチャンビラ川英語版流域などでイキト族スペイン語版によって話されている言語であるが、2006年時点で500人いたイキト族のうち、イキト語を理解できる人は55人、その中で流暢に話せる話者は25人しかいなかったため消滅危機言語とされている。

イキト語は同じくサパロ語族アラベラ語などと共にペルー憲法第48条に則りペルーの公用語となっている。また、新約聖書1963年にイキト語に翻訳されるなど言語復興が目指されているが、イキト族の中にはイキト語の使用に批判的な者も多く、現在、イキト族の間では主にスペイン語が使われている。

文法・文字

文法

イキト語は他のサパロ語族と同様にSOV型の言語である。特にカワラノ語との単語の類似点が多く、それぞれをイキト・カワラノ語という1つの言語の方言だとする場合もある。

文字

イキト語アルファベット
大文字 小文字 国際音声記号
A a [a]
Aa aa [aː]
Ɨ ɨ [ɨ]
Ɨɨ ɨɨ [ɨː]
H h [h]
I i [i]
Ii ii [iː]
K k [k]
Kw kw [kʷ]
M m [m]
N n [n]
P p [p]
R r [ɾ]
S s [s]
T t [t]
U u [u]
Uu uu [uː]
W w [w]
Y y [j]

音韻

母音

前舌 中舌 後舌
非円唇 非円唇 円唇
[i] [ɨ] [u]
[a]

子音

唇音 歯茎音 歯茎硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
平音 平音 平音 平音 唇音
鼻音 [m] [n]
破裂音 無声音 [p] [t] [k] [kʷ]
摩擦音 無声音 [s] [h]
接近音 [j] [w]
はじき音 [ɾ]

脚注

  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Iquito”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/iqui1243 

参考文献

外部リンク




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