オウム真理教の音楽
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オウム真理教の音楽(オウムしんりきょうのおんがく)は、オウム真理教が制作した音楽である。クラシック系からポップス、選挙宣伝用に作曲され、一連のオウム事件のテレビでの報道番組等で連日放送された『尊師マーチ』に代表される「オウムソング」と呼ばれるものなど、多岐にわたる。大半の楽曲は麻原彰晃自身による作詞・作曲であるが、弟子が麻原の指示で作詞・作曲した曲も複数存在する。
注釈
- ^ 正式名称は不明。
出典
- ^ 西村雅史・宮口浩之 監修『オウム真理教大辞典』三一書房、2003年、38-39頁。ISBN 978-4-380-03209-7
- ^ 「オウム真理教バンド『秘密コンサート』潜入記」『週刊新潮』1999年3月25日号、40頁。
- ^ 毎日新聞社会部『冥い祈り―麻原彰晃と使徒たち』 p.146
- ^ 安斎育郎, 村尾美明、「人はなぜ騙されるのか -理系学生がなぜオカルトに惹かれてしまったか-:2000年度物理教育研究大会講演」『物理教育』 2001年 49巻 1号 p.5-10, doi:10.20653/pesj.49.1_5
- ^ 「営団地下鉄銀座駅と永田町駅構内放送でオウム”麻原”ソング」 読売新聞 1995/6/27
- ^ 林郁夫『オウムと私』 2001年 p.88
- ^ 『巨聖逝く 悲劇の天才科学者村井秀夫』 1995年 p.273
- ^ サマナ用『成就に向けて』創刊号
- ^ 藤野陽平「『オウム音楽』の多様性」『情報時代のオウム真理教』 p.127-153
- ^ yuki kobayashi(コメント欄) (2011年8月5日). “作詞作曲家麻原彰晃を作曲家三枝成彰が徹底分析!オウム総括5/10”. AummeMorialMuseum 2023年2月24日閲覧。
- ^ 江川紹子『全真相 坂本弁護士一家拉致・殺害事件』 p.166
- ^ 麻原次女ツイート
- ^ a b c d e f g 小林由紀 「オウムと出会ってからひかりの輪になるまで」 ひかりの輪
- ^ 『日出づる国、災い近し―麻原彰晃、戦慄の予言』、1995年、162頁
- ^ 江川紹子『救世主の野望』 p.48
- ^ 『日出づる国、災い近し―麻原彰晃、戦慄の予言』、1995年、38頁
- ^ 東京キララ社編『オウム真理教大辞典』2003年 p.21
- ^ 『オウム真理教大辞典』 p.66
- ^ 早川紀代秀『私にとってオウムとは何だったのか』
- ^ 『冥い祈り―麻原彰晃と使徒たち』 p.11
- ^ 林郁夫『オウムと私』 2001年 p.299
- ^ オウム解剖 彼の旅は終わったか 3・黄色い液体「早まった」 朝日新聞
- ^ 滝本コメント28~30 カナリヤの会
- ^ 『オウム真理教大辞典』 2003年 p.35
- ^ 『オウム真理教(1983~1999年)の活動経緯の総括』 1993年l ひかりの輪
- ^ ひかりの輪公式サイト 2018/6/16閲覧
- 1 オウム真理教の音楽とは
- 2 オウム真理教の音楽の概要
- 3 オウムソング一覧と分類
- 4 ひかりの輪の音楽
オウムソング
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オウム真理教は対外宣伝や教団信者の修行・教学の為に非常に多数の「宗教歌」を製作していたことも有名で、オウムソングとして知られている。真理党が出馬した当時選挙活動時に使用されたり、オウム真理教放送で使用されたこと、また多くのマスメディアでも取り上げられたことで有名になった。 これらの曲は大部分は麻原彰晃自身が歌っており(他に青山吉伸、村井秀夫ら幹部が歌ったものも多数存在する)、その大半が麻原彰晃自身による作詞作曲であるとされている。教団による楽譜集「シンセ音楽を楽しもう」に収録された26曲は「尊師26曲集」として知られている。 麻原は自ら音痴と認めた上で、「一般的な旋律とは異なる神々の使者として意識的に現れた音や声を表現することのほうが重要であり、敢えて音程を外して歌っている」と説明している。 オウムソングを代表する歌は、「尊師マーチ」(かつての「麻原彰晃マーチ」を改題し歌詞を変更したもの)や「真理教、魔を祓う尊師の歌」、「エンマの数え歌」、「ガネーシャ体操」(歌詞が異なる「修行者の歌」、熊本県・波野村(現在の阿蘇市波野地区)の「オウム真理教進出反対」に抗議する歌、リズムを変えた「極厳修行者音頭」も存在する)などがある。特に「尊師マーチ」・「真理教、魔を祓う尊師の歌」は、その軽快かつ覚えやすいメロディーやハイテンションなリズム故にオウムソングの中では知名度が高く、教団或いは麻原自身を象徴する一曲として、オウム関連の報道特番やドキュメンタリー番組で何度も使用されている。 内容は、ほとんどが教団の教義を記したり麻原を称えたりする内容で、マスコミや一般向けの曲から、中には信者以外極秘の過激な歌詞の歌も存在する。音楽は、ほとんど電子楽器で演奏されている。中には麻原によるマントラが所々流れる楽曲もある。信者対象の人気投票では1位の「覚者」に続いて「輪廻転生」「黎明」「さまよえるバルドー」「賛歌」の順であった。
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