島田裕巳宅爆弾事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > できごと > 事件・事故 > 事件・事故 > 平成時代の事件 > 島田裕巳宅爆弾事件の意味・解説 

島田裕巳宅爆弾事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 04:46 UTC 版)

オウム真理教 > オウム真理教事件 > 島田裕巳宅爆弾事件

島田裕巳宅爆弾事件(しまだひろみたくばくだんじけん)は、1995年平成7年)3月東京で発生した爆発事件である。一連のオウム真理教事件のひとつ。

概要

1995年平成7年)3月19日午後7時25分頃、東京都杉並区マンションの1階玄関出入口ガラスドアで黒色火薬時限爆弾が爆発した[1]

その後の捜査で、オウム真理教信者らが同教団に好意的とされた宗教学者日本女子大学元教授・島田裕巳の(以前住んでいた)自宅マンション爆破したことが判明する。島田は既に転居済みで怪我はなかった。反オウムの者による犯行に見せかけた自作自演行為で、地下鉄サリン事件直前のリムジン謀議で東京総本部火炎瓶事件と共に実行が決定され、警察の捜査を撹乱することを目的としていた偽旗作戦であった。井上嘉浩が主体となって実行したが、井上によると計画を提案したのは青山吉伸であるという(火炎瓶事件は井上が提案)[2]村井秀夫花火以上ならば良いとして、爆弾に強い信者の滝澤和義らに爆弾製造を指示した[1]

山形明の証言によると、爆発すると井上は非常に興奮し「バクダン、バクダン!花火みたいに凄かった!ヒロミちゃん、ヒロミちゃん!もう1回やれば完璧だ!」とはしゃいでいたという[3]

この事件では井上、山形、平田信の他、陸上自衛隊第1空挺団3等陸曹(火炎瓶事件にも関与、後に懲戒免職)を含む数名が爆発物取締罰則違反容疑で逮捕起訴されて有罪となった。平田は2012年(平成24年)2月に起訴され、オウム真理教事件では初めて裁判員裁判で審理されることになった[4]

また、同容疑で2004年平成16年)7月に石川公一逮捕されたが、警察庁長官狙撃事件の捜査を目的とした別件逮捕であり、後に釈放され、不起訴処分となった。

脚注

  1. ^ a b 「宗教学者狙った爆弾」1995年7月13日 読売新聞
  2. ^ 降幡賢一『オウム法廷2 下』 p.129
  3. ^ 青沼陽一郎是々非々にて候。 復刻『青ちゃん新報』法廷場外乱闘!酸素吸入器片手に激昂!! 2014年1月27日
  4. ^ 併せて平田が起訴された事件である公証人役場事務長逮捕監禁致死事件(逮捕監禁罪)、オウム真理教東京総本部火炎瓶事件(火炎びん処罰法違反)は罪状自体は裁判員裁判の対象外であったが、島田裕巳宅爆弾事件(爆発物取締罰則違反)は裁判員裁判の対象であったため、平田の裁判で3事件が裁判員裁判となった。

参考文献

  • 『オウム法廷2 下』(朝日新聞社 1998年)

島田裕巳宅爆弾事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:41 UTC 版)

島田裕巳」の記事における「島田裕巳宅爆弾事件」の解説

第7サティアン続きオウムはさらに島田利用し地下鉄サリン事件が反オウムの者による犯行見せかけるため、地下鉄サリン事件直前3月19日島田の(以前住んでいた)マンション爆弾仕掛け起爆させた(島田裕巳宅爆弾事件)。

※この「島田裕巳宅爆弾事件」の解説は、「島田裕巳」の解説の一部です。
「島田裕巳宅爆弾事件」を含む「島田裕巳」の記事については、「島田裕巳」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「島田裕巳宅爆弾事件」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「島田裕巳宅爆弾事件」の関連用語

島田裕巳宅爆弾事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



島田裕巳宅爆弾事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの島田裕巳宅爆弾事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの島田裕巳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS