実行役・運転手役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 07:57 UTC 版)
「地下鉄サリン事件」の記事における「実行役・運転手役」の解説
3月18日午前4時ごろ - 麻原ら上九一色村到着。 午前8〜9時ごろ - 村井秀夫は先の実行役ら(豊田亨除く)を第6サティアンに集め「君たちにやってもらいたいことがある。これは(上を見る)……からだからね」と麻原の指示であることを暗示したうえで、「近く強制捜査がある。騒ぎを起こして強制捜査の矛先をそらすために地下鉄にサリンを撒く。嫌だったら断ってもいいんだよ」「前にアタッシェケースに仕込んだ噴霧器を地下鉄の構内に置いたことがあった。それからすると、密閉した空間でないとあまり効果が出ない。それで、今度は車内に撒く」「3月20日月曜日の通勤時間帯に合わせてやる。対象は、公安警察、検察、裁判所に勤務する者であり、これらの者は霞ケ関駅で降りる。実行役のそれぞれが霞ヶ関駅に集まっている違う路線に乗って霞ヶ関駅の少し手前の駅でサリンを発散させて逃げれば、密閉空間である電車の中にサリンが充満して霞ヶ関駅で降りるべき人はそれで死ぬだろう」と犯行を指示。 夕方 - 村井秀夫・井上嘉浩・実行役5人は第6サティアンで地下鉄のガイドマップなどを参考に散布場所と時間を計画策定。運転手役の必要性が論じられる。 3月19日午前9時ごろ - 実行役5人+杉本繁郎(5人の送迎を担当)、上九から杉並区今川アジトへ出発。 正午ごろ - 実行役5人+杉本繁郎と、当初運転手役を指名されていた(後述)平田信らは新宿のタイ料理店で食事、デパートで変装用の眼鏡・かつら・スーツなどを購入。その後、在家信者に依頼し犯行用の車を借りる。 午後1時ごろ - 村井秀夫・井上嘉浩は第6サティアン1階の麻原の部屋に行き、人選について指示を仰ぐ。麻原は準備が進まないことに対して、やる気がないなら中止しろと叱責。新実智光・北村浩一・外崎清隆・高橋克也とすでに東京にいる杉本繁郎が運転手役と決まり、4人は渋谷アジトに出発。また、井上嘉浩も東京へ向け出発。 午後7時25分ごろ - 井上嘉浩ら、島田裕巳宅爆弾事件実行。 午後8時ごろ - 井上嘉浩、今川アジトを訪れ実行役5人および杉本に渋谷アジトへの移動を指示。 午後8時45分ごろ - 井上嘉浩ら、東京総本部火炎瓶事件実行。 午後9時ごろ - 実行役・運転手役全員と井上嘉浩は渋谷アジトに集結。林郁夫がPAMなどの解毒剤を配布。 午後10時30分ごろ - 全員は駅を下見、井上嘉浩は霞ヶ関駅到着時に警視庁の出口に近い車両を選ぶよう指示。
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