アターとは? わかりやすく解説

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utter

別表記:アター

「utter」とは、口に出す発音することを意味する英語表現である。

「utter」とは・「utter」の意味

「utter」とは、主に「口に出す」「発する」「言う」「音を出す」「表現する」「述べる」などを意味する英語表現他動詞または自動詞としての用法がある。派生語名詞utterance口に出すこと、発声)」、名詞「utterer(発話者)」、形容詞「utterable(音声表現可能な)」がある。現在分詞形「Uttering」は発話という意味。過去形過去分詞形「Uttered」は、「言葉伝えられる」という形容詞的用法も持つ。

「utter」の覚え方


「utter」は「口に出す」「発する」という意味の英単語である。語呂合わせによるイメージとしては、大事なものを紛失してしまった状況で、やっと探し物が見つかり「アッター」と思わず声が出た、という様子想像する覚えやすくなる

「utter」の発音・読み方

「utter」の発音記号アメリカ英語で「ʌ.t̬ɚ」、イギリス英語で「ʌt.ər」であり、最初の「u-」にアクセント置かれるカタカナ表記する場合アメリカ英語で「アタァル」、イギリス英語で「アタァ」のような音になる。

「utter」の語源・由来

「utter」の語源は、中世オランダ語の「uteren」、中世低地ドイツ語の「utern(外に出す、見せる、話す)」である。語根ut(外へ)」は、古英語の「utan差し出す)」に由来する。同じ綴り形容詞「utter」は、「極限まで行く」ということから「全くの」という意味に変化したが、語源共通している。

「utter」を含む英熟語・英語表現

「utter a word」とは


「utter a word」とは、「さらに言及する」「一声発する」を意味する英熟語である。「I thought that it was meaningless if I did not utter a word.(とにかく口に出して言葉にしないと意味がない思った)」「So great was his emotion that he could not utter a word.(彼はあまりの感激言葉も出なかった)」のように表現する

「utter a cry」とは


「utter a cry」とは、「叫び声をあげる」を意味する英熟語である。「She was standing on the porch shaking her hands wildly and uttering piercing cries.(彼女はポーチの上両手激しく振りながら、叫び声をあげていた)」のように用いられる

「utter a threat」とは


「utter a threat」とは、「脅迫言葉発する」「脅しをかける」を意味する英熟語である。「The second was that, at the meeting, the tenant was not said to have uttered any threats against the deceased.(もうひとつは、打ち合わせの際、借主故人に対して脅迫言葉発したとは言われていないことである)」のように使用する

「utter」に関連する用語の解説

「uttered」とは


uttered」とは、「utter」の過去形過去分詞形で「発せられた」を意味する表現である。「Words that are uttered unconsciously.(無意識に発する言葉)」「Words once uttered cannot be recalled.(一度口に発した言葉取り消せない)」のように用いられる

「utter」の類語

「utter」の類語は、「articulate(はっきり発音する)」「express表現する)」「recite朗読する)」「blurt言い出す)」などがある。

「utter」の活用形

動詞「utter」の活用形は、三人称単数現在形が「utters」、過去形過去分詞が「uttered」、現在分詞が「uttering」となる。

「utter」の使い方・例文

発する」という使い方では、以下のように用いられる。「Psychological state terms accounted for an average of 2-3% of the children's total words uttered.(心理状態に関する用語は、子どもたち発した言葉平均2〜3%を占めていた)」「All speech has a social basis and is uttered as part of an ongoing, linked set of utterances.(すべての発話社会的な基盤持ち継続的関連性のある一連の発話一部として発語される)」「They are the dolls which move as the cold director directed, and are uttered.(彼らは冷たいディレクター指示通り動き発声する人形なのだ)」

「話す」という意味では、以下のように使用する。「Ready to utter them, you find yourself speaking not to the girl you hope to speak.(いざ話す段になって相手自分話したい思っている女の子ではないことに気が付いた)」

「音を出す」という言い方では、次のような文章がある。「Japanese macaques often utter girneys coos when they begin grooming interactions.(ニホンザルは、毛づくろい始めると、よくクー鳴く。)」「When related dominant females uttered vocalizations before performing or receiving grooming.(関連する支配的なメス毛づくろいをする前、される前に声を上げた)」

表現する」「言う」という意味では、以下のように用いられる。「He boldly declared that liberty is meaningless where the right to utter one’s thoughts and opinions has ceased to exist.(自分の考え意見を言う権利なくなったところに、自由は意味をなさないと彼は力強く主張した)」

アター

名前 Atā

アター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/14 07:40 UTC 版)

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アターアラビア語: عطاء‎ `Aṭā')とは、イスラム世界において軍人官僚に支払われた俸給アラビア語の「贈り物」に由来する語。

概要

正統カリフの2代目にあたるウマルの治世下で導入された。ジハードによって征服された各地域に徴税官を派遣して税収を確保し、各地のミスル(軍営都市)に帳簿を管理する官庁(ディーワーン アラビア語: ديوان‎ dīwān 。帳簿、登録簿のこと。これが後に転じて帳簿とその管理を行う官庁の意味となった)を設置してアラブ人戦士(アラブ・ムカーティラ)を登録させ俸給を支払った。また、カリフの中央政府があったメディナにも同じくディーワーンを置いて帳簿を管理し、預言者ムハンマドの一族やムハンマドの未亡人たち、有力者たちなどが登録され、彼らに年金(アター)と食糧(リズク アラビア語: رزق‎ rizq)が支給された。

ウマイヤ朝第5代カリフのアブドゥルマリクは、ディーナール金貨やディルハム銀貨といったイスラム政権独自の金貨銀貨を発行し、これによりイスラム世界の貨幣経済が一層発展すると、アターも貨幣で支払われるようになった。ウマイヤ朝後期には、マワーリー(非アラブ人ムスリム)にもアターが支払われるようになり、第8代ウマル2世のもとで制度化された。こうして、アターはアラブ人戦士に支給されるものから、その性質を変容させていった。

アッバース朝でも軍人・官僚にアターが支給されたが、地方政権が各地で自立を強め国家財政が逼迫する中でアターの財源を工面することが困難になり、アッバース朝第7代カリフのマアムーンの時代にアラブ戦士団(アラブ・ムカーティラ)に対するアターは廃止された。しかし、アッバース朝時代には政権を軍事的に支えているホラーサーン軍団やカリフの親衛軍団であるテュルク系グラーム軍団に所属する軍人たちに対する給与も、やはりアターと呼ばれて支給された。初期イスラーム時代のイスラム政権の軍事力の主力はアラブ戦士団(アラブ・ムカーティラ)であったが、8 - 9世紀にはアラブ戦士団の現地化・土着化とグラーム軍団などのイスラーム政権君主の親衛軍団が形成されるに従って、政権にとってのアラブ戦士団の必要性が徐々に低下していった。これに伴って、アターなどの給与の支給対象もアラブ戦士団以外のマワーリー軍団や新たに台頭して来たグラーム軍団に代表されるムスリム君主直属の親衛軍団、場合によっては政権を支持するベドウィンなどの遊牧勢力に対して主に支払われるようになって行った。これらのアターの支給は政権存続と直結する問題であり、その支給が確実に行われるか否かは常に政権の動向を左右した。給与の支給を巡る問題は、やがてブワイフ朝時代に登場するイクター制に移行していった。

アターの支給についての一例として、アッバース朝時代初期のアターの支給額は、アッバース朝の創建を担ったホラーサーン軍団の指揮官では月額2,000ディルハム、高級官僚では300ディルハム、下級官僚では30ディルハムであったという。また、ホラーサーン軍団の将兵には臨時の特別支給もあった。

参考文献


「アター」の例文・使い方・用例・文例

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