ひすい学院高校関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 10:13 UTC 版)
「絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-」の記事における「ひすい学院高校関係者」の解説
比嘉 夏海 (ひが なつみ) 声 - 立野香菜子 ひすい学院高校に勤務する新米教師。23歳。過去の「絶体絶命都市」シリーズ全作に登場している。首都島地震、富坂水害、セントラルアイランドの震災と何度も大災害に巻き込まれており、今回で4度目の被災となる。 授業を抜け出した3人の女子生徒を探している最中に地震が発生し、主人公に女子生徒の捜索の手伝いを依頼した事で主人公と関わりを持つようになる。生徒達に疎まれている事は自覚しており、一時は自信を無くしかけるも生徒想いの性格は変わっておらず、今までの経験からか被災直後でも慌てる事なく冷静に生徒達をまとめようとする。 主人公と別れた後は3人の生徒と共に朝顔交差点のコンビニに身を寄せていた。被災5日目にようやく道が開け、帰れる状況になると同時に浩子がいじめを苦に投身自殺を図り、危険を冒して倒壊したビルへ侵入し主人公と共に彼女を救出した。しかし脱出時に余震が発生し、その身と引き換えに浩子と主人公を外へ押し出して倒壊に巻き込まれる。主人公や生徒達の必死の救助も虚しく、瓦礫から掘り出した時には既に事切れていた。 なお、彼女の遺体はイベント時には収容されず放置され(主人公は何も出来ない為、比嘉の亡骸や高校生達を放置して出発するしか無い)、別エリアに移動後にradikoを聞くと、朝顔交差点のビル倒壊と比嘉の死亡のニュースが流れる。 後日談では、彼女が命を落とした倒壊ビルの跡地に献花台が設けられており、12月の時点でも多くの人が献花に訪れている。首都島地震以来の友人だった須藤真幸も、春彦から彼女の訃報を聞き、献花に来ていた。福井のコンビニで花が売られており、それを買うことで主人公も献花することができる。 赤坂 絵里 (あかさか えり) 声 - 川崎芽衣子 比嘉夏海が探しているひすい学院高校の女子生徒の1人。明るめの金髪で言葉遣いが丁寧な、お嬢様風の女の子。比嘉を嫌っているが、詳しい理由は不明。表面上は上品に振る舞っているが、浩子曰く、裏では浩子への陰湿な嫌がらせを行っているらしい。秀美と共に学校を抜け出していた最中に被災し、比嘉から捜索の依頼を受けた主人公と出会う。 主人公と共に朝顔交差点側に移動した後は、福井のコンビニに身を寄せる。当初は状況をよく分かっておらず、緊張感無く「手を洗いたい」などと言っていたが、比嘉に現実を教えられてようやく状況を呑み込み、比嘉の冷静さに驚いた様子を見せた。3日目には就寝中に眼鏡を踏み壊された上に髪を切られた浩子に慰めの言葉を掛けていたが、浩子によるとその絵里こそが犯人で、自分で嫌がらせをしておきながら素知らぬ顔で慰めていたと言う。しかし5日目に浩子が自殺未遂に出た時には説得を試みており、比嘉が命を落とした際には涙を流した。 後日談では、12月の頃には秀美と共に福井のコンビニでアルバイトをしており、訪れた主人公に浩子が失踪した事を伝えた。年が開ける頃には主人公に浩子が未だ行方不明である事を伝える手紙を送り、主人公が三度ひすい市を訪れる理由を作った。浩子の事は本気で心配しているが、当の浩子には「いい子ぶっている」と言われていた。その後、主人公に浩子が救出されると同時に秀美と共に駆け付け、浩子と和解し共に帰って行った。 上述と後述の通り浩子の自殺未遂のきっかけや、それによる比嘉の死亡の遠因を作った張本人だが、本編中で事の発端となった浩子へのいじめについて謝罪・改心する場面は無い。後日談でもいじめの謝罪自体は最後までする事は無く、そればかりかいじめなどしておらず最初から仲の良い友達であったかのように振舞っていた。そもそもいじめの件はいずれも浩子の言によるもので、作中で実際に絵里が浩子をいじめている直接的な描写は無く、後述の通り後日談の最後ではいじめ自体が狂言であった可能性を残す。 清水 秀美 (しみず ひでみ) 声 - 倉富ルツ 比嘉夏海が探しているひすい学院高校の女子生徒の1人。髪を赤く染めて派手な化粧をしたギャル風の女の子。絵里と同様に比嘉を嫌っているが、理由は不明。絵里と共に学校を抜け出していた最中に地震が発生。崩壊した街の姿に愕然とし、被災者になってしまったと落ち込む。浩子に対しては露骨に嫌味な態度を取るが絵里の腰巾着に過ぎず、浩子曰く「一人でいじめが出来る度胸は無い」。そのため、浩子の自殺未遂の際には慌て、比嘉の死には涙を流した。 後日談では、12月の頃には絵里と共に福井のコンビニでアルバイトをしている。浩子救出後に絵里と共に駆け付け、浩子と和解し共に帰っていった。 山内 浩子 (やまうち ひろこ) 声 - 佐々実ほの花 比嘉夏海が探しているひすい学院高校の女子生徒の1人で、黒い髪に眼鏡をかけた真面目そうな女の子。秀美と絵里から嫌がらせを受けているらしい。卑屈な性格であり、震災で崩壊した街を眺めて「みんな壊れてしまえばいい」と呟くほど。それに気付かず助けてくれない比嘉も嫌っている。学校を抜け出した際に被災し、比嘉の依頼を受けた主人公に発見された後に比嘉達と合流する。 震災後も、眠っている間に絵里から眼鏡を壊され、髪を切られる仕打ちを受けたと、泣いて主人公に訴える。5日目にようやく瓦礫が撤去されて帰れる状況になるや否や、朝顔交差点の倒壊したビルから投身自殺を図ったが、主人公と比嘉に助けられた。その結果、比嘉が命を落とす事になってしまい、泣きながら彼女の亡骸に謝り続けていた。 後日談では、12月の頃には家出して失踪しており、家族から警察に捜索願いが出されている。1月にカキツバタ大通りのハンバーガー店で主人公と再会するも、比嘉の死に責任を感じるあまり自暴自棄になっており、主人公の説得にも耳を貸さずそのまま立ち去る。2月の頃には撫子運河沿いの会社で働いていたが、遊歩道で2人組の暴漢に襲われた所を主人公に助け出され、直後に駆け付けた絵里と秀美と和解して帰って行った。 しかし上述の通り、絵里は最後までいじめについて謝罪をせず浩子を「秀美と同様に不安な時に傍にいてくれた大切な友達」と呼ぶ上、浩子自身もそれらの事について何故か一切指摘せず、逆に絵里に謝罪すらしている。この双方の矛盾する不自然な態度から、いじめはそもそも浩子の狂言で、髪や眼鏡の件も自作自演だった可能性を主人公は選択肢次第で考えるが、やはり心の中で呟くだけで済ませ、この疑念を浩子らに問い質す事はしないため真偽は不明のまま終わる。 比嘉 春彦 (ひが はるひこ) 声 - 比嘉夏海の弟。かつて首都島地震で姉と共に被災した経験を持つ。『絶体絶命都市』以来の登場で、当時は生意気な小学生だったが、今作では成長し高校生になっている。寮で暮らしているため、姉とはしばらく会っていない。姉思いの性格は変わっておらず、夏海が教師になった時、お祝いに万年筆をプレゼントした。 地震から5日目、紫陽花交差点付近まで姉を探しに来た時に主人公と出会い、姉の死を知らされる。その後は形見となってしまった万年筆を受け取り、姉が亡くなった朝顔交差点に向かって行った。皮肉にも、姉が命を落としたすぐ後の事であった。 後日談では、直接の登場は無いが須藤に姉の死を伝えた事が語られる。
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