『随筆集』で書かれたテーマとは? わかりやすく解説

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『随筆集』で書かれたテーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 04:38 UTC 版)

フランシス・ベーコン (哲学者)」の記事における「『随筆集』で書かれたテーマ」の解説

1597年出版した随筆集』では10エッセイ書き込み1612年1625年増補されている(それぞれエッセイ3858増やしている)。「学問について」のエッセイで始まるこの本はテーマ分析実体験基づいた思われる内容盛り込まれ、「学問について」は学問の役立つ物として喜び飾り能力があると書き喜び利用するのは私生活閑居している時、飾り利用するのに談話例えにしている記述政治生活から距離を置き、知の世界で遊ぼうとするベーコン態度反映していると思われる一方学問多く時間をかけ過ぎるのは怠慢とも書き学問能力活かす場合事務判断力と処理に役立つと主張学問勉強が心の問題対す処方であるとも記し数学哲学などを提案して自分の心に向いた勉強勧めている。増補エッセイ順番変更があったのか、第三版では「学問について」は50番目に位置付けられている。 「友情について」では友情知性もたらす効果記し自分の考え友人に話すことで整理出来た言葉言い表すことがどんな風に見えるかが分かると書いている。同時に自分喜び悲しみ友人打ち明けることで、共感に伴う心の喜び倍加させたり悲しみ薄まる効果書いている。トビー・マシューとの友情ベーコンにとって大切な物であり、『学問進歩』をマシュー送り相談著作批評求め自分独善に陥らないよう注意している。マシューベーコン友情晩年にも続き失脚して不遇のベーコンは辛い境遇マシュー打ち明け心の癒しにしていた。 他にも「反乱騒動について」は分析防止策講じ政府宗教司法忠言財政)が揺さぶられることが反乱の原因になると分析宗教改新課税法律風習変更一般的迫害など)、貿易土地開墾など対策施して貧困防いだり、徒党を作らせず分裂させる手段反乱防止策として書いている。「偉大な地位について」は高い地位を望む正当な理由として良いことを実現する力の獲得挙げ、知と力の結合求め続けていた一方地位について「権威に伴う悪徳」として遅延腐敗粗暴・容易を取り上げそれぞれの対策記している(約束をきちんと守ることや確実な仕事の処理・直接間接問わず物の受け取り注意しはっきりと周り宣言する叱責重々しいであっても傷つける物であってならないいい加減な依怙贔屓はしない)。「貴族階級について」は主権国王)と民衆間に立つ階級として捉え民衆思い上がり受け止める国王藩屏あるべき論じ、「宗教統一について」は人間社会の絆として重要視しながら異端分裂警戒持論中庸寛容による説得提案、「富について」では土地改良勤勉公平な取引慎重な投機勧めている。 だが金銭感覚の無い浪費家だったことが災いし、「出費について」では出費身分応じた分か収入半分抑える出費が多い場合は他の支出節約する借金返済は無理せず少しずつ経費切り詰めて返すなどの提案書いたが、富は使うための物であるとも書いているベーコン借金苦し羽目になったのは父の死きっかけになったが、贅沢・派手好き多く使用人抱えたため浪費借金絶えなかった。1621年失脚借金もたらした推定されベーコン使用人監督せず彼等通して裁判当事者から贈物受け取り、それについて詳しい確認怠ったことが、議会から収賄罪訴えられる結果となった死後の遺産7000ポンドに対して2万ポンド借金があったという。 造園こだわり持っていて、1625年増補されたエッセイの「庭園について」では、王侯にふさわしい庭園として1月ごとに楽しめるそれぞれの旬の美しい花や果実の木をそろえることや、植物の香りが漂う甘美さを重要視して書いている。庭園にも細かい注文記し芝生小道庭園区切り方、庭園を囲むアーチ生垣設定噴水2種類分けて説明、その他様々な種類植物提案書き連ねた庭園案を構想した一方エッセイ駄目出しもあり、飾り結び花壇取るに足らない一蹴している。 エッセイ書いた構想をゴランベリー・ハウスで手掛け1608年作成した草案には庭園正方形作り外周小道水路通して外側植物の木々植える、庭園中央は湖を作りその中に7つ人工島浮かべ渡した中央の島に館を建て、外周浮かべ6つの島はそれぞれ違う特徴持たせ、岩だけの島や花一面の島、香り漂う島などを構想していた。1656年ジョン・オーブリーがゴランベリー・ハウスを訪れた時を書き記し一部剥がれ落ちていたが、デザイン優れた歩道湖の底敷き詰めたベーコン厳選の色石、および人工島の館に目を奪われたことを記録している。

※この「『随筆集』で書かれたテーマ」の解説は、「フランシス・ベーコン (哲学者)」の解説の一部です。
「『随筆集』で書かれたテーマ」を含む「フランシス・ベーコン (哲学者)」の記事については、「フランシス・ベーコン (哲学者)」の概要を参照ください。

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