『隋書』経籍志とは? わかりやすく解説

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『隋書』経籍志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:15 UTC 版)

目録学」の記事における「『隋書』経籍志」の解説

経籍志#『隋書』経籍志」」も参照 『隋書』経籍志はもともと『五代史志』の一篇として編纂されたもので、令狐徳棻によって五代正史編纂提言され貞観3年629年)に魏徴らによって『五代史伝』が完成した。しかし、ここには「志」が備わっていなかったため、于志寧淳風らによって追加編纂進められ顕慶元年656年)に完成した。 『隋書』経籍志は四部分類取りその構成は以下である。 経 もとの六芸略経書経書注釈書などを収める部。易・書・詩・礼・楽春秋孝経論語讖緯小学の十類。讖緯の書は『七録』では「術技録」に入れられていた。 史 四部分類によって新設された、歴史書収める部。正史古史・雑史・覇史・起居注旧事職官・儀注・刑法・雑伝・地理譜系・簿録の十三類。後漢以来史学隆盛伴って独立し史書史学分野として成熟したことを示す。 子 もとの諸子略兵書略術数略・方技略諸子百家の書と技術書。道・法・名・墨・縦横・雑・農・小説・兵・天文・暦数・五行医方十四類。 集 もとの詩賦略文学作品収める楚辞別集総集の三類。 付 道経・仏経。各類の巻数記されているだけで、書名記録されていない。但し、ここに記録される仏典翻訳されたものに限り中国人撰述仏教関連書四部の中(史部雑伝・子部雑家など)に収録されている。 以上、合計89666巻の書物記録されている。『隋書』経籍志は、完全な形で現存する第二目録であると同時に漢代以来学術流れ総括したものであり、その資料的価値は高い。その分類法は、阮孝緒『七録』を継承したところが多い。 『隋書』経籍志は、『漢書』芸文志に次ぐ分類の基準定め以後『旧唐書』『新唐書』などの正史目録はこれに依拠しながら分類法定めたまた、日本藤原佐世の『日本国見在書目録』も、『隋書』経籍志の分類法取り込んだのである以後、『四庫全書総目提要』に至るまで、『隋書』経籍志の定めた基準細かな改良加えられながらも用いられ続けた。 漢から隋唐にかけての書籍流伝を知る上では、経書に関して陸徳明の『経典釈文』序録、歴史書に関して劉知幾の『史通六家篇も有力な資料となる。

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