「極左冒険主義」路線とは? わかりやすく解説

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「極左冒険主義」路線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 04:37 UTC 版)

全日本学生自治会総連合の歴史」の記事における「「極左冒険主義」路線」の解説

1951年8月22日コミンフォルムが4全協支持論文発表したことから、国際派所感派屈服していった。そのような情勢の中で日共5全協10月開かれ来るべき革命性質は「植民地革命」「民族解放民主革命」であり、民族解放民主革命のための農村ゲリラ戦路線決定された。そのために山村工作隊中核自衛隊創設された。この路線大衆運動との結合という視点欠いており、学生戦線勢いはこれにより急速に衰退していった。この時期までに京大天皇事件東大ポポロ事件渋谷事件発生している。多く学生活動家は日共路線追従し、従わなかったのは武井二十数名少数派のみであった北海道学連関西学連国際派影響下にある全学連から分裂して第二全学連」を結成することを呼び掛けた1952年1月27日新綱領が正式に採択されたことにより、日共3月3日中執罷免した。これは前年より、東京関西北海道地方学連中執不信任決議し臨時大会を開くことを要求したことに伴い大会と同じ権限を持つ拡大中央委員会開かれたことによる。この第1回拡中委では、武井執行部学生要求取り上げず分裂をあおり、学生行動踏みにじったという不信任案提出され第二全学連結成呼びかけたり会費意識的に滞納した北海道学連関西学連への中執からの反駁があったものの、地方学連支持により可決され玉井仁以下次回大会までの臨時執行部選出され軍事路線に従う新執行部据えた全学連は「極左冒険主義」路線へと突き進んだ反戦学同派は軍事路線断固として反対しており、中国革命方式の「猿真似」は決定的誤りであるとしていた。自己批判して党に戻った活動家たちは、火炎瓶闘争前線につけられた。軍事路線大衆運動への犠牲弾圧招き路線反対する学生たちの離反もあったことから1952年6月26日に二年ぶりに開かれた第5回大会には54大学のみの参加となった96代議員197評議員52オブザーバ27新加27校とも)。この大会玉井仁を委員長選出武井安東吉田嘉清津島薫、山中明らは正式に除名処分を受け、反戦学同は解散決議された。機関紙(誌)である『日本学生新聞』『学生評論』は廃刊され、新たに祖国学問のために』『学園評論』が発行された。1953年3月第4回拡大中央執行委員会では極左路線への自己批判要請提起され6月下谷公会堂での第6回大会では選挙権に関する自治庁通達反対闘争浅間・妙義・内灘基地反対闘争帰郷運動採択し極左的傾向弱まった依然質的転換には至らなかった。この大会で一時主流派所感派学生による反主流派リンチ事件発生している。このころ全学連内では武装闘争へ厭戦ムード漂い始めていたという。アジア太平洋地域平和会議北京)を受けて諸国平和会議ウィーン)に向けて全学連わだつみ会共催日本学生平会議催され吉田内閣への抗議決議などが採択された。1954年から55年にかけては、「平和攻勢」の機運高まりにも関わらず第7回大会で「ゼミナール運動」「生活と平和のために」という「ピント外れ」のスローガン掲げ、さらに運動停滞することとなった極左路線総括一つなしに方針大転換したことに対しては、大会参加者からも批判噴出したという。軍事路線入れ替わりうたごえ運動推進されたことにも多く活動家疑問呈したという。1953年から1955年にかけて帰郷運動授業改善スポーツ交流全日本学園復興会議大島渚議長)などの路線学生党員戸惑いをもって迎え一般学生からは「大衆愚弄蔑視するもの」と受け取られた。学園復興会議中央委員会決議により11月8日から12日にかけて京都にて開催されたもので、学園復興に関するシンポジウム討論会がその主題であった。この渦中京都大学集会をしていた学生学園復興会議出席するために移動し鴨川渡り河原町通り出ようとしたところ、不法デモであるとして警官隊荒神橋破壊して学生もろとも河原墜落させる事件発生荒神橋事件)、学生警察抗議したところ200名の武装警官による催涙弾警棒による襲撃があり、さらに数十名の重軽傷者を出した11・11事件)。全学連内ではその後セクト主義依然として健在であり、総点運動称して革命的警戒心」に基づく「スパイ狩りが行われた。

※この「「極左冒険主義」路線」の解説は、「全日本学生自治会総連合の歴史」の解説の一部です。
「「極左冒険主義」路線」を含む「全日本学生自治会総連合の歴史」の記事については、「全日本学生自治会総連合の歴史」の概要を参照ください。

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