姫路市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 03:47 UTC 版)
概要
兵庫県下2位の商工業生産額と人口を擁する都市であり、播磨地方の中心都市である。世界遺産の姫路城、書写山圓教寺、三大荒神興の一つとされる灘のけんか祭りなどの、播州の秋祭りが有名である。
他地方出身者は「姫路」を「ひめじ」と頭高型アクセントで読むことがあるが、地元の者にとっては違和感を覚える発音で、地元の発音(播州弁)では「ひめじ」と全て高く発音する。ちなみに、日本放送協会の日本語標準アクセントでは「ひめじ」と読んでいる[2]。
都市名の由来
姫路城の位置する姫山の古名「日女路(ひめじ)の丘」に由来するといわれる。この地名は古くはカイコをヒメコ(蚕子)と呼んでいたことから、かつてこの地が養蚕業の盛んな地域であったことにちなんで名付けられたとの説がある。『播磨国風土記』にも、「日女道丘(ひめじおか)」の地名が登場する[注釈 1]。
地理
兵庫県の西部、播磨地方(旧飾磨県)の中心都市で播磨平野の中西部に位置し、市域の中東部を市川が、中部を船場川や野田川(外堀川、三左衛門堀)が、中西部を夢前川や大津茂川が、西端を揖保川が、それぞれ南流して播磨灘へ注ぐ。播磨灘沖には家島諸島がある。
姫路市の中心部に姫路城が建つ姫山、中心部北部に広峰山と増位山、北西部に書写山(書寫山)、北部に明神山、雪彦山がある。市域を東西に貫通する形で山陽新幹線、山陽本線、国道2号が通り、姫路駅は姫路城の真南1kmに位置する。市街地は姫路城の城下町が原型となっている。2006年(平成18年)3月にJR山陽本線等連続立体交差事業で高架化が実現[3]、同時に姫路駅周辺の土地区画整理事業により姫路駅南側への発展も見られる。
気候
冬は基本的には晴天の日が多いが、南岸低気圧通過時や強い冬型の気圧配置時など、年に数日積雪が見られることもある。太平洋高気圧に覆われる夏季には瀬戸内海沿岸特有の「凪」が発生し、日中の気温は35度を超える猛暑・酷暑となる日や、熱帯夜になる日もある。
年平均気温は15.6℃。降水量は年平均1254.7mmと日本国内では比較的少なめ。極値は、最低気温1963年1月24日 -10.0℃、最高気温2020年8月31日 38.0℃、月最深積雪1984年1月31日 19 cm。
旧家島町では下図の通り、より長い日照時間と少ない降水量であり、瀬戸内海式気候の特徴がさらに顕著である。
姫路市の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.5 (63.5) |
21.6 (70.9) |
24.6 (76.3) |
28.0 (82.4) |
31.8 (89.2) |
34.9 (94.8) |
37.3 (99.1) |
38.0 (100.4) |
36.6 (97.9) |
31.8 (89.2) |
26.6 (79.9) |
21.5 (70.7) |
38.0 (100.4) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.6 (49.3) |
10.4 (50.7) |
13.8 (56.8) |
19.1 (66.4) |
23.7 (74.7) |
26.8 (80.2) |
30.5 (86.9) |
32.5 (90.5) |
28.6 (83.5) |
23.1 (73.6) |
17.3 (63.1) |
11.9 (53.4) |
20.6 (69.1) |
日平均気温 °C (°F) | 4.4 (39.9) |
5.0 (41) |
8.3 (46.9) |
13.6 (56.5) |
18.5 (65.3) |
22.4 (72.3) |
26.4 (79.5) |
27.8 (82) |
23.8 (74.8) |
17.9 (64.2) |
11.9 (53.4) |
6.6 (43.9) |
15.6 (60.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 0.2 (32.4) |
0.5 (32.9) |
3.2 (37.8) |
8.2 (46.8) |
13.5 (56.3) |
18.5 (65.3) |
23.0 (73.4) |
24.0 (75.2) |
19.8 (67.6) |
13.4 (56.1) |
7.3 (45.1) |
2.4 (36.3) |
11.2 (52.2) |
最低気温記録 °C (°F) | −10.0 (14) |
−7.8 (18) |
−7.6 (18.3) |
−2.0 (28.4) |
1.5 (34.7) |
7.9 (46.2) |
13.0 (55.4) |
14.3 (57.7) |
8.9 (48) |
1.7 (35.1) |
−2.0 (28.4) |
−7.4 (18.7) |
−10.0 (14) |
降水量 mm (inch) | 36.9 (1.453) |
48.6 (1.913) |
92.0 (3.622) |
104.7 (4.122) |
127.3 (5.012) |
160.4 (6.315) |
184.3 (7.256) |
105.4 (4.15) |
177.8 (7) |
108.7 (4.28) |
61.2 (2.409) |
47.5 (1.87) |
1,254.7 (49.398) |
降雪量 cm (inch) | 1 (0.4) |
4 (1.6) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
6 (2.4) |
平均降水日数 (≥1.0mm) | 4.7 | 6.0 | 8.7 | 8.8 | 9.0 | 10.8 | 10.3 | 7.0 | 9.3 | 7.5 | 5.5 | 5.3 | 92.9 |
平均降雪日数 | 8.2 | 7.8 | 3.2 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 3.4 | 22.7 |
% 湿度 | 70 | 69 | 67 | 66 | 70 | 75 | 78 | 73 | 74 | 73 | 73 | 72 | 72 |
平均月間日照時間 | 149.1 | 142.5 | 173.7 | 191.8 | 203.1 | 156.0 | 172.1 | 209.9 | 158.8 | 167.4 | 154.8 | 155.1 | 2,034.4 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1948年-現在)[5][6] |
家島 (姫路市家島町真浦字御室寺)[注釈 2]の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.1 (62.8) |
19.5 (67.1) |
21.3 (70.3) |
27.0 (80.6) |
28.5 (83.3) |
33.0 (91.4) |
34.8 (94.6) |
35.3 (95.5) |
34.5 (94.1) |
29.1 (84.4) |
24.5 (76.1) |
20.5 (68.9) |
35.3 (95.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.4 (47.1) |
9.0 (48.2) |
12.3 (54.1) |
17.5 (63.5) |
22.1 (71.8) |
25.3 (77.5) |
29.0 (84.2) |
30.8 (87.4) |
27.3 (81.1) |
22.1 (71.8) |
16.4 (61.5) |
10.9 (51.6) |
19.3 (66.7) |
日平均気温 °C (°F) | 5.2 (41.4) |
5.3 (41.5) |
8.2 (46.8) |
13.2 (55.8) |
17.9 (64.2) |
21.5 (70.7) |
25.4 (77.7) |
27.0 (80.6) |
23.7 (74.7) |
18.5 (65.3) |
13.1 (55.6) |
7.8 (46) |
15.6 (60.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.5 (36.5) |
2.3 (36.1) |
4.7 (40.5) |
9.4 (48.9) |
14.2 (57.6) |
18.7 (65.7) |
22.9 (73.2) |
24.3 (75.7) |
21.0 (69.8) |
15.6 (60.1) |
10.1 (50.2) |
5.0 (41) |
12.6 (54.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.3 (22.5) |
−6.9 (19.6) |
−2.2 (28) |
1.4 (34.5) |
6.6 (43.9) |
11.7 (53.1) |
16.5 (61.7) |
18.8 (65.8) |
13.3 (55.9) |
6.7 (44.1) |
2.4 (36.3) |
−2.5 (27.5) |
−6.9 (19.6) |
降水量 mm (inch) | 33.9 (1.335) |
43.5 (1.713) |
81.1 (3.193) |
81.1 (3.193) |
113.9 (4.484) |
147.4 (5.803) |
143.1 (5.634) |
85.9 (3.382) |
168.2 (6.622) |
106.9 (4.209) |
55.0 (2.165) |
43.1 (1.697) |
1,103 (43.425) |
平均降雨日数 | 4.8 | 6.0 | 8.7 | 9.4 | 9.0 | 11.0 | 9.2 | 5.9 | 8.9 | 7.5 | 5.5 | 5.1 | 91.0 |
平均月間日照時間 | 174.0 | 163.6 | 195.7 | 212.8 | 220.4 | 176.1 | 208.0 | 246.7 | 178.0 | 185.3 | 167.4 | 170.9 | 2,298.9 |
出典:日本国気象庁 2021-6-6 |
隣接する自治体
海上で隣接
歴史
奈良時代、播磨国の国府が置かれた。本町遺跡が国衙跡であると推定されている。
江戸時代には「西国将軍」「姫路宰相」と呼ばれた池田輝政によって姫路藩が成立し、姫路はその城下町として整備された。現在の市街地にも城下町の町割りが残る。
明治維新における廃藩置県の時期には、飾磨県の県庁所在地となった。しかし、1876年8月に飾磨県が兵庫県に編入されて以降は兵庫県に属している。
近代以前の歴史は、播磨国、姫路藩、姫路城#歴史・沿革の各項目も参照のこと。
- 1888年(明治21年)12月23日 山陽鉄道(現・西日本旅客鉄道山陽本線)姫路駅が開業。
- 1889年(明治22年)4月1日 市制施行により姫路市となる[7]。
- 1901年(明治34年)12月17日 市章を制定する[7][8]。
- 1923年(大正12年)8月19日 神戸姫路電気鉄道(現・山陽電気鉄道本線)明石・姫路間が開業[7]。
- 関東大震災で東京が甚大な被害を受け、首都移転が検討された際には、その候補地に挙がった。
- 1936年(昭和11年)姫津線(現・姫新線の姫路・津山間)の全通を記念して「国防と資源大博覧会」が姫路城前で開催される。
- 1941年(昭和16年)9月16日 - 網干駅構内で列車追突事故発生。120余人が死傷し、多くが龍野病院へ収容[9]。
- 1945年(昭和20年)6月22日・7月3日 姫路空襲により市街地を焼失するも[7]、姫路城の焼失は免れる。
- 1946年(昭和21年) 飾磨市など周囲7市町村を合併[7]。以後6度にわたって市域拡大。
- 1949年(昭和24年)8月18日 姫路市歌を制定。
- 1964年(昭和39年)姫路城の「昭和の大修理」竣工[7]。
- 1966年(昭和41年)「姫路大博覧会」が手柄山、大手前公園、名古山霊苑で開催される[7]。
- 1969年(昭和44年)5月3日市制80周年記念式典を記念して市旗を制定する[7][10]。
- 1972年(昭和47年)3月15日 山陽新幹線姫路駅が開業[7]。
- 1980年(昭和55年)5月現市役所完成・移転[7]。
- 1989年(平成元年)市制100周年記念行事「姫路百祭シロトピア」開催[7]。
- 1996年(平成8年)4月1日 中核市に指定される[7]。
- 2008年(平成20年) 「姫路菓子博2008」が姫路城横で開催される[7]。
- 2009年(平成21年)8月 市のイメージキャラクターを公募した結果、「しろまるひめ」に決定した。
- 2011年(平成23年)11月 B-1グランプリ(本大会と「近畿・中国・四国地方大会」)が姫路城周辺で開催された[7]。
- 2018年(平成30年) - 坂元町、本町(一部)、福中町、西二階町(一部)、魚町、立町、塩町、十二所前町(一部)の地域が暴力団排除条例の改正に伴い暴力団排除特別強化地域に指定[11]。
行政区域の変遷
ひめじし 姫路市 | |
---|---|
廃止日 | 1946年3月1日 |
廃止理由 |
新設合併 姫路市、飾磨市、白浜町、広畑町、網干町、大津村、勝原村、余部村→姫路市 |
現在の自治体 | 姫路市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 兵庫県 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
面積 | 51.57km2. |
総人口 |
104,259人 (国勢調査、1940年) |
隣接自治体 | 飾磨市、飾磨郡広畑町、余部村、曽左村、置塩村、谷外村、花田村、四郷村、糸引村、神崎郡香呂村、豊富村 |
姫路市役所 | |
所在地 | 兵庫県姫路市 |
ウィキプロジェクト |
姫路市の市制施行当初の範囲は、姫路城の周囲に限られていた。戦前から周囲の町村の合併を繰り返し、12回の市町村合併を経て、県下第4位の面積を有する市となった。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市制の施行により、飾東郡姫路小利木町・姫路鷹匠町・姫路増井町・姫路柳町・姫路材木町・姫路景福寺前・姫路柿山伏・姫路農人町・姫路吉田町・姫路龍野町一丁目・姫路龍野町二丁目・姫路龍野町三丁目・姫路龍野町四丁目・姫路龍野町五丁目・姫路龍野町六丁目・姫路小姓町・姫路博労町・姫路米田町・姫路上片町・姫路地内町・姫路相生町・姫路西富田町・姫路富田町・姫路下片町・姫路西下片町・姫路大蔵前町・姫路坂元町・姫路本町・姫路綿町・姫路東二階町・姫路中二階町・姫路西二階町・姫路福中町・姫路俵町・姫路竪町・姫路福中橋内新町・姫路西魚町・姫路恵美酒町・姫路西呉服町・姫路中呉服町・姫路東呉服町・姫路大工町・姫路東紺屋町・姫路西紺屋町・姫路西塩町・姫路新身町・姫路上白銀町・姫路南町・姫路加納町・姫路十二所前・姫路下白銀町・姫路光源寺前・姫路直養・姫路亀井町・姫路古二階町・姫路中魚町・姫路茶町・姫路伽屋町・姫路和泉町・姫路元塩町・姫路平野町・姫路北条口・姫路東魚町・姫路大黒町・姫路坂田町・姫路壱丁目・姫路下寺町裏・姫路国府寺町・姫路西神谷町・姫路天神町・姫路橋元町・姫路橋元新町・姫路神谷南裏・姫路神谷北裏・姫路鋳物師町・姫路五軒邸・姫路上久長町・姫路下久長町・姫路堺町・姫路生野町・姫路橋之町・姫路金屋町・姫路八木町・姫路福居町・姫路同心町・姫路五郎右衛門邸・姫路鍵町・姫路鍛冶町・姫路竹田町・姫路河間町・姫路坊主町・姫路福本町・姫路米屋町・姫路野里寺町・姫路威徳寺町・姫路大野町・福中村・中村および国府寺村の一部・野里村の一部(字梅ヶ坪)・豊沢村の一部の区域をもって姫路市が発足。
- 1912年(明治45年)4月1日 - 飾磨郡国衙村・市殿村の一部を編入[7]。
- 1925年(大正14年)4月1日 - 飾磨郡城北村を編入[7]。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 飾磨郡水上村・神崎郡砥堀村を編入[7]。
- 1935年(昭和10年)10月1日 - 飾磨郡城南村・高岡村を編入[7]。
- 1936年(昭和11年)4月1日 - 飾磨郡安室村・荒川村・手柄村を編入[7]。
- 1946年(昭和21年)3月1日 - 飾磨市・飾磨郡白浜町・広畑町・揖保郡網干町・大津村・勝原村・余部村と合併し、改めて姫路市が発足[7]。
- 1946年の合併はGHQ指揮下でアメリカ第31軍政部部長のニコラス・D・ラモート中佐が関与したことから「ラモート合併」と称される(後述)。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 飾磨郡八木村・糸引村・曽左村・余部村・揖保郡太市村を編入[7]。
- 1957年(昭和32年)10月1日 - 印南郡別所村・飾磨郡四郷村・御国野村・花田村を編入[7]。
- 1958年(昭和33年)1月1日 - 飾磨郡飾東村・神崎郡神南町・印南郡的形村を編入[7]。
- 1959年(昭和34年)5月1日 - 印南郡大塩町を編入[7]。
- 1967年(昭和42年)3月5日 - 揖保郡林田町を編入[7]。
- 2006年(平成18年)3月27日 - 飾磨郡家島町・夢前町・神崎郡香寺町・宍粟郡安富町を編入[7]。
姫路市の「区」
政令指定都市でも合併特例法で成立した市でもないが、市の一部に広域地名としての「区」が存在する。市の南部から西南部にかけて、飾磨区・広畑区・大津区・勝原区・網干区・余部区の6区がある[注釈 3]。
1946年(昭和21年)3月1日に(旧)姫路市と飾磨市、飾磨郡広畑町、白浜町、揖保郡網干町、大津村、勝原村、余部村との合併(ラモート合併)により(新)姫路市が誕生した際に、白浜町以外の6市町村に「区」をつけた名残である(当時は地方自治法施行前。白浜町のみは当初から「区」をつけなかった)。この合併は当時の市長・原惣兵衛の戦前からの悲願であり、ラモート中佐も「戦災で焼けた姫路市と、それを取り巻いている周辺市町村がばらばらになっていては、国に対する要請も力が弱いし、地域ごとの復興も微力で出来ない。弱い市町村が合併することで大きな団体になり、復興に当たるべきである」[12] と合併を促した。戦前は飾磨市など合併に否定的な市町村もあったが、戦後で状況が一変したことから原は「合併は占領軍の意向であること」[13] を根拠に合併を迫り、各市町村もこれに応じた。
これは地名の一部であり、例えば「飾磨区○○」で一つの地名であり、区役所はなく、法人格もない。地域自治区でもない。かつて福井県小浜市の一部でも同じ手法が取り入れられていたほか、山口県周南市の旧徳山市一部地域や宇部市でも同様のケースがある。
政令指定都市への移行
姫路市は将来的な政令指定都市への移行を公言している[注釈 4]。
2004年3月までは姫路市・家島町・夢前町・香寺町・安富町の間で姫路地域任意合併協議会が設置されていたが、翌月の4月より姫路市・香寺町・安富町との姫路地域法定合併協議会が、7月より姫路市・家島町合併協議会および姫路市・夢前町合併協議会が設置され、最終的に2005年2月8日にこの4町と姫路市の合併協定書が調印された。これにより2006年3月27日に家島町・夢前町・香寺町・安富町が姫路市へ編入された[14]。
政令指定都市の指定要件は、合併する新市を対象に人口70万人に緩和されたが、合併後の姫路市の人口は約53万人であるため、第2次、第3次の合併や指定要件の更なる緩和を働きかける等、中長期的に政令指定都市の実現を目指したが、さらなる合併交渉は進まなかった。2013年に姫路市は地方中枢拠点都市圏を提唱、これは2015年に連携中枢都市圏として法律上の裏付けのある制度となり、この構想に基づき、姫路市は加古川市やたつの市等を含む周辺7市8町と播磨圏域連携中枢都市圏連携協約を締結した[15]。当面は合併交渉よりも緩やかな周辺市町との連携を重視することとし、合併による政令市移行は事実上棚上げ状態となっている。
本町68番地
姫路城所在地である姫路市本町68番地には、周囲の病院・高校・美術館なども含まれており、単独の番地(街区)としては皇居の千代田区千代田1番街区に次ぐ広さといわれる。本町68番地は本来は姫路城の中曲輪の内側であり、近代には軍用地として陸軍歩兵第10連隊・同第39連隊等が置かれていた場所である。
宍粟市 | 神河町 | 市川町 福崎町 |
||
たつの市 太子町 | 加西市 高砂市 加古川市 | |||
姫路市 | ||||
土庄町 | 小豆島町 | 淡路市 |
注釈
- ^ 大汝命と火明命の親子喧嘩の神話から。
- ^ 平均降雨日数は日降水量1mm以上の平年値。湿度は月平均日相対湿度。平均値は1991 - 2020年平均、極値は1978年12月 - 2021年6月。
- ^ 姫路市の「区」については、次の外部リンク先も参照。姫路の雑学(姫路市公式サイト)、姫路の地名。
- ^ 2011年の姫路市長選挙において現職の石見利勝が「政令市を目指す」旨の公約を掲げて当選している。
- ^ 出光興産兵庫製油所跡地(2003年閉鎖)。
- ^ 2008年2月15日付 神戸新聞WEBNEWS[リンク切れ]。閉鎖された出光興産兵庫製油所の総敷地面積が約128万平方キロメートル(神戸新聞、朝日)、松下電器が出光興産から土地を引き受けて建設する工場の敷地面積が約48万平方メートル(マイコミジャーナル、ロイター通信)。
- ^ 2023年時点で、跡地には「姫路市医師会看護専門学校」が存在する。
- ^ 居住地域によって一部は琴陵中へ。
- ^ 居住地域によって一部は飾磨東中へ。
- ^ 居住地域によって一部は朝日中へ。
- ^ 林田中のみ親子方式。
- ^ 理学部の一部施設あり。理学部と環境人間学部の1年生も通学。
出典
- ^ “中播磨県民センター/市町の概要”. 兵庫県市町要覧. (公財)兵庫県市町村振興協会. 2023年9月9日閲覧。
- ^ 都染直也『ことばのとびら』58頁、神戸新聞総合出版センター、2006年。
- ^ 姫路市 JR山陽本線高架化実現について
- ^ 姫路市 姫路市の市勢について
- ^ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2024年3月16日閲覧。
- ^ “観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月16日閲覧。
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固有名詞の分類
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