黒ビール
ビールの醸造工程において、麦芽を高温で焙煎し、焦がしたもの。焦げ色で濃い褐色となり、香ばしい風味が付く。
「スタウト」も、一般的には黒ビールの一種して扱われる。スタウトはイギリスやアイルランドを発祥とし、強い苦味、濃い色味、高めのアルコール分などを特徴とする。
日本では2012年4月にアサヒビールが「アサヒスーパードライ ドライブラック」を発売したことを契機として黒ビールに注目が集まっている。発売当初の年間販売目標は200万ケースだったが、発売から5月末までの2ヶ月間で既に140万ケースを超える売り上げを記録している。
2012年7月現在、「アサヒスーパードライ ドライブラック」の他に、サッポロビールが「ヱビス・スタウト」に「麦とホップ〈黒〉」、キリンビールが「キリン一番搾りスタウト」、サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉」をそれぞれ販売している。
関連サイト:
『アサヒスーパードライ-ドライブラック-』TVCM放映のお知らせ - アサヒビール株式会社 プレスリリース 2012年4月02日
海外初進出となる 「アサヒスーパードライ-ドライブラック-」 7月2日新発売 - アサヒビール株式会社 プレスリリース 2012年6月22日
黒ビール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 02:19 UTC 版)
黒ビール(くろビール)とは、黒色から黒茶色など濃褐色をしたビールを指す総称。
概要
黒ビールは、淡色麦芽と濃色麦芽をブレンドしており、高温で焙煎・乾燥させてつくる濃色麦芽の色合いによって黒い色が生まれる[1]。しっかりとしながらもどこかやわらかい味わい、カラメル臭やロースト臭が特徴である[2][3]。日本の主要ビールメーカーの多くが黒ビール商品を販売している[2]が、ビール全体に占める割合は1%程度である[3]。
日本においては、『ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則』[4]で、「黒ビール及びブラックビール」を次のように定義している。
濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない。
法文では、材料(大麦、小麦など)や発酵方法(上面発酵(エール)・下面発酵(ラガー))の違いを含んでいない。そのため、一般的なビールの分類法(スタイル)では異なる分類であるスタウト(上面発酵)、シュヴァルツビール(下面発酵)のどちらも黒ビールと名乗って販売することが可能になっている。
脚注
出典
- ^ “黒ビールはどうして色が黒いのですか?”. サントリーお客様センター. 2020年11月23日閲覧。
- ^ a b “今夏は5年ぶりの黒ビールブーム 焦げた麦芽があの色を生む”. NEWSポストセブン. 2020年11月23日閲覧。
- ^ a b “寒くなると飲みたくなる“黒”…大手ビール各社、黒ビール市場拡大なるか?|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社”. ニュースイッチ Newswitch. 2020年11月23日閲覧。
- ^ “ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則”. 一般社団法人全国公正取引協議会連合会. 2020年11月23日閲覧。
関連項目
「黒ビール」の例文・使い方・用例・文例
黒ビールと同じ種類の言葉
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