痛風とは? わかりやすく解説

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つう‐ふう【痛風】

読み方:つうふう

高尿酸血症による急性の関節炎体内過剰になった尿酸が、血液溶けきれず、結晶化し、関節沈着。これを白血球異物認識して攻撃し炎症引き起こされる。足親指付け根好発し、歩行困難になるほどの激痛を伴う。足の甲足首、膝や肘に発症することもある。


痛風【つうふう】

高尿酸血症 (尿酸値が 7.0mg/dl を超え尿酸濃度濃くなっている状態) が持続した結果組織尿酸塩が沈着し足指などの関節炎腎臓おかされる病気です。特に、関節沈着した場合はひどい痛み伴います

痛風

かつては「ぜいたく病」などといわれた痛風(高尿酸血症)ですが、今日では一般化若年化傾向あります従来からウイスキーなど蒸溜酒には、痛風の原因である尿酸値高める「プリン体」がほとんど含まれていないと言われきましたが、聖マリアンナ医科大学研究結果によっても、ウイスキー尿酸値高め影響非常に少ないということ明らかになり、お酒の中では、ウイスキーは痛風への影響比較少ないと考えられています。

痛風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 08:22 UTC 版)

痛風(つうふう、英語: gout)とは、尿酸が体内で析出して結晶ができることにより、関節炎などを来たす疾患で、その背景には高尿酸血症などが存在する。


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  24. ^ USA Todayの記事


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痛風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)

関節炎」の記事における「痛風」の解説

経過 痛風は6〜12時間でピークに達する急性の単関節炎で、下肢関節、特に第1MTP関節多くみられる。痛風結晶温度の低いところで析出するため、末梢関節起こりやすいく、肩や股関節では起こりにくいとされている。中高年男性多く妊娠可能な女性では極めて稀である。飲酒脱水外傷などが引き金になる。サイアザイドループ利尿薬シクロスポリンタクロリムス、低容量アスピリンニコチン酸エタンブトールピラジナミドなどの薬剤尿酸値上昇寄与し痛風のリスクになる。発熱腫脹疼痛熱感といった炎症徴候強く下肢関節炎では荷重時痛を訴えたり、触診を嫌がるほどの疼痛みられる高尿酸血症持続した結果として尿酸ナトリウム結晶析出が起こるが発作時の血清尿酸値は正常であることもある。痛風発作繰り返し慢性化した場合は痛風結節形成多関節炎への移行みられる診断 痛風の鑑別疾患としては発赤腫脹強くみられるため、蜂窩織炎軟部組織感染鑑別疾患になる。しかし痛風では通常関節他動時の疼痛関節機能障害可動域制限があるため容易に鑑別できると思われる痛風の診断で最も確実なのは関節液結晶確認することである。また慢性化すると骨皮質下の嚢胞形成や骨びらんがX線撮影確認できることがある超音波検査では痛風のdouble contour sign(関節軟骨表面の高エコー像)なども特異度の高い所見である。 治療 コルヒチンを発作前兆期に0.5mg1錠の内服をする。発作期はコルヒチンとNSIADsを使用する。特に日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインではNSAIDs使用推奨されている。NSAIDs使用しにくい場合、または無効時は副腎皮質ステロイド用いる。プレドニゾロン30〜50mg/dayで開始し漸減し7〜10日ほどで中止する発作時に尿酸降下新たに開始するべきではない。尿酸降下使用が痛風発作誘発することがあるためである。しかし痛風発作時に尿酸降下を既に使用している場合原則として継続する尿酸降下発作寛解後およそ2週間後から低容量開始し漸増する。開始量はアロプリノール50mg、ベンズブロマロン12.5mg、フェブキソスタット10mgのいずれかである。尿酸降下使用中も痛風発作予防のため低容量コルヒチン(0.5mg錠1日1錠)の併用をコルヒチンカバーとして使用することもある。

※この「痛風」の解説は、「関節炎」の解説の一部です。
「痛風」を含む「関節炎」の記事については、「関節炎」の概要を参照ください。


痛風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:47 UTC 版)

民間療法」の記事における「痛風」の解説

詳細は「痛風」を参照 痛風は関節尿酸結晶蓄積する事で発生し得るが、水分多く取る事で、症状軽減図れることが知られている。また治療効果期待して民間療法では利尿効果のある喫茶盛んに奨励された。なお喫茶も度が過ぎれば症状悪化招いたり、別の意味で健康を害する可能性があるので、科学的に注意が必要とされている。 水分多く取るとよいというのは、尿酸が尿からしか排泄されないためである。ただし、痛風患者には、体内尿酸過剰に生成されるタイプと、排泄ままならないタイプとに分かれる病院最初に血液検査尿検査をするのは、そのタイプ見極めるためである。したがって無闇に飲めばいいというものでもない。なお、水分アルカリ性のものだと尿酸溶けやすくなり、排出しやすくなるといわれるアルカリ性温泉水が痛風患者人気なのはそのためである。民間療法では「飲泉万病に効く」と主張されてきた。 尿酸含まれるN基はタンパク質アミノ酸のみによって体内摂取されることから過剰生成される場合タンパク質摂取控えたり、運動によって筋肉などの合成として消費させることで尿酸過剰生成を防ぐことができる。排泄ままならないタイプに関して腎機能問題があるため、軽い運動なども含め血行改善から腎機能回復をすることで改善期待できる

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「痛風」を含む「民間療法」の記事については、「民間療法」の概要を参照ください。

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