灰持酒とは? わかりやすく解説

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あくもち‐ざけ【灰持(ち)酒/灰汁持(ち)酒】

読み方:あくもちざけ

発酵したもろみに灰を混ぜて造る日本酒熊本特産赤酒(あかざけ)などがある。→赤酒


灰持酒(あくもちざけ)

熊本地方特産甘く独特の風味のある赤い酒。製法清酒似ているが、上槽前の熟成した醪(もろみ)に木灰加えて酸を中和し、微アルカリ性の酒とする。火入れ殺菌せずに火落ち細菌による変敗。)を防ぐことから、灰持酒(あくもちざけ)ともいわれる加藤清正朝鮮から伝えたとの伝説があるが明らかではなく鹿児島地酒出雲地伝酒製法赤酒とほとんど変わらないことから、むしろ、昔近畿中心につくられといわれる使用黒貴流れをくむと考えられる細川藩時代には赤酒御国酒(おくにざけ)と定め他国産の酒(旅酒)(たびざけ)を規制したので、肥後赤酒歴史維新後まで長く続き夏目漱石の『三四郎』にも「三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた」とみえる昭和五八酒造年度赤酒生産は1,100kl程度で主に料理用として使用され正月屠蘇(とそ)や神事にも用いられる赤酒の粕(かす)から取った粕取焼酎薬酒づくりにも使われたようだが、地酒にも高濃度焼酎腐敗防止のため醪に加えられた例がある。

灰持酒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 04:41 UTC 版)

灰持酒(あくもちざけ・あくもちしゅ、灰汁持ち酒とも書く)とは、醸造したもろみを混入させる、日本酒の一種である。


  1. ^ a b c 日本経済新聞』朝刊2016年12月16日文化欄「赤酒 間に合いました◇屠蘇の蔵元 熊本地震乗り越え出荷ピーク◇」吉村朋晃(瑞鷹専務)
  2. ^ 赤酒.com 瑞鷹公式サイト 2017/01/28閲覧。
  3. ^ 橋口 孝司 『本格焼酎銘酒事典』 p.159 新星出版 2004年10月15日発行 ISBN 4-405-09113-7
  4. ^ 『日本経済新聞』朝刊2016年5月12日文化欄「出雲 古伝の酒に乾杯◇神話時代由来の「一夜酒」から小泉八雲の愛飲酒まで復元◇」堀江修二(酒類コンサルタント)


「灰持酒」の続きの解説一覧

灰持酒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/13 04:23 UTC 版)

東酒造」の記事における「灰持酒」の解説

高砂の黒酒 - 料理専用

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「灰持酒」を含む「東酒造」の記事については、「東酒造」の概要を参照ください。

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