赤酒とは? わかりやすく解説

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あか‐ざけ【赤酒】

読み方:あかざけ

灰持酒(あくもちざけ)の一。腐敗を防ぐため、発酵後、しぼる前に灰汁(あく)を加えてつくる赤い酒。甘み強く祝い事の酒や屠蘇(とそ)として飲むほか、調味料にする。熊本県特産灰酒(あくざけ)。


せき‐しゅ【赤酒】

読み方:せきしゅ

赤ぶどう酒


赤酒(あかざけ)

清酒とよく似た方法で醪(もろみ)をつくり、発酵終了時に灰を投入する熊本地方特産赤褐色の酒。

赤酒(あかざけ)

熊本地方特産甘く独特の風味のある赤い酒。製法清酒似ているが、上槽前の熟成した醪(もろみ)に木灰加えて酸を中和し、微アルカリ性の酒とする。火入れ殺菌せずに火落ち細菌による変敗)を防ぐことから、灰持酒あくもちざけ)ともいわれる加藤清正朝鮮から伝えたとの伝説があるが明らかではなく鹿児島地酒出雲地伝酒製法が赤酒とほとんど変わらないことから、むしろ、昔近畿中心につくられといわれる使用黒貴流れをくむと考えられる細川藩時代には赤酒を御国酒(おくにざけ)と定め他国産の酒(旅酒)(たびざけ)を規制したので、肥後の赤酒の歴史維新後まで長く続き夏目漱石の『三四郎』にも「三四郎熊本で赤酒ばかり飲んでいた」とみえる昭和五八酒造年度の赤酒の生産は1,100kl程度で主に料理用として使用され正月屠蘇(とそ)や神事にも用いられる。赤酒の粕(かす)から取った粕取焼酎薬酒づくりにも使われたようだが、地酒にも高濃度焼酎腐敗防止のため醪に加えられた例がある。

赤酒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 08:58 UTC 版)

灰持酒」の記事における「赤酒」の解説

赤酒(あかざけ)とは、熊本県生産されている灰持酒である。濃厚な褐色ないし赤褐色であることから、こう呼ばれる加藤清正以降熊本藩江戸時代清酒の藩内製造や他藩からの移入禁じとともに、灰を藩外からも買い入れて赤酒を保護した西南戦争を境に他県から流入する人口増えこれに伴い清酒県内でも醸造販売されるようになったが、第二次世界大戦前までなお赤酒が多く生産され続けてきたという伝統を持つ。 製法原始的で独特の風味(灰臭、甘み粘度等)が強い一方清酒比べて同量白米から醸造可能な量が少ないため、能率的な清酒生産量伸ばす中、旧来型で粘重な赤酒の需要大きく後退し販路拡大維持にも苦慮した。さらに戦時中には米穀逼迫により、一定の原料米からなるべく多く清酒醸造する必要から、赤酒の醸造中止追い込まれた。戦後神職などからの要望受けて生産再開されたが、戦前15あった蔵元瑞鷹千代の園酒造2つのみとなった瑞鷹2016年熊本地震被災し一時生産不能に陥ったが、残った醪から再開成功した。 赤酒の製法 原材料もち米加え水の量を5割近くまで減らして仕込み終盤大麦麦芽加えて更に発酵させる。もろみを絞る直前に「白玉灰」と称する木灰石灰混ぜたものを加え清澄させ、火入を行わず貯蔵する。 赤酒の主な使われ方 昔は冠婚葬祭時に必ず飲まれた。県民嗜好が赤酒から清酒その他に移行したこともあり、日常的に飲まれる機会減ったが、正月屠蘇使用されることが多い。料理用の赤酒も製造・販売されており、プロ料理人食品製造業者にも使われており、甘みと微アルカリによりコク深く柔らかい上がりになると指摘されている。

※この「赤酒」の解説は、「灰持酒」の解説の一部です。
「赤酒」を含む「灰持酒」の記事については、「灰持酒」の概要を参照ください。

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「赤酒」の例文・使い方・用例・文例

  • 赤酒という酒
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