他国

デジタル大辞泉

ひと‐くに【人国／^▽他国】

読み方：ひとくに

１ 都以外の地方。他国。

「—は住み悪しとそいふ速(すむや)けくはや帰りませ恋ひ死なぬとに」〈万・三七四八〉

２ 外国。異邦。

「黄金は—より献ることは有れども」〈続紀宣命・詔一二〉

た‐こく【他国】

読み方：たこく

１ 自分の国でない国。よその国。外国。

２ 自分の生まれた土地でない土地。他郷。

３ 自分の土地を離れてよそへ行くこと。

「其の家たたむ時は—して二たびかせぎ出し」〈浮・織留・二〉

歴史民俗用語辞典

他国

読み方：タコク（ｔａｋｏｋｕ）

ほかの土地、他国に出奔すること。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

他国

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 12:19 UTC 版)

名詞

他 国（たこく / ひとくに）

1. 自分の故郷でない場所。
   • 故郷の松江でこそ珍しい紋所でも、他国へ行けば、数多い紋所であるかもわからない。（菊池寛『仇討三態』）
2. 他の国家。
   • 日本の土地を離れて、他国に住むと仮定しても、もしその土地に私の生活が根を下しさえすれば、私はその土地に愛着して、日本に帰りたい心を起さないかも知れない。（豊島与志雄『故郷』）
3. 自分の故郷や国の外へ行くこと。
   • 多くは故人になられたり、他国をなすったり、久しく、御墓参の方もありませぬ。（泉鏡花『夫人利生記』）

発音^(?)

た↗こく、た↘こく

類義語

（語義1）

• 他郷、異境、異郷、異土

（語義2）

• 異国、異邦、外国、外邦、他邦、外つ国

対義語

（語義1）

• 郷土、郷里、故郷、ふるさと

（語義2）

• 自国

翻訳

（語義1）

• 英語: other country

（語義2）

• 英語: other country, other nation

動詞

1. 自分の故郷や国の外へ行く。

活用

サ行変格活用

他国-する

Weblio日本語例文用例辞書

「他国」の例文・使い方・用例・文例

• 他国に宣戦を布告する
• 日本は小麦を他国に依存している
• 他国の内政への干渉
• その都市の他国から来た人の人口は年々増加している。
• 私は他国の視点から日本を見たい。
• 私たちは他国を理解するため、異なる生活様式を学ぶべきだ。
• 私は他国の文化に触れることができた。
• 私は一度も他国の人と付き合った事がありません。
• その国は他国に侵略戦争を仕掛ける。
• 彼らは他国の内政に干渉すべきではない。
• 他国を侵略することは恥ずべき行為である。
• 他国への侵略は恥ずべき行為である。
• そのスパイは本国へ帰るとすぐに他国へ行くように言われた。
• いかなる国も他国の内政に干渉してはならない。
• 国際礼譲 《各国が他国の法律・制度を相互に尊重する親交関係にあること》.
• 他国への(内政)干渉.
• 宇宙開発の点で他国に遅れをとってはならない.
• (米国の)国務長官 《他国の外務大臣に当たる》; (英国の)所管大臣.
• 他国の内政問題に干渉することはみずから災難を招くようなものだ.
• 今や外交問題においては日本は他国に規定された方針に追随するのではなく, より主体性をもって行動すべき時である.