火入れとは? わかりやすく解説

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ひ‐いれ【火入れ】

読み方:ひいれ

火力発電所溶鉱炉などが完成し初め点火して操業開始すること。

清酒醤油醸造過程で、加熱殺菌すること。清酒では腐敗を防ぐため、醤油では風味色合いよくするために行う。

土地肥やすため、山野枯れ草雑木などを焼くこと。野焼き

煙草(タバコ)盆の中に組み込みタバコにつける火種入れておく器。


火入れ(ひいれ)

清酒6065加熱して殺菌すること。火入れは、殺菌ばかりでなく、酵素破壊による酒質安定化香味の調熱などにも重要な働きをする。

野焼き

(火入れ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 02:47 UTC 版)

野焼き(のやき、: open/field burning)とは、野外で植生などを焼却する行為をいう。




「野焼き」の続きの解説一覧

火入れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:45 UTC 版)

日本酒」の記事における「火入れ」の解説

火入れ(ひいれ)とは、醸造した酒を加熱して殺菌処理を施すこと。火当て(ひあて)ともいう。火入れされる前の酒は、まだ中に酵母生きて活動している。また、麹により生成され酵素もその活性保っているため酒質変化しやすい。また、乳酸菌一種である火落菌混入している恐れもある。これを放置すると酒が白く濁ってしまう(火落ち)。そこで火入れにより、これら酵母酵素火落菌殺菌あるいは失活させて酒質安定させる。これにより酒は常温においても長期間貯蔵可能になる。しかし、あまり加熱過ぎればアルコール分揮発性香気成分蒸発して飛んでしまい酒質損なう。そのため、これも加減が難しく62 - 68程度行われる。なお、65温度23秒間加熱すれば乳酸菌殺菌できること知られている。吟醸酒などは香り飛ばないように瓶詰めしてから火入れすることもある。(瓶燗火入れ) 火入れの技法は、室町時代書かれ醸造技術書『御酒之日記』にも既に記載され平安時代後期から畿内中心に行われていたことが分かる。これはすなわち、西洋における細菌学の祖、ルイ・パスツール1866年パスチャライゼーションによる加熱殺菌法をワイン製造導入するより500年前に日本ではそれが酒造りにおいて一般に行われていたことになる。 明治時代来日したイギリス人アトキンソンは、1881年各地酒屋視察して「酒の表面に“の”の字がやっと書ける」程度適温(約130°F55))であるとして、温度計のない環境寸分違わぬ温度管理行っている様子観察し驚きをもって記している。 火入れと「生酒」の関係 火入れをしていない酒は「生酒」「無濾過原酒」などとして人気がある。そういう「生」系の酒は瑞々しく香りも若やいで華やかであり、また残存する微発泡感はのど越しもよい。火入れをするとそれらの酒の繊細さ失われるため、保存管理さえ徹底されていれば生酒」には火入れした酒にはない味わいがある。 従来低温での保存流通管理するのは難しく生酒」が市場に出るのはまれだった保存管理が行き届くようになった近年は「生酒」が市場出回るようになり、日本酒の中で「生酒」が新し楽しみ方一つとなっている。 ただし、日本酒は火入れをしなければ劣化早く、すぐに生老ね香発するため、生酒は特に正し保存管理をしなければならない。 また「生」系の酒の味は荒々しく貯蔵熟成経た酒が持つ旨みやまろみ、深み欠けるため、従来通りの火入れの工程経た酒も日本酒としての魅力を失うわけではない「生酒」をめぐる表示問題 生貯蔵酒なまちょぞうしゅ)や生詰酒なまづめしゅ)に仕立てる場合などを除いて大多数一般的な酒の場合上槽から出荷までの間に火入れは二度ほど行われる。すなわち、1回目貯蔵して熟成させる前、2回目瓶詰めして出荷する直前である。特に1回目の火入れは、成分落ち着き与えその先貯蔵中にどのように熟成していくかの方向性左右する。これを分かりやすくチャートにすると以下のようになる上槽滓下げ1回目濾過1回目 → 火入れ1回目貯蔵熟成滓下げ2回目濾過2回目割水→火入れ2回目瓶詰め出荷 生貯蔵酒 火入れ1回目をしない。杜氏蔵人言葉では「先生」(さきなま)、「生貯」(なまちょ)などという。 生詰酒 火入れ2回目をしない。杜氏蔵人言葉では「後生」(あとなま)などという。 生酒なまざけ) 火入れ1回目2回目もしない杜氏蔵人言葉では「生生」(なまなま)、「本生」(ほんなま)などという。 原酒 滓下げ1回目施され上澄み部分の酒のこと。 以上のような前提の中で、生貯蔵酒生詰酒は、少なくとも1回は火入れをしていて本当は「生」ではないわけだから、「生」を名称に含めるのは妥当ではない、という議論なされている。 また、「生」好み消費者心理利用し生貯蔵酒生詰酒の「生」の字だけを大きく、あるいは目立つ色彩ラベル印刷しその他の文字小さく地味に添えるなどして、あたかも生貯蔵酒生詰酒が「生」の酒であるかのようにイメージ演出し流通させている蔵元もある。一方では、吟醸酒純米酒中には「生詰」と表示しているだけでも、本当生酒なまざけ)、いうならば生生」も流通されるようになってきた。

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火入れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 03:10 UTC 版)

製茶」の記事における「火入れ」の解説

荒茶乾燥させ風味向上させる選別した後に火入れを行う場合もある。

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火入れ(野焼き)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 09:00 UTC 版)

火災」の記事における「火入れ(野焼き)」の解説

農家による作物残渣焼却延焼起こすケースが目立つ。毎年ごろになると、山火事への注意喚起合わせて予防運動が行われている 「野焼き」も参照

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「火入れ」の例文・使い方・用例・文例

  • 酒に火入れをすること
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