蒸留とは? わかりやすく解説

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じょう‐りゅう〔‐リウ〕【蒸留/蒸×溜/蒸×餾】

読み方:じょうりゅう

[名](スル)液体沸騰するまで加熱あるいは減圧して蒸発させ、その蒸気冷やして再び液体にすること。液体精製混合液体分離などに用いる。「天然水を—する」


蒸留(じょうりゅう)

復数の成分からなる混分溶液加熱し沸点の差を利用して精製分離を行う操作をいう。ふだんわれわれが生活している環境気圧常圧)下で熱すると100同様にエチルアルコール沸点78度でありよりかなり低い。酒の主成分であるアルコールからなるアルコール水溶液加熱していくと、まず沸点の低いアルコール蒸気となり、もわずかではあるが蒸気となる。この蒸気冷却して再び液体にする(凝縮)と初めアルコール水溶液よりはるかにアルコール濃度の高い溶液得られる。この原理酒類アルコール発酵醪(もろみ)に応用したのがアルコール蒸留であり、その結果得られる酒類蒸留酒である。蒸留法は、蒸留するときの機内圧力によって、(1)常圧蒸留(2)減圧蒸留(3)加圧蒸留に、また、蒸留する溶液供給方法によって、(1)単式(回分式)蒸留と(2)連続式蒸留に分類される第9表参照)。酒類の蒸留は主に常圧蒸留単式または連続式蒸留法が採られている。単式蒸留法本格焼酎モルト・ウイスキーブランデーなどに適用され発酵によって形成され風味成分多く製品回収される連続式蒸留法焼酎甲類グレーン・ウイスキーなどに適用されアルコール以外の成分少なピュアー製品得られる。また最近では、一部本格焼酎減圧単式蒸留法採用されている。

蒸留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 16:57 UTC 版)

蒸留(じょうりゅう、蒸餾蒸溜: Distillation)とは、液体を加熱して、出てくる気体を冷やして再び液体にして集める方法をいう。一般に、混合物を一度蒸発させ、後で再び凝縮させることで、沸点の異なる成分を分離・濃縮する操作で利用されることが多い。この場合は、通常、目的成分が常温で液体であるか、融点が高々100℃程度の固体の場合に用いられる。共沸しない混合物であれば、蒸留によりほぼ完全に単離及び精製することが可能であり、この操作を特に分留という。




「蒸留」の続きの解説一覧

蒸留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/05 03:06 UTC 版)

精製」の記事における「蒸留」の解説

液体化合物加熱し一度気体にしたのち凝縮させる精製法

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蒸留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:54 UTC 版)

奄美黒糖焼酎」の記事における「蒸留」の解説

もろみを単式蒸留装置入れ加熱し蒸発したアルコール分エステル類などの風味成分水分冷却して集めたものが原酒となる。最初に集まったものを「初垂れ」(はなたれ。初留取り)、中間の部分を「本垂れ」、最後部分を「末垂れ」と呼ぶ。一般に最初に近いほうがアルコール度数高く香りもよいので、FAU浜千鳥乃詩南の島貴婦人どのように、初垂れだけを使った製品もある。

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蒸留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:03 UTC 版)

ウォッカ」の記事における「蒸留」の解説

エチルアルコール製造国家管理する蒸留所行われる。まず、小麦またはライ麦煮てフィルターにかけ、イースト加えて醪を作り連続式蒸留器にかける。そこから得られる96パーセント精留エチルアルコールがロシアウォッカの元となる。エチルアルコール国家規格により上から、リュクスエクストラ、上精製3つの等級分けられる等級違いフーゼル油濃度と蒸留回数によるが、必ずしも高級ウォッカリュクス使われるとは限らない

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蒸留

出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 23:47 UTC 版)

名詞

 じょうりゅう

  1. (化学) 液体沸騰させて気体にし、それを冷却して液体戻して物質集める方法混合物分けるなどに用いられる

発音(?)

じょ↗ーりゅー

関連語

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
蒸留-する

翻訳


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