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げんあつ-じょうりゅう ―りう 5 【減圧蒸留】

常圧では高い沸点をもつ物質を、減圧により沸点下げ蒸留する操作有機化合物分離などにしばしば利用される。


石油/天然ガス用語辞典

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減圧蒸留

読み方: げんあつじょうりゅう
【英】: vacuum distillation

常圧蒸留の塔底油として得られる常圧残油中には潤滑油原料接触分解原料などの有用な沸点留分が含まれている。この高沸点留分を得るためには、常圧下では常圧蒸留装置操作温度域よりさらに高い温度を必要とするが、この温度域では残油熱分解起こり実用的でない。そこで熱分解の起こらない温度域で高沸点留分蒸留分別するために蒸留塔内の圧力減圧して蒸留する操作を減圧蒸留という。この減圧蒸留操作を行う装置減圧蒸留装置であり、通称バキュームvacuum)あるいはバキューム・ユニット(vacuum unit)と呼ぶ。この装置は、蒸留塔内の圧力水銀柱10 ~ 60mm と真空状態であることを除けば、基本的に常圧蒸留装置異なるところは少ない。減圧蒸留装置には蒸留塔精留度の違いにより、粗精留を行う減圧ブラッシングまたはバキューム・フラッシャー(vacuum flasher)と精留度の高い潤滑油留分取り出すための減圧精留がある。間接脱硫接触分解などの原料は粗精留した留出油(通常減圧軽油または真空軽油と呼ぶ)でよいので、通常、バキューム・フラッシャーの留出油として採取する。一方潤滑油原料採取する場合は、各潤滑油製品粘度規格適合する側線油(サイド・ストリーム)を得るための精留が必要であり、通常減圧精留塔を使用する。減圧精留塔の側部からは、軽質、中質、重質の各留分が得られ、それぞれ留分が必要な精製工程を経たあと、潤滑油基材となる。減圧蒸留塔の塔底油は C 重油混合基材またはアスファルト原料となる。なお、減圧蒸留装置常圧蒸留装置同様に石油業法では特定設備として指定されている。


焼酎・泡盛用語集

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減圧蒸留(げんあつじょうりゅう)

大気圧より低い圧力のもとで行う蒸留。ふつう平地大気圧一気圧であり、100度の温度沸騰する。しかし、海抜3,776メートル富士山頂上では0.63気圧気圧が低くなり、この状態では87.4度の温度沸騰する。いわゆる圧力低下すると沸点も低くなるという原理応用したのが減圧蒸留で、たとえば蒸留機内部圧力を真調ポンプ減圧し、0.1気圧にすると発酵醪(もろみ)は45温度沸騰して蒸留され、また機内圧力を0.02気圧まで減圧すると醪は20度の温度すなわち、加熱しなくても沸騰することになる。この蒸留法の利点は、沸点が非常に高い液体、たとえば油脂から特定の脂肪酸分離するような場合常圧では沸騰点が高すぎて油脂熱分解してしまうが、減圧の状態で蒸留すると沸点が下がるので目的成分分離することができる。最近一部本格焼酎この方法が採用されており、蒸留中の醪の温度4050度(通常常圧単式蒸留では80100度)であるため、蒸留中の熱による醪の分解少なく、また沸点の高い成分蒸留されにくくなる。したがって、減圧蒸留によってつくられた製品常圧蒸留製品比べ風味の軽いタイプとなる。近年ソフト化傾向嗜好(しこう)にはこの種のタイプ焼酎消費者受けが良いようである。しかし、本格焼酎は本来発酵によって形成された成分できるだけ多く製品回収し、かつ蒸留中の加熱によって生成する風味成分含めて原料個性製品反映させることに価値けられる点を考えると、減圧蒸留焼酎いささか本来の特徴を損なう嫌いもあろう。





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