アルコール発酵

デジタル大辞泉

アルコール‐はっこう〔‐ハツカウ〕【アルコール発酵】

読み方：あるこーるはっこう

酵素の作用で糖類がエチルアルコール（エタノール）と二酸化炭素（炭酸ガス）に分解する反応。酵母などの無気呼吸によって起こる。古くから酒造に利用。酒精発酵。

[補説] 近年、バガスや藁(わら)、廃材などのバイオマスを発酵させてアルコールを作り、燃料として用いる方法が研究されている。→バイオマス燃料

生物学用語辞典

アルコール発酵

英訳・(英)同義/類義語：alcoholic fermentation, aleoholic fermentation

呼吸産物としてアルコールを生産する発酵の総称。

「生物学用語辞典」の他の用語

化学反応や酵素反応生体経路など：

アミノ酸置換  アルカリ加水分解反応  アルキル化  アルコール発酵  アルドール縮合  アレルゲン  アンモニア化

日本酒用語集

アルコール発酵（あるこーるはっこう）

生物が無酸素的に糖類を分解してエネルギーを得る様式の一つで、次のゲイ・ルサックの式にしたがって、ブドウ糖からエチルアルコールと炭酸ガスを生産する。略して発酵と呼ぶことが多い。
ブドウ糖C₆H₁₂O₆（180g）→エチルアルコール2C₂H₅PH（92g＝117ml）＋炭酸ガス2CO₂（88g＝44.8リットル）

ウィキペディア

アルコール発酵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/28 07:29 UTC 版)

アルコール発酵 (アルコールはっこう、英: alcohol fermentation, ethanol fermentation) は、グルコース、フルクトース、ショ糖などの糖を分解して、エタノールと二酸化炭素を生成し、エネルギーを得る代謝プロセスであり、酸素を必要としない嫌気的反応である。酵母は酸素がないところで、糖を用いてアルコール発酵する代表的な生物である。その応用範囲は、燃料としてのエタノール（バイオエタノール）の大量生産やアルコール飲料、パンなど食品の生産など多岐に渡る。

酵母によらない発酵は、「カーボニック・マセレーション」と呼ばれる反応であり、高濃度の二酸化炭素または窒素ガス中（低酸素雰囲気）に置かれたブドウの果実中で起こる嫌気的反応で、酵素の作用により糖がアルコールに変化する。この手法はボジョレー・ヌーヴォーの醸造の際に用いられている。

化学的変化

アルコール発酵全体を通してみると、反応は以下の化学式で示すように、1分子のグルコースからエタノールと二酸化炭素が2分子ずつできる。この反応は大きく三つの段階に分けることが出来る。

${\displaystyle {\ce {C6H12O6 -> 2C2H5OH\ + 2CO2}}}$ カテゴリ

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