鳥取県 歴史

鳥取県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 15:32 UTC 版)

歴史

県名の起源にまつわる説話

「鳥取」の語は、『古事記』『日本書紀』の垂仁天皇に「鳥取造(ととりのみやつこ)」や「鳥取部(ととりべ)」が見える。

『古事記』には、大和朝廷が諸国に鳥を捕らえさせ、これを税として納めるように命じていたという一節があり、当時、沼や沢の多い湿地帯であった鳥取平野で水辺に集まる鳥などを捕らえて暮らしていた狩猟民族が、大和国(現・奈良県)に政権ができてからその支配体系に組み込まれ、「鳥取部」として従属するようになり、そこからこの地が「鳥取」と呼ばれるようになったとされる[3]

『日本書紀』垂仁天皇二十三年九月から十一月の条にかけて「鳥取」の起源説話が見える。誉津別王子(ほむつわけのみこ)が成人しても言葉が喋れないことを天皇が憂いていた時、大空を白鳥が飛んでいるのを見つけ「是何物ぞ」と発した。天皇、喜びて、その鳥の捕獲を命じた。天湯河板挙(あまのゆかわたな)が鳥を追い続け各地を巡り、ついに出雲の地(現在の島根県安来地方だという説が有力)で捕獲に成功した。この功績から「鳥取造」の称号(=かばね)を拝命した。『古事記』にも同類の説話が見えるが、結末が違っている。

和名類聚抄』の因幡国邑美(おうみ)郡の五郷の一つに鳥取がある。この郷名は、上述の垂仁天皇の王子である本牟智和気御子(ほむちわけみこ)のために設置された鳥取部に由来する。この辺り一帯が沼地で、全国の白鳥伝説との関連が取り上げられている。文書のうえでは、天慶3年(940年)の因幡国高草郡東大寺領高庭坪付注進状(東南院文書)に「主張鳥取高俊」(郡司と推定)の署名が初見である[4]

山陰道因幡国伯耆国

古代

大山裾野丘陵から後期旧石器時代黒曜石製と安山岩製のナイフ形石器削器、彫器・掻器が見つかっている。今から約2万3千年前以降のものと推測される。また、旧石器時代終わりごろの黒曜石製細石刃と呼ばれる石器が発見されている。このように遺物は少数ながら発見されているが、県内からは人が生活した遺跡はまだ発見されていない。

室町・戦国時代

山名氏の領国であったが、戦国時代末期には毛利輝元織田信長の係争地となり、信長配下の羽柴秀吉鳥取城を攻略。配下の宮部継潤が城代を経て正式に鳥取城主となる。伯耆国においては羽柴・毛利氏の和睦により、東部は羽柴氏傘下となった南条元続が、西部は毛利方の吉川氏が所領を安堵された。

江戸時代

因幡国では関ヶ原の戦いで敗れた西軍方であった宮部長熈垣屋恒総木下重堅改易され、代わって亀井茲矩池田長吉山崎家盛の3大名が統治した。関ヶ原の戦い以前から鹿野城主であった亀井氏に関しては加増、それ以外の大名は転封された。

伯耆国においても吉川広家(吉川元春の三男)、南条元忠(元続の子)が西軍方として改易・転封処分となり、中村忠一が入部した。慶長14年(1609年)に中村忠一が急死すると、その翌年には加藤貞泰市橋長勝関一政の3大名に分割された。この時、河村郡久米郡江戸幕府天領(直轄領)となり、山田直時・伊丹康勝代官として派遣された。また、慶長19年(1614年)には里見忠義倉吉配流され、久米郡の一部4,000が与えられた。

その後、元和4年(1618年)、池田光政が鳥取城に入部し、因伯2国からなる鳥取藩が成立した。このほか、鹿奴藩若桜藩の2つの新田藩があった。

伯耆国汗入郡大山寺は僧・豪円の活躍によって慶長15年(1610年)、徳川秀忠より寺領3,000石が認められた。この大山寺領は西伯耆一帯に散在し、18ヵ村が大山寺本坊西楽院の管掌下に置かれた。大山寺は鳥取藩士とは別の大山侍と呼ばれる武士を登用し、寺領支配に携わらせた。

近現代


注釈

  1. ^ 鳥取県の最大人口は1988年の61万6371人。
  2. ^ テレビ東京系は町内での受信ができないことを理由に同意が得られない岩美町、八頭町を除くCATV提供エリア全域で視聴可能。独立放送局は八頭町を除くCATV提供エリア全域で視聴可能。

出典

  1. ^ a b c d 鳥取県のプロフィール鳥取県庁ホームページ(2020年1月24日閲覧)
  2. ^ 全国都道府県市区町村別面積調 国土地理院 2013年11月28日閲覧
  3. ^ 民話・神話鳥取県庁
  4. ^ 内藤正中他『鳥取県の歴史』山川出版社(2003年)
  5. ^ “受難”再び…地図から消された「あの2県」”. 『読売新聞』 (2018年8月22日). 2018年8月25日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 「海底資源開発で連携 日本海沿岸の10府県」産経新聞』2012年9月8日[リンク切れ]。他の参加府県は秋田県山形県新潟県富山県石川県福井県京都府兵庫県島根県
  7. ^ 「メタンハイドレート活用研究 10府県が会議設立」神戸新聞』2012年9月8日[リンク切れ]
  8. ^ 「日本海の資源開発で連携、連合設立。本県など日本海側10府県」新潟日報』2012年9月10日
  9. ^ 「メタンハイドレート、日本海でも調査を 10府県が連合」朝日新聞』2012年9月9日
  10. ^ 鳥取県手話言語条例
  11. ^ 条例の新設理由
  12. ^ 手話でコミュニケーション-鳥取県手話言語条例制定-
  13. ^ 鳥取県で全国初の手話言語条例が成立!
  14. ^ 「手話は言語」条例、鳥取県が制定 全国初
  15. ^ 町に手話が広がった―手話言語条例の鳥取県は今―
  16. ^ 鳥取県が初の手話言語条例 年度内制定へ検討
  17. ^ 全国初の手話言語条例、鳥取県HPに手話コーナー
  18. ^ 鳥取県手話言語条例が可決・成立しました
  19. ^ 手話に関する基本条例が施行されました。
  20. ^ 鳥取県、とうとう県名を変える
  21. ^ 鳥取県ウェルカニ
  22. ^ 鳥取県人口、戦後初55万人割れ”. 2021年9月30日閲覧。
  23. ^ a b c d 日本経済新聞』朝刊2019年12月19日33面【山陰経済特集】きらめく山陰 人を呼ぶ:「星空舞」や薬草 食に新顔/「仕事しつつ休暇」移住加速へ試す
  24. ^ 平成22年版100の指標からみた鳥取県
  25. ^ 鳥取県の出生率1.60で3年ぶりに上昇 全国で3番目
  26. ^ 県の組織と仕事”. 鳥取県庁. 2019年1月2日閲覧。
  27. ^ 平成26年4月1日から県税の一部業務が集約化されます”. 鳥取県総務部税務課. 2019年1月2日閲覧。
  28. ^ 平成20年度鳥取県県民経済計算の概要
  29. ^ 世界の名目GDPランキング
  30. ^ 平成30年生産農業所得統計”. 2020年4月18日閲覧。
  31. ^ タイトル不明()[リンク切れ]埼玉県資料)
  32. ^ 「星取県」って何?鳥取県(2020年11月1日閲覧)
  33. ^ 鳥取改め「星取県です」少ない街の明かり逆手にPR/柳川迅朝日新聞デジタル(2017年5月1日)2020年1月24日閲覧
  34. ^ 協定書締結
  35. ^ 吉林省長春市にて友好交流覚書署名
  36. ^ 協定書締結
  37. ^ 鳥取県境港市にて友好交流覚書署名
  38. ^ ウラジオストク市における協定締結
  39. ^ 姉妹提携に関する協力覚書署名
  40. ^ 姉妹提携協定書署名
  41. ^ まんが王国とっとり公式ホームページ「まんが王国会議/高知県との連携」
  42. ^ 地ムービー 八つ墓村[リンク切れ]2014年9月5日閲覧。
  43. ^ (4720) Tottori = 1940 XF = 1948 CD = 1973 SH5 = 1978 EU4 = 1982 JL4 = 1986 PY3 = 1988 EY2 = 1990 YG”. 2022年7月3日閲覧。






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