ポイベーとは? わかりやすく解説

ポイベー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 18:16 UTC 版)

ポイベー
Φοίβη
光明神
紀元前170年頃、ペルガモンアクロポリスに建てられたペルガモンの大祭壇英語版に描かれたポイベーとアステリアー。ベルリンペルガモン博物館
位置づけ ティーターン
配偶神 コイオス
ウーラノス, ガイア
兄弟 オーケアノス, コイオス, クレイオス, ヒュペリーオーン, イーアペトス, クロノス, テイアー, テミス, ムネーモシュネー, レアー, テーテュース, キュクロープス, ヘカトンケイル, ギガース, メリアス, アプロディーテー, エリーニュス
子供 レートーアステリアー
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同上。ポイベー。

ポイベー古希: Φοίβη古代ギリシア語ラテン翻字: Phoibē)は、ギリシア神話に登場するティーターン神族の女神である。日本語では長母音を省略してポイベとも呼ぶ。

概説

ウーラノスガイアの娘で、オーケアノスコイオスクレイオスヒュペリーオーンイーアペトスクロノステイアーレアーテミスムネーモシュネーテーテュースと兄弟[1][2]。またコイオスの妻で、レートーアステリアー姉妹の母である[3][4]

したがってアポローンアルテミス、またヘカテーの祖母である。

その名は輝ける女を意味し[5]、光明神と考えられる。また、この名は月の女神としてのアルテミスの呼称としても用いられる[6]

一説によるとポイベーはデルポイ神託所の支配者の1人で、大地母神ガイア、ティーターン神族のテミスに次いで3番目に支配し、後にここを孫のアポローンに譲ったともいわれる[7]

また、上記のティーターン神族の女神の他にもヘーリオスレーダーレウキッポスの娘にそれぞれ同名のニュンペー(ヘーリオスの娘であるヘーリアデスの一人)及び人物がいる[8]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、133行-138行。
  2. ^ アポロドーロス、1巻1・3。
  3. ^ ヘーシオドス、404行-409行。
  4. ^ アポロドーロス、1巻2・2。
  5. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』261頁。
  6. ^ バーナード・エヴスリン『ギリシア神話小事典』248頁。
  7. ^ アイスキュロス『エウメニデス』冒頭。
  8. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』261,308頁。

参考文献

関連項目





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