クロノスの復讐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 16:31 UTC 版)
ガイアは、ウーラノスとの間には男神オーケアノス、コイオス、ヒュペリーオーン、クレイオス、イーアペトス、そして末子クロノスを、女神テーテュース、レアー、テミス、ムネーモシュネー、ポイベー、ディオーネー、テイアーから成る巨神ティーターン一族を生んだ。 ガイアはまた、異形の神々ヘカトンケイル、キュクロープスたちを生むが、あまりの醜さゆえにウーラノスが彼らを冥界タルタロスへ閉じ込めてしまった。子どもたちの母であるガイアは悲しみ、ウーラノスへの報復を考え、子供たちに復讐を呼びかけた。子供たちは当初、父を恐れ誰も名乗り出なかったが、末っ子のクロノスが自ら名乗りを上げ、ガイアの作った鉄の大鎌を受け取り、ウーラノスへ復讐することとなる。 その夜、クロノスがガイアに知らせられていた場所へ行くと、ウーラノスは妻ガイアにかぶさるようにして寝ていた。クロノスは大鎌でウーラノスの男性器を切り落とした。これを受け、自らの行動を恥じたウーラノスはガイアのもとを去った。これにてクロノスが神々の王となるが、この時クロノスはウーラノスに「やがてお前も自分の息子に王位を退けられることになるだろう。」と言われ、この言葉はクロノスの脳裏に焼きつくこととなった。
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