U.B.C.S.の投入・都市機関の壊滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:02 UTC 版)
「ラクーンシティ」の記事における「U.B.C.S.の投入・都市機関の壊滅」の解説
R.P.D.の壊滅 バイオハザード発生初期の24日頃は、ラクーンスタジアムでの暴動の対処や大通りでの暴徒掃討作戦後の現場検証、避難民の誘導・輸送など、未曽有の災害に翻弄されながらも治安維持機関として、ある程度は機能していた。また、市民救助において対象が呼びかけに呼応しない場合は発砲を許可するというゾンビに対する基本方針にて対応を行っていた。しかし、25日にブライアン署長はたび重なる事件発生を理由にテロ活動を懸念して署が占拠される事態を名目に挙げ、武器庫の弾薬を署内の各所に散らして配置させたほか、意図的に脱出経路と外部との通信を遮断したため、署員の継戦能力に大きな悪影響を与えた。 26日、ゾンビの大群がR.P.D.を襲撃し、多数の被害者を出す。その際、ブライアンによって通信機器が破壊されたため、外部との連絡が取れなくなってしまう。その後もゾンビとの戦闘や狂乱したブライアンにより、何人かの署員が殉職した。 27日、S.T.A.R.S.の後釜であるSWATを模した選抜警官隊は一般警官と共に市内でゾンビの掃討作戦を展開するが、ゾンビの頭部への銃撃(脳の破壊)が一番有効な対処法とは知らずにゾンビの群れに乱射したため、彼らの接近や囲みを許したり、弾切れを起こしたりしたためにあえなく全滅する。同日午後には警察署西側バリケードがゾンビに突破された戦闘で12名の被害者、同日に署内で出現し始めたリッカーによってさらなる多数の警官が殉職したうえ、28日午前1時には作戦会議室にゾンビが侵入し、生存者が6名にまで至る。そして29日には、署内で抵抗を続けていた6人の署員のうち4人が殉職し、1人が負傷してしまう(前出の6人のうち1人は、救援要請のために署外へ脱出した)。最後の命令に従って署は放棄され、脱出した署員が護送車で駆け付け、一部を除いた生存者を車に乗せて署を脱出した。そして、(自身の感染を自覚しあえて残った)署員最後の1人であるマービン・ブラナー巡査(『RE:2』では警部補)の殉職をもって、R.P.Dはその機能を完全に喪失した。なお、ブライアン署長は狂乱による署内での破壊工作と市長令嬢の誘拐後は署長室に籠城して職務放棄し、後に「G」によって殺害される。 その他の機関 ラクーン総合病院 事件発生後、ラクーン総合病院の医師たちは負傷者や感染者を助けるために奮戦していた。市内に投入されたB.O.W.を捕獲してT-ウィルスへの対抗策を研究し、ワクチンを生成する準備段階にまで到達するも、この時点で感染は医師たちにも及んでいたため、26日頃には間に合わずにほぼ壊滅してしまった。後にこのワクチンは、T-ウィルスに侵されたジルを救うべく病院を訪れたカルロス・オリヴェイラによって完成を迎え、彼女へ投与されることとなる。組織的な活動ができなくなった26日以降も、わずかながら医師や逃げ込んだ民間人などの生存者がいたが、下水道から侵入したヒルやリーチマンの出現により、脱出は困難を極めた。10月1日未明には、工作員ニコライ・ジノビエフの破壊工作により、爆破された。 消防署 市内の各地で発生した火災の沈静化と住人の救助のために奮闘していたが多数の殉職者を輩出し、24日前後には機能停止した。職員のうち2人は、ヘリによって民間人と共に脱出している。 交通機関 市の封鎖により市外部と行き来する交通機関はその機能を完全に停止。市内では、路面電車やバスのほとんどが車内での感染者発生やそれに伴う事故による車両の大破などで不通。また、道路では事故による崩落や車両放置が相次ぎ、暴動者を抑えるためのバリケード設置なども相まって車が正常に走れる状況ではなくなっていた。路面電車に関しては、災害発生初期に各停留所と救助ヘリが発着する車両基地とを往復していたが、24日夜にヘリが墜落したことにより、その機能を逸した。 地下鉄 一部区間では生存者により危険地帯からの退避手段として使用されたほか、U.B.C.S.による市民救助作戦で運用されていたものの、トンネルの崩落や事故などにより他の交通機関と同様にほぼ不通状態にあった。South Raccoon Street駅付近ではバイオハザードで発生したギガバイトが、地下鉄車両で避難していた住民たちを線路に張った繭で捕獲して中に閉じ込めた上で吸血し、最終的には地下鉄構内をすべて漁り尽くした。 U.B.C.S.の投入 アンブレラは26日ごろ、非正規の私設部隊U.B.C.S.を4個小隊200名をラクーンシティに投入。「市街地の掃討、市民の救助および市外への避難」が目的とされた。しかし、この時点で生存者は数えるほどであったばかりか、苛烈な状況下において逆にU.B.C.S.が壊滅する事態に陥った。また、U.B.C.S.の中には「監視員」と呼ばれる工作員が何人か含まれており、彼らは「U.B.C.S.の監視および戦闘データの回収」「実験体のデータ回収」「証拠物件の破壊」が主任務で、アンブレラがU.B.C.S.を投入した真の目的は、監視員の任務を達成するためであった。 ラクーンシティにはアメリカ軍特殊部隊もG-ウィルスを手土産に亡命を図っていたウィリアム・バーキンの確保を目的として極秘裏に投入され、レールキャノン「パラケルススの魔剣」が対G生物用兵器として持ち込まれたが、その動きを政界パイプを通じて事前に察知したアンブレラがタイラント5体を投入したことにより、ゴミ処理場での戦闘の末に相打ちとなった。その際に破損しながらもまだ機能していたパラケルススの魔剣は、後に辿り着いたジルの手で起動され、第3形態まで変貌した追跡者/ネメシス-T型を倒すのに用いられることとなる。 B.O.W.の投入 アンブレラは市内の混乱に乗じ、U.B.C.S.投入と同時期に実戦データ収集や妨害者抹殺のため、B.O.W.各種を投入した。ハンターαをはじめとするハンターシリーズは陸路で輸送・放出され、タイラントやネメシスのような個体数の少ないB.O.W.は空輸で市内に投下された。
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