脱出経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 00:07 UTC 版)
二の丸の埋門跡。現在は埋められている。 上から見た埋門跡。 空堀を向かって左に進むと御深井堀に出る。 万が一名古屋城が落城するような事態に陥った場合に想定されていた藩主の脱出経路は以下の通りであった。なお、落城時に限らず火災などの場合も藩主は下記1の経路で竹長押茶屋に避難することになっていた 二の丸北西の埋門から本丸との間の空堀に下り、小舟に乗って水堀である御深井堀を渡る。 対岸の御深井庭の竹長押茶屋から東に進み、高麗門を経て御土居下の大海家に入る。 大海家が保管している「忍駕籠(しのびかご)」に乗り、御土居下御側組同心の護衛の下、東矢来木戸から柳原街道に出て北へ進む。 柳原街道を少し北上したあとすぐに東へ向かう路地に入り、清水から大曽根、勝川、沓掛を経て木曽へと向かう。 木曽の地では、同じくこのような場合に備えて猟師や木こりとして現地に住みついている者たちが出迎える手筈になっていた。
※この「脱出経路」の解説は、「御土居下御側組同心」の解説の一部です。
「脱出経路」を含む「御土居下御側組同心」の記事については、「御土居下御側組同心」の概要を参照ください。
- 脱出経路のページへのリンク