HMM版ストーリー
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「ゾイドバトルストーリー」の記事における「HMM版ストーリー」の解説
コトブキヤから発売されているプラモデルキットシリーズ『HMM(ハイエンドマスターモデル』の組立説明書においては、ゾイドバトルストーリーやアニメーションシリーズの設定を援用した独自の世界観が掲載されている。執筆はプロモデラーのヤマザキ軍曹によって行われていた。また、2017年11月発売の『HMM ストームソーダー』以降はフリーライターの府中本町伍長が行っており、2020年2月発売の『ブレードライガーAB』以降は下記に当てはまらない内容となっている。 あらすじ 太古の昔。古代ゾイド人は戦争に勝利すべく自我を持たせた最強ゾイド・デスザウラーを開発したが、その高い知性によって絶滅寸前にまで追い込まれ、封印後は文明を捨て去る事となった。また、古代ではデスザウラーに対抗するゾイドとしてデススティンガーが開発されていた。ZAC1957年、部族間の戦乱が続く中央大陸において、その一国である「ヘリック王国」は同大陸の他国へ戦争の介入を行い平定。大陸制覇に成功する。そして同王国は1978のヘリック二世の大統領就任とともにヘリック共和国へと移行した。だが、ヘリックの軍備縮小政策にゼネバスは反発し、ゼネバス帝国を建国する。惑星Ziに存在する二大国家であるヘリック共和国とゼネバス帝国は日を追うごとに軍事衝突を深め、その戦いは中央大陸戦争と呼ばれる大戦に発展した。やがてこの戦いはニクス大陸のガイロス帝国も参戦。ガイロス帝国の初代皇帝の座に就いた元地底族長・ガイロスはニクス大陸本国の発展の限界と中央大陸統一による故郷の平定のため、中央大陸に侵略を開始する。 だが、ZAC2056年には飛来した隕石と月の衝突に伴う天変地異が発生。同時に磁気嵐が発生し、戦闘は継続不可能となる。また、大異変によって発生した電磁場残留物による電磁場アレルギーにより、幾つかの飛行ゾイドは磁気嵐終息後も運用ができない状況下に置かれた。この惑星Zi大異変によって文明・ゾイドといったありとあらゆるものは失われ、すべてを一からリセットする必要に迫られる。この影響を受けたヘリック共和国・ガイロス帝国はともに自国圏(中央大陸、暗黒大陸)の生活が困難となり、西方大陸の広大な領土と資源を生活の母体とし、移転するべく上陸。ヘリック・ガイロス両国は平和裏に西方大陸の古代遺跡を発掘するが、それが軍事利用が可能であったために協力体制をとりやめ、遺跡争奪戦争を開始。第一次西方大陸戦争が勃発する。同戦争は領土拡大のための侵略戦争であると同時に、大陸に眠るオーバーテクノロジーの争奪戦でもあった。大異変の影響から、前大戦の強力なゾイドが使用不可となったヘリック共和国・ガイロス帝国両軍では、中央大陸戦争時代のゾイドに保護政策をとり、それによって個体数を増やした機体を主戦力とした。西方大陸戦争勃発以前にオーガノイドシステムを発掘し、それを利用したゾイドの量産化に成功したガイロス帝国軍・ギュンター・プロイツェンは西方大陸への上陸作戦においてガイガロスとなる領土の占領に成功。士官から元帥へと昇進し、ガイロス帝国摂政の立場を得る。また、プロイツェンは戦闘行為にのみ生きがいを感じるゾイド乗りであるレイヴンを私兵とした。ガリル遺跡から得られた情報により、デスザウラーのゾイド因子を得たプロイツェンはこれを復活させ、惑星Ziの覇者となる野望を張り巡らせていった。 ガイロス帝国ではツェペリン2世の崩御後、ルドルフ・ゲアハルト・ツェペリン3世が即位。共和国との講和を視野に入れつつ、帝国領土の拡大と各地制圧を図った。ただし、ガイロス帝国はオーガノイド技術の発掘からガイロス皇帝の信任を得て元帥となったプロイツェンが事実上の最高権力者となっていた。西方大陸戦争中に士官として同地に着任していたプロイツェンは、古代ゾイド人の遺跡からそのテクノロジーを発見し、デスザウラーの発掘を目論む。戦時中のZAC2101年1月以前にはヘリック共和国・ガイロス帝国の共同で治安維持特務部隊「ガーディアンフォース」が結成。同大戦中にはガイロス帝国摂政であるギュンター・プロイツェンが帝国皇帝の座を狙い、帝都ガイガロスにおいて内乱を引き起こす。プロイツェンはデスザウラーを繰り出すもヘリック・ガイロス両国の連合軍とバン・フライハイトの活躍によって阻止され、西方大陸戦争は終結する。未完成のままデスザウラーとともに散ったプロイツェンは、そのコアと融合しダークカイザーとして復活。古代ゾイド人とともに無の世界の創世を目論む。バン・フライハイトはイブポリスにおいてデスザウラーと交戦し、これを撃破している。その後、西方大陸全土に戦争が拡大し、ヘリック共和国軍はガイロス帝国がデスザウラーを復活させた際に備え、軍備の増強を図る。この戦いは第二次西方大陸戦争と呼ばれ、ZAC2100年10月に終結した。 ガイロス帝国軍がエウロぺ大陸から撤退したことにより、西方大陸戦争が終結。その後、西方大陸全土に再び戦乱は拡大し、ヘリック共和国は同帝国を追撃すべく、戦争は暗黒大陸戦争へと移行する。同年7月にはニクス大陸への上陸が行われた。ニクス大陸の戦いにおいてはプロイツェンがブラッディデスザウラーの自爆によって帝都ヴァルハラの破壊を目論むも、被害はルドルフが搭乗するセイバータイガーゴールドの活躍によって大幅に低減された。戦いはギュンター・プロイツェンの反乱を鎮圧したことで終戦を迎える。しかしながら、ヘリック共和国・ガイロス帝国の両国は大戦からプロイツェンの反乱で失われたゾイドの補填と、同国間で再戦に突入した際の軍備調整を視野に入れて新型ゾイドを開発する。 ZAC2101年にヴォルフ・ムーロアが中央大陸に侵攻したことにより、戦争はネオゼネバスとヘリック共和国との対決という新たな様相を見せた。戦争が終結し長い年月が経った時代においては、ゾイドバトルと呼ばれる競技が開かれている。
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