Ad_hocとは? わかりやすく解説

ad hoc

別表記:アドホック

「ad hoc」とは・「ad hoc」の意味

「ad hoc」とは、特定の目的状況に応じて臨時設けられた、または行われること意味するラテン語由来英語表現である。一般的には計画準備がなく、その場限りの対応や取り組みを指す。ビジネス技術分野でよく用いられる言葉であり、特定の問題ニーズ対処するために、一時的な対策仕組み構築されることを示す。

「ad hoc」の発音・読み方

「ad hoc」の発音は、アド ホック(`ædhάk)と読む。アクセントは「hoc」の部分置かれることが一般的である。日本語では「アドホック」とカタカナ表記されることが多い。

「ad hoc」の語源・由来

「ad hoc」はラテン語で、「このために」や「特定の目的のために」という意味を持つ。英語においては19世紀から使用されており、そのままの意味特定の目的状況応じた臨時の対応を指す言葉として定着している。

「ad hoc」の類語

「ad hoc」の類語としては、「臨時の」「一時的な」「その場限りの」「特別な」などが挙げられる。これらの言葉同様に特定の目的状況に応じて設けられたり、行われたりすることを意味する

「ad hoc」を含む用語・関連する用語

「ad hoc PCI」とは

「ad hoc PCI」は、特定の目的状況に応じて行われるPCIPercutaneous Coronary Intervention経皮的冠動脈インターベンション)のことを指す。緊急時特定の症状対処するために、一時的な治療法として行われる

「ad hoc解析」とは

「ad hoc解析」とは、データ解析において特定の問題状況対処するために、一時的に行われる解析手法のことを指す。通常の定期的な解析手法とは異なり特定の目的要求に応じて実施される

「ad-hoc(wifi)」とは

「ad-hoc(wifi)」とは、無線LANにおいて、特定の目的状況に応じて一時的に設定される通信モードのことを指す。通常のインフラストラクチャモードとは異なりアクセスポイント介さず端末同士直接通信する形態を取る。

「ad hoc」の使い方・例文

1. The committee was formed on an ad hoc basis to address the issue.(問題対処するために、臨時委員会組織された。)
2. The company held an ad hoc meeting to discuss the sudden drop in sales.(会社急激な売上減少について話し合うために、臨時会議開催した。)
3. The manager made an ad hoc decision to change the marketing strategy.(マネージャーマーケティング戦略変更するために、その場での決断下した。)
4. The software allows users to perform ad hoc analysis of the data.(そのソフトウェアは、ユーザーデータアドホック解析を行うことを可能にする。)
5. The ad hoc network was set up for the event.(そのイベントのために、臨時ネットワーク設定された。)
6. The government established an ad hoc committee to investigate the accident.(政府事故調査のための臨時委員会設立した。)
7. The project team had an ad hoc meeting to discuss the new requirements.(プロジェクトチーム新し要求事項について話し合うための臨時会議開いた。)
8. The company provided ad hoc training for the new employees.(会社新入社員のための臨時研修提供した。)
9. The manager implemented an ad hoc solution to fix the production issue.(マネージャー生産問題解決するためのその場しのぎ解決策実施した。)
10. The research team conducted an ad hoc survey to gather more information.(研究チームはより多く情報収集するために、臨時調査実施した。)

アド‐ホック【(ラテン)ad hoc】

読み方:あどほっく

《「臨時の」「暫定的な」「特定の目的のための」の意》

特定の目的のために委員会などが設置されること。「—委員会

若者好み専門店レストランを1か所に集めた総合店舗。

アドホックモード」の略。


アドホック

(Ad_hoc から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 23:54 UTC 版)

アドホックad hoc)は、「特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句である。ad hocのadは「〜へ」「〜について」、hocは「これ」「この」という意味で、英語では「for this」に相当することになる。ヨーロッパ諸語では様々な語句と組み合わせて用いられている。他にも「とってつけたような」、「その場限りの」といった意味を持つ[1]

Ad Hoc(Xcode)

iOS、iPadOS向けのテストアプリの配信方法。

  • App Storeを介さずに、最大100台のデバイスまでアプリ配布可能。
  • デバイスのUDIDをProvisioning Profileに登録する必要がある。
  • Provisioning Profileの有効期限が切れるとアプリが利用できなくなる。
  • アプリの署名に使った証明書が無効になるとアプリが利用できなくなる。

アドホック・モード

コンピュータネットワーク関連の用語。「ピア・ツー・ピアモード」あるいは「インディペンデントモード」とも言う。無線LANクライアント同士が、アクセスポイントを介さず直接通信を行う。インフラストラクチャー・モードに比べて電波使用効率が良い。

プリンタなどの機器がアクセスポイントとなり、一時的に印字や初期設定のために接続する方式を「アドホック」という場合もある(実際は「インフラストラクチャー・モード」で動作している)。

無線アドホックネットワーク

従来型の移動体通信(携帯電話など)では、基地局、およびそれらを繋ぐ固定網などの基盤設備が必須である。

しかし、無線アドホックネットワークでは、固定ネットワークは不要であり、各端末自身が自律的にルーティングを行い(いわば、各端末がルーターL3スイッチの役割を持つ)、マルチホップ通信を行う。

本質的にインフラレスであり、ネットワークを構築したい環境に端末を散布するだけ、端末が寄り集まるだけで、ネットワークを即席的に構築することが可能である。

いくつかの形態があるが、ひとつの形態として、モバイルアドホックネットワークMANET)がある。MANETでは、ラップトップPCや携帯電話など、携帯可能である端末で無線アドホックネットワークを構築する。

アドホック・クエリ

情報科学分野の用語。アドホック・クエリを使えば、カスタマイズされたクエリを簡単に作成することが可能になる。通常、データベースの原理やSQL文を深く理解していなくても、GUIを使って行うことができる環境が提供されている。ただし、このような方式のクエリが多用されるとデータベースシステム全体のパフォーマンスにも影響が出かねないため、直接に"生"のデータベースを対象とするのではなく、"生"のデータベースを定期的に複製したものを対象にクエリを作成する、というようなことも行われる。そのような複製は「データウェアハウス」などと呼ばれることもある。

アドホック・コミティー

アドホック・コミティーとは、特定の目的のために設置され、問題が解決した後には解消される委員会のことである。このような委員会は、組織の通常のプロセスでは解決しきれないような問題を解決するために利用される。例えばGATTは、開始された段階ではアドホック・コミティーによって管理されたが後にその委員会は解散し、管理は世界貿易機関(WTO)に移されることになった。

アドホクラシー

アドホクラシーは「ad hoc + cracy> adhocracy」という構造の造語。アルビン・トフラーによって1970年代に広められた概念。現在では組織管理論や経営学の分野では広く用いられている概念である。bureaucracy(官僚制、官僚的システム)の硬直的で非効率な組織と対比される。ヘンリー・ミンツバーグは、アドホクラシーは通常の官僚的制度的な指揮系統を断ち切ることで機会を機敏に捉え、問題を解決し、結果を出す、としている。また、官僚制(bureaucracy)は旧時代のもので、アドホクラシーのほうが未来のものともされる。

アドホックな仮説

アドホックな仮説(Ad hoc hypothesis)とは、ある理論反証されたときに、その反証を否定するためにその理論に後から付け加えられる補助仮説のことである。

反証主義の立場からすれば、反証可能性を減少させるようなアドホックな仮説は認められない。すなわち、アドホックな仮説は、しばしば当の仮説の反証可能性を奪い、結果的に仮説そのものの科学的な地位を消し去ってしまう、と見なされている。

脚注

関連項目

外部リンク


Ad Hoc(Xcode)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 02:59 UTC 版)

アドホック」の記事における「Ad Hoc(Xcode)」の解説

iOSiPad OS向けのテストアプリの配信方法App Store介さずに、最大100台のデバイスまでアプリ配布可能。 デバイスのUDIDをProvisioning Profile登録する必要があるProvisioning Profile有効期限が切れるとアプリ利用できなくなる。 アプリ署名使った証明書無効になるアプリ利用できなくなる。

※この「Ad Hoc(Xcode)」の解説は、「アドホック」の解説の一部です。
「Ad Hoc(Xcode)」を含む「アドホック」の記事については、「アドホック」の概要を参照ください。

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