2007・第1シリーズのみ
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「ハケンの品格」の記事における「2007・第1シリーズのみ」の解説
森美雪(もり みゆき)〈23〉 演 - 加藤あい アルバイト → ハケンライフ 派遣社員 → アルバイト(年収:81万円) → 「S&F」営業部 マーケティング課(時給1,200円、月給10万3千2百円)新米の派遣社員。1983年6月21日生まれ。23社の新卒入社試験に全て失敗した後、アルバイト生活を経て、ハケンライフに人材登録する。当初、職歴がない上に、Word、Excelなどのパソコンスキルもなかったため派遣先がなかなか見つからなかったが、「S&F」営業部マーケティング課で春子と同じ契約期間で一緒に派遣される。 不器用で思い込みの激しい性格からか、空回りが多く失敗が絶えないが、春子に出会ったことで彼女のような派遣社員になることを目指す。ビジネススキルは低いが、絵画だけは春子とは対照的に得意である。 社内コンペに提出した「ハケン弁当」の企画が一次選考を通過したが、里中が発案者である美雪の名前で企画を提出したために企画が落選した正社員たちから反感を買い、派遣と正社員の役割を明確に区別する桐島の逆鱗にも触れ、彼の意向で派遣契約を中途解除されそうになるが春子の影の尽力で撤回されている。 地震のときに守ってもらったことがきっかけで、里中に恋をする。 本来は3月で契約終了だったが、里中の尽力で3か月の契約更新が決まるも、いずれは自分が会社を去らなければならない派遣の世界に限界を感じたため、契約更新を断る。その後、しばらくのアルバイト生活を挟み「S&F」の紹介予定派遣の試験に合格し、正社員を目指して「S&F」で働くことになった。 小笠原繁(おがさわら しげる)〈62〉 演 - 小松政夫 「S&F」嘱託社員 → 営業部 マーケティング課(年収:480万円)かつてはバリバリの営業マンだったが、パソコンの導入による業務の電子化に付いて行けず、現在は自身宛の電子メールすら満足に確認できず、情報収集にデパートに行っても迷子になるなど、ほとんど仕事らしい仕事をしていない。それでも会社を愛する心は誰よりも強く、嘱託とはいえ定年後も会社に残っていられたのは同期の桐島の温情によるところが大きかったが、年齢を理由についに人事部が嘱託契約打ち切りを決定してしまう。しかし、春子のやや強引とも言える手引きで国税局の査察の際、粉飾決算でないことを証明する8年前の手書き伝票を見つけだし、その功績により何とか契約延長につながっている。一度は契約打ち切りを通告されショックを受けたこともあり「老兵は去るべき」と次の更新をしないつもりでいたが、「カッコよく会社を去るのは、ハケンの専売特許。社員なら社員らしく会社にしがみついて下さい。」と独特の表現で春子に促されたことで会社に残ることを決める。この一連の出来事で、それまで必ずしも快く感じていなかった春子に対する見方を変えている。後に里中、浅野が営業部販売二課に異動となったため、小笠原が唯一マーケティング課新設時からの社員となり、美雪が紹介予定派遣で戻ってきたときにはパソコンをある程度操作し、それなりに仕事も出来るようになっている。陽気で温厚な性格だが人の好き嫌いははっきりしており、嫌いな人間に対しては厳しい。春子同様「ようじ屋」の常連で、玄米よりも白いご飯を好む。 黒岩匡子(くろいわ きょうこ)〈30〉 演 - 板谷由夏 「S&F」正社員 → 営業部 販売二課(年収:520万円) → 営業部 マーケティング課・主任(第1シリーズ最終話)東海林や里中とは同期入社で、仕事のできるキャリアウーマン。東海林と同じく派遣差別者であり、スキルの低い美雪に仕事をふって仕上がりの遅さや出来の悪さにクレームをつけるなど強気な態度で接しているが、陰では女性ながらに強がって肩肘を張り正社員として仕事をすることに疲弊しており、同じ様に仕事で疲弊している同性の美雪に同情し、二人きりの時には彼女を励ます言葉をかけることがあるものの、周囲にその様なそぶりは見せないようにしている。当初は春子を派遣であることから敵視していたが、最終的には仕事に対して妥協を許さない点が似ていたことから春子と意気投合している。そのためか普段は笑わない春子が彼女に対しては笑顔を見せる一幕もあった。 同期の東海林に対し恋心を抱いていると感じさせる場面が間々あるが、当の東海林は気付いていない。 里中が販売二課に異動となったため、営業部マーケティング課主任に昇進。コネ入社の新入社員・那須田が悩みの種になっている。 桐島敏郎(きりしま としろう)〈59〉 演 - 松方弘樹 「S&F」正社員 営業部 部長(年収:1600万円)東海林や里中が入社した時に「会社は家族」との趣旨の発言をしたり、同期の小笠原のことを何かと気にかけるなど周囲に気配りを持って接することから、社員たちから慕われている。妻は元派遣社員。かつて総務部に派遣された春子の仕事ぶりを目の当たりにし、彼女をマーケティング課に呼び寄せた張本人。正社員の代わりに派遣社員を登用するのは、人件費削減のため企業として当然と考えており、春子に絶大な信頼を寄せるなど派遣社員の能力を認めるだけの度量を持ち合わせている。重要なプロジェクトには必ず春子をサポートに付け、言葉の端々にも部下の正社員たちより信頼していることが窺え、美雪の面談でも、「大前さんが契約してくれるなら」と春子のスキルの高さから美雪がスキル不足でも十分カバーされると見越して受け入れを承認している。しかし、会社組織を維持するために派遣と正社員の役割を明確に区別する確固たる信念も併せ持っており、社員と派遣の区別を付けられない里中に対して、「あいつは会社が分かっていない」と一度は切り捨てる冷徹な面を見せた。また「ハケン弁当」の一件で騒動を起こした東海林に対しても「飼い犬に手を噛まれた」と表現するなど、年相応に保守的な面も覗かせる。趣味は剣道で、休日は道場で子供たちを指導している。百人一首も得意である。 天谷眉子(あまや まゆこ)〈58〉 演 - 白川由美タブラオ「カンタンテ」のママ。亡くなった春子の母親の親友。 春子の母親代わりを自称しており、春子が心を許す数少ない存在。悩む美雪の姿を若かりし頃の春子に似ていると言い、見守るような表情で接している。「S&F」会長の宮部とは旧知の仲で、「カンタンテ」の常連客である桐島とも顔なじみ。東海林のことを「くるくるパーマの彼」とお気に入りの様子。 天谷リュート(あまや リュート)〈20〉 演 - 城田優フラメンコギタリスト兼ダンサー。眉子の一人息子。 父親はスペイン人でラテン気質。春子の数少なき理解者のひとり。
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