グアドループとは? わかりやすく解説

グアドループ【Guadeloupe】

読み方:ぐあどるーぷ

西インド諸島東部小アンティル諸島中部にあるフランス海外県バステール島グランドテール島、および周辺の島々から成る1635年フランス領に、1946年海外県になる。サトウキビ・バナナの栽培が盛ん。人口452006)。


グアドループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 13:32 UTC 版)

グアドループ
Guadeloupe
グアドループの旗 グアドループの紋章
公用語 フランス語
行政所在地 バステール
地域圏 グアドループ
県番号 971
大統領 エマニュエル・マクロン
プレフェ(知事) グザヴィエ・ルフォール (Xavier Lefort)
評議会議長 ガイ・ロスバー(Guy Losbar)
面積
 -  総面積 1,705 km²
 -  水面積率 (%)
人口
 -  推計(2014年) 403,800人
 -  人口密度 266/km²
GDP (PPP)
 -  合計
通貨 ユーロ (EUR)
時間帯  
ISO 3166-1 GP / GLP
ccTLD .gp
国際電話番号 +590

グアドループGuadeloupe、アンティル・クレオール語: Gwadloup)は、カリブ海に浮かぶ西インド諸島のなかのリーワード諸島の一角をなす島嶼群であり、フランス海外県である。

最も大きい島はバス・テール島グランド・テール島で、このふたつでグアドループ島を構成している。ほかに、マリー・ガラント島ラ・デジラード島プティト・テール諸島レ・サント諸島などの島々からなる。サン・マルタン島サン・バルテルミー島はグアドループに属していたが、2007年にグアドループから分離してそれぞれ独自のフランス海外準県となった。

面積1,703km2、人口403,800人(2014年1月1日)。時間帯UTC-4国番号は590で、ドメイン名は.gpである。

歴史

島名のグアドループとは、スペインサンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院に祀られたグアダルーペの聖母にちなむ。新大陸発見へのとりなしを感謝したクリストファー・コロンブスが名付けた。

政治

フランスの海外県である。グアドループ海外県はフランス国民議会に4名、元老院に2名の代表を送る権利を持つ。

かつてサン・マルタン=サン・バルテルミー郡を構成していたサン・マルタン島とサン・バルテルミー島は独自の地方議会を有していた。しかし、グアドループの一部ではなく独自の行政区となることを望んで2003年の投票でグアドループからの分離を選び、2007年2月22日にサン・マルタン島とサン・バルテルミー島はそれぞれフランス海外準県になった。

1980年代にグアドループの独立運動が盛んになり、カリブ革命同盟 (ARC) などの独立派がある。1984年、独立を目指すカリブ革命同盟がフランス本土で過激な爆弾テロの事件を起こしたため、フランス政府は戦闘的な自治運動組織であるカリブ革命同盟を非合法化した。

地理

グアドループの地図
グアドループの衛星写真

グアドループの主島グアドループ島はが羽を広げたような形をしている。西側のバス・テール島とすぐ隣にある東側のグランド・テール島は狭い水路であるサレ川フランス語版を挟んで繋がっており、この二島がグアドループ島を構成する。西側のバス・テール島は起伏の激しい火山島(最高峰は1,467mのスフリエール山)で、島の中央部には樹木の密集した熱帯雨林が広がり、西部の海岸は火山性の黒浜である。一方、東部のグランド・テール島は石灰岩からなる標高の低い島で、海岸は白砂が多い。一帯はユネスコ生物圏保護区に指定されている[1]

北部のグラン・キュル=ド=サック・マランフランス語版にはラグーン汽水域サンゴ礁干潟海草藻場マングローブ、淡水湿地林などがあり、ラムサール条約の登録地である[1][2]。ラグーンにはアオウミガメ魚類海綿動物ウミトサカ類ウニシカツノサンゴ英語版などが生息し、マングローブにはアンティルカオジロヘラコウモリ英語版ドミニカアメリカムシクイ英語版グアドループキツツキ英語版およびカッショクペリカンを含むペリカン類アジサシ類バン類英語版カモ類サギ類カワセミ類などの渡り鳥が生息している[1][2]

経済

砂糖バナナが経済の中心で、観光産業も盛んである。フランス、欧州連合(EU)からの多大な援助でグアドループの経済は成り立つ。

交通

住民と文化

近代奴隷制以来、アフリカ系、混血のクレオール人がほとんどで、少数だがヨーロッパ白人(主にフランス人)や印僑華人などがいる。言葉はフランス語とクレオール語で、宗教はカトリックがほとんどである。

住民の間で流行しているグォカ英語版の音楽、クレオール語の歌唱とダンスは2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された[3]

出身者

脚注

出典

  1. ^ a b c Archipel de Guadeloupe Biosphere Reserve, France” (英語). UNESCO (2020年4月). 2023年2月26日閲覧。
  2. ^ a b Grand Cul-de-Sac Marin de la Guadeloupe | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2023年7月13日). 2023年7月20日閲覧。
  3. ^ UNESCO - Gwoka: music, song, dance and cultural practice representative of Guadeloupean identity” (英語). ich.unesco.org. 2023年2月26日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯16度15分 西経61度35分 / 北緯16.250度 西経61.583度 / 16.250; -61.583


グアドループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 08:08 UTC 版)

フランスの著名な庭園の一覧」の記事における「グアドループ」の解説

Sainte-Rose - Le JardinCréoleプチ運河 - ランドスケープパーク。 Petit-Bourg - Vallombreuseのドメーヌ。 Deshaies - Deshaies 植物園。 グアドループのジャルダン植物園de Deshaies。

※この「グアドループ」の解説は、「フランスの著名な庭園の一覧」の解説の一部です。
「グアドループ」を含む「フランスの著名な庭園の一覧」の記事については、「フランスの著名な庭園の一覧」の概要を参照ください。

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