クリッパートン島とは? わかりやすく解説

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クリッパートン‐とう〔‐タウ〕【クリッパートン島】

読み方:くりっぱーとんとう

《Île Clipperton》太平洋メキシコ沖にある無人島直径3〜4キロメートル環礁。名称は同島に上陸した海賊の名に由来する20世紀フランススペインの間で領有権争われたが、フランス領認定


クリッパートン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 03:22 UTC 版)

クリッパートン島
Île de Clipperton / Île de la Passion
フランスの国旗 フランスの国章
公用語 フランス語
首都 なし
県番号 989
本国 フランス
大統領 エマニュエル・マクロン
フランス海外領土省大臣 Jean-François Carenco
面積 (世界247位
 -  総面積 6 km²
2.3 mi²
 -  水面積率 (%) 0
人口
 -  統計 0人
 -  人口密度 0/km²
GDP (PPP)
 -  合計 経済活動なし
通貨
時間帯 クリッパートン時間 (-8)
 -  夏時間  なし 
ISO 3166-1 FR-CP
ccTLD
クリッパートン島の衛星写真
クリッパートン島の位置
ココヤシの木が生えている。
クリッパートン島

クリッパートン島(クリッパートンとう、フランス語: Île Clipperton英語: Clipperton Island)は、太平洋メキシコ沖に浮かぶ絶海の孤島フランス属領の無人島である。

第二次大戦後は主にカツオドリアオツラカツオドリや野生生物や海洋生物調査のための科学的探索の場となっている。また気候観測やアマチュア無線DXペディションで知られており、観光なども考慮されたが現在ではフランス海軍が定期的に訪れる無人の島となっている。

概要

歴史

最初の上陸記録は1521年1705年海賊ジョン・クリッパートン(John Clipperton)が上陸し現在の名前になった。

1836年スペイン海軍が同島を発見したが、特に実効支配を行わなかったため、1858年にフランスがハワイ政府に対し領有を宣言したことにより、フランス領となり現在に至っている。

しかし、スペインより独立したメキシコが領有権を主張したため帰属問題は国際仲裁裁判となり、1931年の判決で正式にフランス領と認定された。これをクリッパートン島事件といい、「主権の表示を残さず離島しても、布告・通告・公布・新聞による公表で領有は成立する」という国際法の慣例の一つとして現在でも知られている。

かつてはフランス領ポリネシアの一部であったが、2007年2月22日からフランス政府の直接統治下に入った。統治権はフランス海外領土省英語版大臣が有している[3]

2005年には同島周囲の排他的経済水域でフランスの軍艦がメキシコ船を拿捕する事件が発生し、領有権紛争が再燃したが、同水域内でのメキシコ漁船の操業を認めることで一応決着した[4]

一時期は軍事目的や太平洋を横断する飛行機の中継点として使われたが、現在は定住する人間もいない無人島である。

アマチュア無線では一つの独立した地域とされるので珍重され、時折大規模なのDXペディション(移動運用)が行われる[5]

脚註

  1. ^ Charpy L, Rodier M, Sarazin G (2010). “Clipperton, a Meromictic Lagoon” (英語). Global Change: Mankind-Marine Environment Interactions: 351-6. doi:10.1007/978-90-481-8630-3_62. 
  2. ^ http://www.clipperton.fr/le-lagon.html Bienvenue sur l’île de La Passion…Clipperton !
  3. ^ Ben Cahoon. “French Minor Dependencies”. Worldstatesmen.org. 2013年7月30日閲覧。
  4. ^ 太平洋の知られざるフランス領「クリッパートン島」”. パリ・エ・トワ. 2021年12月12日閲覧。
  5. ^ http://www.tx5k.org/

関連項目

外部リンク


クリッパートン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 06:44 UTC 版)

欧州連合加盟国の特別領域」の記事における「クリッパートン島」の解説

2007年2月21日、クリッパートン島の行政フランス領ポリネシア高等弁務官から海外領土担当相移管された。欧州連合条約適用されるか明確ではないが、クリッパートン島には人がまったく住んでいないため大きな影響はない。

※この「クリッパートン島」の解説は、「欧州連合加盟国の特別領域」の解説の一部です。
「クリッパートン島」を含む「欧州連合加盟国の特別領域」の記事については、「欧州連合加盟国の特別領域」の概要を参照ください。

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