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げんこう‐ろく〔ゲンカウ‐〕【言行録】

読み方:げんこうろく

ある人物の言行記録したもの。


言行録

作者ヴィクトル・ユゴー

収載図書死刑囚最後の日見聞録、言行録
出版社潮出版社
刊行年月2001.2
シリーズ名ヴィクトル・ユゴー文学館


言行録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 06:18 UTC 版)

佐藤誠三郎」の記事における「言行録」の解説

単純な軍国少年だった私は、大東亜大義のため日本絶対に勝たねばならぬ思っていた。疎開先で見た星空広大さ圧倒されて、自分はいかに矮小な存在なのかとため息をつくような多感な少年だった」(本人談)。 「日比谷高校では同級江藤淳が、一級上に作家坂上弘がいた。個性豊かな秀才たちに囲まれて、刺激的な高校生活だった」(本人談)。 「戦後の混乱のなかで生家往時面影をなくし、私は結核患った。そのために進学も遅れ、日比谷高校東大学びつつも、私の胸中には深い没落感と挫折感があった」と晩年回顧している。 「一時期マルクス主義惹かれていた。文学的な表現許していただけるなら、マルクス主義理論に"数学的証明美しさ"を見ていた。何でも説明できるという魅力、もちろん、今から考えると、それは何も説明でないということであり、人間それほど単純な存在ではない。のちに立教大学から東大戻った折、(昭和43年紛争時だったが、学長代行務められた加藤一郎氏の補佐として「民青」とやり合うことになったのは、ある種必然だったかも知れない」(本人談)。 「学者なりたい思った。それを目指すことの本質的意味がわかっていたわけではなかったが、毀誉褒貶に関係なく、とにかく自らの信じる処にしたがって学べば道を切り開けるのではないか考えていた。ところが、そう思っていても、私は専門一筋というわけにはいかなかった。あっちに曲がったり、こっちへぶつかったり、生きるのが下手だった文学部大学院落ち法学部でも輝かし秀才たちの間で自信喪失に陥っていた」(本人談)。 「敗戦彼の生家没落させた。彼は高校時代からアルバイトをして学費稼いだばかりか家族の生活も助けていた。彼は勤勉であった。実によく勉強をしていた。その勉強はいつも本格的で深く広く、まさに学んで飽きることがなかった」と欣子夫人回顧している。 「小学校低学年のとき、大東亜戦争始まり疎開空襲、そして焼け跡飢え栄養失調戦後私達男女平等、平和と民主主義基本的人権の尊重といった輝かし理念頼り精一杯生きてきたのだ。…振り返ってみれば、私達世代確かにコミンテルン日教組出版放送労連といった勢力影響にあったが、口角泡をとばして天下国家論じていた。私達意気軒昂元気だった」(欣子夫人談)。 「昭和38年東大在学中知り合った欣子と結婚する今だから告白するが、体力にも能力にも自信のなかった私は、彼女の持っている活力と、真摯な生き方惹かれた」と晩年述べている。 「佐藤氏偉大な教育者である。東大駒場佐藤門下には、北岡伸一氏、舛添要一氏、御厨貴氏、田中明彦氏など、今後日本の政治思想リードして行くに違いない人材数多く排出している。それはもちろん、佐藤氏学識、そしてあくまでも真実だけを追求する厳格な学問的ディシプリンの故であろうが、それ以上に、若者中にそして人間中に、心にすぐれたもの、心に善きものを求めてやまない佐藤氏ロマンチシズムが、接す人々の心をおのずから揺り動かしたからであると思う。おそらく、それが偉大な教育者第一資格なのであろう」と元駐タイ大使岡崎久彦弔辞捧げた。 「佐藤氏政治学特色その歴史視野広さにある。彼の国政治論は、国際関係論からでなく、日本史素養から来たものが大きい。そこで日本近代政治史もう一度初めから洗い直す形で彼の歴史観政治哲学を、どこかに残したい思ったのが、対談動機であった」と岡崎久彦氏は対談本『日本失敗と成功 近代160年教訓』のまえがき述べている。 「晩年佐藤氏は、ますます魅力のある一個人格として完成して行かれた。晩年佐藤先生写真には凛然たる気品がある」(岡崎久彦評)。 「ご家族やわれわれのような友人同士の間では、温顔心優しく、言葉遣い丁重であったが、事、学問に関しては、いささか論理乱れ発想の裏隠されている偏見こだわり不純などうきなど、知的インテグリティ曇らせているいかなる小さな陰も、仮借なく激しく指摘し攻撃された。それも文学的な表現で円みをつけることもなく単純明快で、散文的かつ激しかった。…佐藤氏天下御意見番風格備えていた。もう敵を作ることを全く恐れていなかった。…あれほど明快に激しく人を叱れる人は偉大な人である。少なくとも私心のない人である」(岡崎久彦評)。 「私の基本学者である。家にいて好きな本を静かに読んでいた。書きたいことを書いていたい。学究日々こそが、私の絶え帰りたい願っている世界なのだが、まだまだそうした自由はままならないようだ。権力にもお金にも縁がなくていい。思想の自由時間余裕があれば、それが学者冥利のである」と晩年述懐している。

※この「言行録」の解説は、「佐藤誠三郎」の解説の一部です。
「言行録」を含む「佐藤誠三郎」の記事については、「佐藤誠三郎」の概要を参照ください。

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