薬用食用とは? わかりやすく解説

薬用・食用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 10:09 UTC 版)

シダ類」の記事における「薬用・食用」の解説

オシダ Dryopteris crassirhizomaは別名を「綿馬」という。中国医学本草)では貫衆呼び塊根薬用とする。日本ではこれは「綿馬根」と呼ばれ駆虫剤としても用いられた。カザリシダ Aglaomorpha coronans根茎は「骨砕補」となる。また中国ではタカワラビ科タカワラビ Cibotium barometzは「金」と呼ばれ肝臓腎臓として用いるほか、チャセンシダ科のホコガタシダ Asplenium ensiformeは下痢止め利尿作用をもつとして薬用にされ、栽培もされるホングウシダ科ホラシノブ Sphenomeris chinensis民間薬として用いられ雲南省南部では「起死回生」の効果があるとされるホウライシダ科のシダ漢方としてイワガネゼンマイ Coniogramme intermediaイワガネソウ Coniogramme japonicaでは腫物毒消しに、タチシノブ Onychium japonicumでは解熱利尿に、ホウライシダ Adiantum capillis-venerisでは全解熱解毒用いられるフサシダ科カニクサ利尿剤とされるヒリュウシダ属食用または薬用供されニュージーランドマオリBlechnum capenseの蒸し焼きにして、オーストラリアクイーンズランド州ではアボリジニBlechnum indicumの太った根茎食べる。Blechnum fluviatileはニュージーランド口内炎として、ヒリュウシダ Blechnum orientale東南アジア虫下し膀胱炎として、またBlechnum hastatumの根茎チリのアラウコ人に嘔吐剤または妊娠中絶として用いられた。 真嚢シダ類であるミヤコジマハナワラビ Helminthostachys zeylanicaマレーシア中国根茎鎮痛解毒剤として用いられる毒性有するものも多くワラビビタミン破壊酵素チアミン分解酵素)を含み草木灰重曹のようなアルカリ煮て灰汁抜きをし、毒成分除去して食される。この毒性により家畜シカ食べないため放牧食性形成され日本などでは火入れにより良質ワラビ収穫されてきた。サイレージなど飼料混入することで家畜膀胱がんなどになるワラビ中毒発生する日本では山菜としてワラビ Pteridium aquilinumゼンマイ Osmunda japonicaヤマドリゼンマイ Osmundastrum cinnamomeum var. fokeienseなどが食用にされる。ワラビ葉柄柔らかい部分灰汁抜きの後、煮物和え物などに用いられ、塩や味噌漬けて保存されるワラビ根からとれる澱粉ワラビ粉としてわらび餅や団子に利用されるゼンマイヤマドリゼンマイ巻いた若芽葉柄部を食用にする。ゼンマイ灰汁抜きの後、煮つけ天麩羅、汁の実に用いられるヤマドリゼンマイ灰汁重曹灰汁抜きの後、煮物和え物、汁の実として用いられるどちらも乾燥した塩漬けにしたり、卯の花漬けにして保存されるヤマドリゼンマイ瓶詰にして市販される日本の東北地方ではクサソテツコゴミ呼ばれお浸し揚げ物にして食される。この仲間北アメリカ東北部でも若芽時期珍重して食べられるアジアでは広くクワレシダ Diphasium esculentumが食用にされる。中国南部東南アジアでは、ホウライシダ科のミズワラビ食用にされる。ブータンではランダイワラビ Pteridium revolutumやイワデンダ科の Diplazium maximaやクワレシダ、オオイシカグマ Microlepia speluncae、ナチシダ Pteris wallichianaなどを食用とする。これらはいずれ毒性があって家畜シカ食べないため、その排泄物栄養として肥沃な放牧場にはこれらがよく繁茂し放牧植生ができている。ヘゴも髄に多量澱粉を含むや若い食用とされ、オーストラリアではほろ苦い甘みがあり、まずいカブのような味だと表現される。 薬用・食用となるシダ類 ミヤコジマハナワラビ Helminthostachys zeylanica 山菜として食べられるゼンマイ Osmunda japonica若芽 シダ類若芽 (Fiddlehead)を使った鶏肉料理 台北飲食店供されるクワレシダ Diphasium esculentum 水辺生えミズワラビ Ceratopteris thalictroides 食用調理されヒカゲヘゴ Cyathea lepifera

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薬用・食用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:30 UTC 版)

有尾目」の記事における「薬用・食用」の解説

漢方では、オオサンショウウオ小型サンショウウオ強壮肺病・疳に効ありとする。蛋白質補給による栄養状態改善有効だったのだろうといわれる。また小型種湿疹痒み止めにもなるという。南会津檜枝岐村では、ハコネサンショウウオ料理名物として知られる。 かつての日本ではオオサンショウウオ普通に食用供されてきた。食通北大路魯山人によると「すっぽん河豚合いの子」のようで非常に美味であるという。 中華料理ではチュウゴクオオサンショウウオ高級食材とされ、養殖もしている。また、小型サンショウウオ乾物にして市場売られているという。 アホロートルは、かつて現地インディオたちの蛋白源の1つだった。味はウナギ似ているという。また、肺病強壮に薬効があると考えられていた。

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薬用・食用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/23 04:06 UTC 版)

グアーガム」の記事における「薬用・食用」の解説

血糖値上昇抑制作用コレステロール低下作用便通改善などの生理効果知られている。 グアーガム食事とともに摂取すると、血糖上昇抑制されインスリン分泌抑制された。 食品添加物として認められており、増粘剤安定剤ゲル化剤として広く用いられている。アイスクリーム和菓子水産ねり製品サラダドレッシングタレスープソースなど幅広い食品利用されている。また、グアー豆酵素処理したグアー豆酵素分解物水溶性食物繊維として用いられている。

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