ヒリュウシダとは? わかりやすく解説

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飛流羊歯

読み方:ヒリュウシダ(hiryuushida)

シシガシラ科常緑多年草園芸植物

学名 Blechnum orientale


飛竜羊歯

読み方:ヒリュウシダ(hiryuushida)

シシガシラ科常緑多年草園芸植物

学名 Blechnum orientale


ヒリュウシダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 07:11 UTC 版)

ヒリュウシダ
分類
: 植物界 Plantae
: シダ植物門 Pteridophyta
: シダ綱 Pteridopsida
: ウラボシ目 Polypodiales
: シシガシラ科 Blechnaceae
: ヒリュウシダ属 Blechnum
: ヒリュウシダ B. orientale

ヒリュウシダ(Blechnum orientale L.)は、シダ植物門シシガシラ科ヒリュウシダ属に属する植物で、亜熱帯から熱帯に分布する大柄なシダ類である。

特徴

日本シシガシラとは同属であるが、見かけは大きく異なる。シシガシラが普通は30cm程度の植物であるのに対してヒリュウシダは葉の長さが2mを越える大きなシダである。また、胞子葉が別に生じない点も異なる。

根茎は塊状で短く立ち、多数の葉をつける。根茎と葉の付け根付近は褐色で毛のようなの鱗片に覆われている。葉は斜め上に向けてやや立ち上がって伸びる。

葉は長さが2mにもなり、その基部四分の一くらいは葉柄になっている。葉柄は太くて硬く、痕跡的になった羽片である突起がまばらに並ぶ。葉身は全体としては披針形で、一回羽状複葉。葉質は薄くてやや柔らかく、表面にはややつやがある。葉は緑だが、出芽時には赤みを帯びる。胞子のう群は主脈の両側に密着して、連続した線状になって伸びる。

裏側・主脈に沿った胞子嚢群を示す

日本では屋久島以南の琉球列島小笠原諸島に産し、アジアからオセアニアにかけて広く分布する。屋久島では現在はほとんど見られないというが、沖縄ではごく普通種である。山林に普通で、やや明るい林によく出現するが、林縁部や道路わきなどにもよく出現する、やや雑草的な性格ももつ。

類似種等

ブラジルヒリュウシダ

日本国内には似たものがない。特に役に立つことも害をなすこともない。

国外では南アメリカに産する類似種にブラジルヒリュウシダ(B. occidentale L.)があり、観葉植物として栽培されることがある。園芸植物としてはHammock fernと呼ばれる。

参考文献

  • 岩槻邦男編『日本の野生植物 シダ』(1992)平凡社
  • 光田重幸『しだの図鑑』(1986)保育社



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