12月4日の誕生花
12月は1年の最後の月であり、あらゆる命が絶えて次代に繋がる冬の始まりの月でもある。12月の誕生花は厳しい環境の中で美しく咲く品種が多いことから、花言葉も美しさや逞しさを称える内容が主流だ。12月4日の代表的な誕生花はアベリアである。スイカズラ科ツクバネウツギ属のアベリアは春から秋の長期間、白色の美しい花を咲かせる。生命力の強さから12月の誕生花として扱われるようになった。花言葉の「謙遜」「強運」は小ぶりな花が持つ控えめな美しさと生命力の強さから来ている。
12月4日の誕生花一覧
12月4日の誕生花は「サザンカ」「ハボタン」「スイバ」などがある。#サザンカ「サザンカ」はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、中国や台湾など東アジア一帯に分布する。日本では四国や九州などで自生している他、改良された品種は東北や北海道でも植栽されている。漢字で「山茶花」と書くのは中国語表記に基づいているが、中国ではツバキを「山茶花」と表記していた。日本に伝わった際にツバキとサザンカを取り違え、サザンカに「山茶花」の表記が使われるようになった。ツバキとサザンカは同じツバキ科の植物で花の形も似ているが、開花時期についてはツバキは12月ごろ、サザンカは10月ごろと違いがある。花の散り方も違いがあり、ツバキは花が丸ごと落ちるのに対し、サザンカは花弁が一枚ずつ散る。 10月ごろに咲くサザンカが12月の誕生花になっているのは旧暦で開花時期を判断しているためだ。 ●サザンカの花言葉 サザンカ全般の花言葉は「ひたむき」「困難を打ち破る」などがあり、これらは他の植物が活動を休止する寒い季節に咲くサザンカの習性に由来している。また、サザンカは花の色ごとに異なる花言葉がある。赤色は「謙譲」「あなたがもっとも美しい」など、美徳を褒め称える意味の花言葉を持つ。桃色の花は「永遠の愛」、白色の花には「愛嬌」など花の美しさや可愛らしさに由来する花言葉がある。#ハボタンアブラナ科アブラナ属の多年草であるハボタンは「葉牡丹」と書くが、ボタン科ボタン属の牡丹とは異なる品種である。ハボタンの名称は葉の形が牡丹の花に似ていることから来ている。寒さに強いが寒地では屋外での越冬ができず、暖地では葉が発色しない。キャベツの変異種であるハボタンは害虫にも弱く、育てるのが非常に難しい品種である。葉は白色や淡い紅色、赤紫色などになるが、肥料のやり過ぎや高温などの理由でキャベツのような緑色になってしまうこともある。切り分けた株を上手に育てると樹木のような枝を伸ばし、幾つもの綺麗な葉の集合体が形成される。この状態は踊りハボタンと呼ばれている。 ●ハボタンの花言葉 ハボタンの花言葉は「祝福」「愛を包む」などがある。「祝福」は紅白に彩られたハボタンが縁起物として扱われていたこと、「愛を包む」は複数の葉が丸まっているハボタンの形状が由来だ。#スイバタデ科の多年草であるスイバは北半球の温暖な地域に広く分布している。人類の歴史に深く関わる植物でもあり、古代エジプトでは薬草として使われていた記録がある他、欧州では若芽を野菜の一種として栽培されていた。日本でも若芽を山菜の一種として扱っていた他、強い酸味のある茎葉は子供のおやつとして用いられていた。スイバは「酸い葉」と書くが、これは葉を口に含むと酸っぱく感じるのが由来である。雌雄異株の植物だが若芽の頃は見分けがつかない。雄は黄色に近い淡紫色、雌は淡い紅紫色の小さな花を円錐状の器官に多数咲かせる。開花時期は初夏から夏であり、多少の湿り気があればやせた土地でも育つことから生息分布は広い。 成長も早く、建物を解体した空き地にもっとも早く自生する雑草の一種としても知られている。 ●スイバの花言葉 スイバの花言葉は「博愛」「親愛の情」などがある。これらはスイバの生息分布の広さや薬用、食用など人の役に立つ要素が多いこと、栽培が容易なことなどに基づいている。- 12月4日の誕生花のページへのリンク