12月3日の誕生花
12月3日の誕生花一覧
12月3日の誕生花には、「バラ」「ベラドンナリリー」「ラベンダー」「ヒヤシンス」がある。■バラ
バラは、バラ科に属する植物の総称である。古くから観賞用や食用として用いられてきた歴史があり、数多くの品種改良が行われてきたため、品種によって異なる特徴を持っている。低木として自生するものや、人や用意した支柱を頼りにツルを巻き付けて成長するものなど、育ち方も多種多様である。一般的には複数の花弁が幾層にも重なっているというイメージを持たれがちだが、5枚だけの花弁を放射状に広げる一重咲きの品種も存在する。そして、花の色は赤や白が定番だが、その他にもオレンジや青に紫など、非常に数多くの種類がある。そのため、花束やガーデニングなど、取り入れられる場面は多い。
●バラの花言葉
バラは、ギリシャ神話で愛と美を司る女神アプロディーテの花とされているため、花言葉はそのまま「愛」「美」となっている。そして、花言葉の意味は本数によって変わり、1本だと「あなたしかいない」、108本では「結婚してください」という風になる。また、「愛」と「美」はバラの全般的な花言葉であるが、黄色だと「友情」、虹色は無限の可能性」、青は「奇跡」など、色によっても意味が大きく変わる。
■ベラドンナリリー
ベラドンナリリーは、ヒガンバナ科に属する花であり、ホンアマリリスという名前でも知られている。間違われることが多いが、ヒッペアストルム属のアマリリスではなく、ホンアマリリス属に分類されるのがベラドンナリリーである。ひとつの根に1または2本の茎が伸び、8月から9月になるとそれぞれに10輪以上の花が咲くのが基本だ。花のひとつひとつのサイズは大きく、それが10輪以上咲くため、非常に華やかな見た目になる。花の色はピンクまたは白であり、花弁の根元が白で、先端に向かってピンクに変色していく品種も存在する。
●ベラドンナリリーの花言葉
ベラドンナリリーは、花と葉が同時に咲くことがない。花が咲き終わった後で、葉が広がり始める性質を持つ。そのため、葉に邪魔されることなく花を存分にアピールしている様子から、「ありのままの私を見て」という花言葉となった。そして、花が密集している様子を、女性が会話している姿に例えた、「おしゃべり」という花言葉もある。
また、「ありのままの私を見て」という花言葉に関しては、ギリシャ神話に登場する羊飼いの少女である、アマリリスに関する物語が由来とする説もある。同じ羊飼いの少年に恋をしていたアマリリスは少年の気を引くため、神から授かった矢で自らを傷付けたという物語だ。その際に出た血から生まれた花が、アマリリスであるベラドンナリリーだとされている。その物語の、自分を見てほしいというがために自らを傷付けたアマリリスから、「ありのままの私を見て」という花言葉ができたというのもひとつの説である。
■ラベンダー
ラベンダーは、シソ科に属する花である。本来は茎が硬質化する木本性であるが、木として成長するまでに役目を終わらせられる場合がほとんどであるため、草本性である草花と同様の扱いになることが多い。花は色の濃淡こそあるものの、紫のみであり、小さな花が集まって花穂の状態を作り上げる。そして、暑さに弱く寒さに強い性質があるため、日本では北部を中心に栽培される。特に北海道の富良野は、ラベンダーの名産地として全国的に有名である。また、生命力が強いため、自然の中で生息しているものもある。基本的には観賞用として育てられるが、精油を採って香料として使用するために栽培されることも多い。
●ラベンダーの花言葉
ラベンダーの代表的な花言葉は「あなたを待っています」であり、ヨーロッパの言い伝えが元になっている。ラベンダーという名前の少女が、ひとりの青年に恋をしたという言い伝えである。ラベンダーは内気であったため、思いを伝えることができず、青年が気持ちに気付いてくれるのを待ち続けた結果、花になってしまったとされる。その少女ラベンダーの様子から、「あなたを待っています」という表現がラベンダーの花言葉となった。
また、ラベンダーは古くから、殺菌効果があると知られ、水を清めるために使用された。そのラベンダーの性質から、「清潔」という花言葉も生まれた。さらに、ラベンダーの香りには精神を安定させる役割があったとされるため、安定した精神を表した「沈黙」も花言葉となっている。
■ヒヤシンス
ヒヤシンスは、キジカクシ科に属する植物であり、球根から成長するのが特徴だ。16世紀のトルコではすでに観賞用として親しまれていて、そこから長い期間をかけて世界中に広まった。本来の色は紫や青などの寒色系であるが、世界中で品種改良が行われた結果、オレンジやピンクなどの暖色系も存在するようになっている。ひとつの茎から数多くの花が咲き、豪華な見た目になるが、寒さに強く育てるのが容易であるため、ガーデニングでも重宝されやすい植物である。また、球根からは、土に植えない水栽培で育てることもできるという手軽さがあるため、日本では子ども用の教材として使用されることもある。
●ヒヤシンスの花言葉
ヒヤシンスには「悲哀」「ゲーム」「スポーツ」などの花言葉があるが、いずれもギリシャ神話に登場する、美少年ヒュアキントスにまつわる物語が元になっている。「ヒヤシンス」という名前の元にもなっているヒュアキントスは、太陽の神アポロンと、西風の神であるゼピュロスに愛されていた。そして、ヒュアキントスはアポロンと親しくし、円盤投げをして遊んでいた。それに嫉妬したゼピュロスが風を操作して邪魔しようとしたところ、コントロールを失った円盤がヒュアキントスに当たり、ヒュアキントスは命を落としてしまう。
そのことから、ヒュアキントスの名前を用いているヒヤシンスの花言葉が、「悲哀」となった。また、「ゲーム」「スポーツ」という花言葉は、ヒュアキントスとアポロンがしていた円盤投げ遊びが元である。
- 12月3日の誕生花のページへのリンク