ラベンダーの花言葉とは? わかりやすく解説

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ラベンダーの花言葉

ラベンダーの花言葉は「あなたを待っています」「期待」「沈黙」「清潔」「優美」「繊細」などである。さわやかで優美なイメージ喚起させる花言葉が多い。ラベンダーの花の見た目も、花言葉も、女性対す贈り物として最適といえる

ラベンダーの花言葉の由来

#(1)ヨーロッパ伝説からつけられたとの説

ラベンダーの花言葉の由来譚として、ヨーロッパ伝説がよく参照されるその伝によれば、かつてラベンダーという名前の少女がいた。彼女はとても美し少年恋したものの、自分から告白ができなかった。そのままラベンダー少年自分告白してくれることを待ち続ける。しかし、いつまで経って少年ラベンダーのもとを訪れてくれない。とうとうラベンダー一輪の花になってしまったという。この伝説がラベンダーの「あなたを待っています」という花言葉由来とされる。あるいは、「期待」の花言葉も、この伝説に求められるかもしれない

#(2)ラベンダー香りからつけられたとの説

非常にさわやかで、強い香りがするのもラベンダー魅力である。さらに、ラベンダーにはリラクゼーション効果があるとされており、ハーブティーアロマにも使われてきた。このような「人を癒す」「心を落ち着かせる」という意味が派生して、「沈黙」の花言葉ができたとの説もある。ラベンダーの花言葉における「沈黙」は「気持ち安らかである」という意味なので、決して「押し黙る」「死んでいる」といったネガティブ内容ではない。むしろ、相手物静かな振る舞い称える際に、ラベンダー贈られることもある。

#(3)古代ローマ風習からつけられたとの説

ラベンダーには殺菌抗菌作用含まれている。このことは古代ローマでも広く知られていた。そのため、古代ローマ人衣服洗濯するとき、ラベンダー使っていたとの言い伝え残っている。また、ラベンダーの花の上に、洗濯物を干すこともあった。洗濯物ラベンダーさわやかな香りがつくだけでなく、汚れきれいに落としてくれると信じられていたからだ。上流階級の間では、ときどきラベンダーの花を風呂入れることもあったという。こうした風習が「清潔」「優美」という花言葉つながったとの説もある。

#(4)としての効用からつけられたとの説

殺菌抗菌効果を持つラベンダーは、古くからとしても注目されていた。その中でも、火傷肌荒れ癒す力が強いといわれている。フランス化学者ガットフォゼが実験中に火傷を負うたびラベンダー精油治療していたことから、その効力広まっていった。市販にもラベンダー成分使われるようになっていく。やがて、ラベンダーには「肌を美しくする」とのイメージ定着し、「繊細」の花言葉生まれた

ラベンダーの英語の花言葉

#日本とは花言葉微妙に異な

英語でラベンダーは「lavenderと書く。英語圏では「devotion献身的な愛)」「silence沈黙静寂)」「distrust疑惑)」といった花言葉がある。

#花言葉由来devotion

devotion献身的な愛)」は「私は待っています」と似た意味ではあるものの、対象追従するようなニュアンス含まれているのが特徴的だ。なぜ「devotion」という意味が生まれたのかというとラベンダーイギリス王室愛された花だからだとされている。薬用ハーブとして重宝されていたラベンダーイギリス王室でも頻繁に使われてきた。エリザベス一世ヴィクトリア女王といった歴代権力者たちも、ラベンダー偏愛してきたと言い伝えられている。

ラベンダーはやがて王室から貴族広まりその後一般市民にも親しまれるようになった一般市民ラベンダー王室の花だと考え特別感を抱くようになる。そして、王室への忠誠を示す「献身的な愛」という花言葉加わった

#花言葉由来distrust

distrust」の花言葉生まれたのは、ラベンダー香り人々不思議に思ったからだといわれてきた。「どうしたこれほどまでに強い香り放てるのか」と人々疑問思っているうち、「疑惑」という花言葉変わっていった。ただし、あくまでも不思議に思えるほど魅力的」という意味であって決し否定的な花言葉ではない。英語圏では女性に「なぜそれほどまでに美しいのか」とのメッセージをこめ、ラベンダーを贈る風習もある。

ラベンダー色別の花言葉の解説

#明確に定められていない

主に、ラベンダーピンク、紫、白、青などの色合い知られている。色別のラベンダーの花言葉は明確に定められていないいずれの色も「沈黙」「清潔」を意味する花としてみなされてきた。

#例外紫色

ラベンダーの中でも、紫色種類だけは特別な意味を持っているといえるだろう。なぜなら、片思い相手待っていた少女伝説では、「待ち焦がれているうちに一輪紫色の花に変わってしまった」とされているからだ。つまり、この伝説から生まれた「あなたを待っています」「期待」などの花言葉表現するなら、紫色ラベンダー最適である。

ラベンダー本数別の花言葉の解説

#本数で意味が変わるわけではない

花の中には本数変われば花言葉も変わる種類がある。しかし、ラベンダー本数ごとに花言葉決められているわけではない1輪だけでも、花束でも、そのメッセージ同じだ。ただし、受け取る側の心境考えてプレゼントする場合本数工夫してみるのが得策である。

#プレゼントするときは本数工夫

たとえば、「あなたを待っています」との花言葉には儚く健気な雰囲気がある。そのため、あえて多くの花を用意するではなく少量を贈るのがぴったりだ。逆に、「清潔」や肯定的な意味での「疑惑」など、相手美しさ称えたときにはたくさんのラベンダーを贈るのが相応しい。

ラベンダーの怖い花言葉

#毒蛇から生まれた花言葉

疑惑」と似ているものの、よりネガティブな「不信」という花言葉ラベンダーにはある。これは、ある人や場所を信用していないという意味なので、「疑惑」とは違い否定的なメッセージといえる。「不信」の花言葉生まれたのは、ラベンダー毒蛇呼び寄せるとの言い伝えがあるからだ。かつて、毒蛇ラベンダー花畑忍び、人を襲うと考えられてきた。このことから、ラベンダー畑を見ると人は毒蛇存在を疑うようになった。やがて、ラベンダー自体にも「不信」の花言葉定着していったのである

#強すぎる思い花言葉

「あなたを待っています」という花言葉有名な一方でラベンダーには「私に答えてください」という意味も含まれている。「私に答えてください」は主に、フランスで知られてきた。この花言葉も、「あなたを待っています」と同じくヨーロッパ少女伝説から派生した考えられている。ただ、少女献身的な愛がいじらしく感じられる「あなたを待っています」に比べて、「私に答えてください」はやや押しつけがましい印象だ。ラベンダー物静か清楚な女性象徴する花ではあるものの、その裏には強い情念渦巻いている。人間の心の怖さ表現している花言葉といえるだろう。

#「期待」を怖い花言葉とする説も

ラベンダーの「期待」という花言葉おおむね肯定的な文脈解釈されてきた。ただ、「あなたを待っています」と合わせて考えれば、「期待」もまた怖い花言葉とする説もある。「期待」をされても、必ず人は応えられるわけではない。それなのに、期待することを「待っています」と言われるのは本人にとって大きなプレッシャーだ。贈るタイミング間違えれば、「期待」も決していい意味にはならないといえるだろう。



花言葉内容諸説あります



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