舟戸一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:06 UTC 版)
「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」の記事における「舟戸一族」の解説
古くから水の国にある一族で、海賊として略奪行為を行なっていた。一族の長であるアラウミとその家族を中心とした舟戸に加担する者達で構成されている。荒れた海に飛び込む儀式があり、それによって力を得た者は証(えら)が出来る。五年前の大規模な掃討作戦でアラウミが捕まる形で一時は大人しくなったものの、イサリによってアラウミが脱獄し、賛同する者達と共に再び暴れ出した。 舟戸アラウミ(ふなと アラウミ) 声 - 千葉繁 舟戸一族の長。筋骨隆々とした大男で豪快な性格。五年前に捕まり、刑務所にて身体中の水分を蒸発された状態で捕まえられていたが、イサリによって脱獄する。妻に深い愛情を抱いており、その妻を殺した水の国を恨んでいる。また、その際に妻が庇い託されたイカダに対して期待している。 脱獄後は各地から仲間を募った後、自身を助けた功績からイサリに指揮権を渡していたが、その結果テンマが死に青煉も重傷を負ったことからイサリから指揮権を奪い取り力付くで水の国を倒そうとする。そのために必要な力を持つとしてイカダに強い期待を寄せ、戦いに出るように言いつけるも反発される。 舟戸イサリ(ふなと イサリ) 声 - 川原慶久 舟戸一族の長男。邪魔者は容赦なく殺す冷酷な人物だが、父親への忠誠心は厚い。アラウミがいない間は一族を纏めていた。魚の骨のような形をした銛を持つ。銛は独自の意志を持ち、術を吸収するなど様々な能力を持つが、元はアラウミから渡された物なのでアラウミの命令には逆らえない。 式典の途中で飛行船を爆破させた隙に仲間と共に刑務所を襲撃。アラウミを脱獄させた後にボルトとかぐらと交戦するも容易く一蹴した。その後は各地から仲間を集めた後戦力差から短期決戦しかないと判断し、アラウミから指揮権を貰い最前線で水の国と交戦。その隙に精鋭部隊が奇襲作戦を成功させる予定だったが、ボルト達の活躍で奇襲作戦に失敗し更にはテンマも暴走して命を落としてしまう。作戦を失敗した上に家族の命までも失ってしまったことからアラウミからの信頼を失い、強引な作戦を行おうとするアラウミを説得するも聞き入れられずに指揮権も奪われてしまう。このままでは舟戸の存続が危ういと判断しアラウミに黙って和平を望むも、それを裏切りと捉えたアラウミに銛を遠隔操作されて殺された。 舟戸テンマ(ふなと テンマ) 声 - 坪井智浩 舟戸一族の次男。他の家族とは違い白い髪と顔に赤い紋様がある。元は孤児で偶然にも村を襲撃したアラウミの強さに惚れ込み彼に連れて行って欲しいと頼み、義理の息子となった。弱者は自身の部下であっても容赦なく殺し、文淡曰く「一族の中でアラウミの次に凶暴」。一方で自分のことを息子として育ててくれたアラウミに対しては高い忠誠心を持つと同時に、自身のことを褒めてもらいたいとも思っていた。移動要塞の指揮をとり、水の国の前線基地を破壊した。 アラウミの脱獄には参加せずに前線基地の破壊や島々に部下を送り込み舟戸のものにしようとしていた。要塞に侵入したボルト達と交戦し圧倒するも、カワキとかぐらに足止めされた隙にボルトによって要塞を破壊される。その後は兄のイサリと共に戦場の最前線にて長十郎達の注意を引いていたが、本人は性に合わないからと積極的に戦いたがっていた。イサリに諭されて一度は納得するも、別働隊の失敗を聞いた後は父親に認められたい一心でイサリの指示を聞かずに突撃。長十郎の首を取ろうとするも手も足も出ず死亡した。 舟戸青煉(ふなと せいれん) 声 - 潘めぐみ 舟戸一族の長女。舟戸一族の紅一点で他の家族同様強気な性格であり、裏切り者には容赦ない。一族の事を最優先に考えているが、イサリやテンマと違い弟のイカダを気にかけている。イカダからも慕われており、兄弟内で唯一連絡を取っていた。ハープのような弓を持ち、音で敵を感知したり弓矢の軌道を自在に操る能力を持つ。 アラウミ救出後は以前舟戸を裏切った者達を粛清しており、その途中で弟のイカダにも戻ってくるように呼びかけた。その際にすれ違ったボルトを見せしめとして殺そうと画策し、ボルトの不意を打とうとするも警戒していたボルトに逆に見つかり交戦。駆けつけたかぐら諸共追い詰めるも途中から鳴り出した雷によって能力を上手く使えなくなった隙をつかれて重傷を負い、意識不明となる。その後は治療を受けて舟戸の基地で運ばれいたが、命の助かる見込みは非常に低い状態となっていた。目を覚ますと血を吐きながらも奇襲作戦に向かおうとするが倒れてしまい、それでも尚舟戸の勝利を諦めなかった。その姿を見たイカダから自分が倒れた後奇襲作戦が成功し、イカダも活躍して舟戸が勝利したという嘘を聞かされると、安堵の涙とイカダへの期待を呟きながら死亡した。 舟戸イカダ(ふなと イカダ) 声 - 白井悠介、長妻樹里(幼少期) 舟戸一族の三男。造船の盛んな島でカジキ親方の弟子として船大工見習いをしている。 他の一族と違って争いを好まない性格をしており、そのためか儀式をしても家族のような証が出てこずに周りからは馬鹿にされていた。父のアラウミや姉の青煉からは強い力があると期待されているが、本人は自分にそんな力はないとして戦い以外の形で貢献するために家を出た(姉以外からは理解を得られなかった)。しかし、カジキ親方の元で学んでいく内に「自分の作った船で世界中を旅する」夢を持った。本気を出すと水掻きが出来る不思議な体質だが、周りに不気味がられないように隠している。 船が動かなくなり誤って海に落ちてしまったボルトを見て咄嗟に助けた後、カジキ親方と共に船の点検をして島で船を修理することになる。ボルトからは意識を失う寸前に影を見ていたことから自分を助けてくれた人と気づかれかけるも、水掻きがバレたくないためにシラを切っていたが、後にボルトにはバレてしまう。共に行動する内にボルトと仲良くなり、カジキ親方からも認められたが、姉である青煉から舟戸一族として戦いに参加するように要求される。一度はその誘いを断るも、フナムシから青煉が重傷を負ったという報告を受けて姉の元へと向かい、更にそこで姉と戦っていたのが親しくなったボルトであることを知らされる。その後は姉の付き添いで舟戸の基地へ戻り、姉の看病をしていた(突然の事で誰にも知らせていないのでカジキ親方達からは行方不明扱いになっていた)。基地に帰ってからは父親や舟戸の仲間から戦うことを要求されていたが人を傷つけることを躊躇っていた。しかし、フナムシの死後に兄のイサリから青煉が怪我を負った原因の一つが自分を迎えにきたからであることを聞かされ、更にその直後に姉が目を覚まし、自分への期待を呟きながら息を引き取った事で戦うことを決意。再びアラウミの目の前で儀式を行い、証と力を手に入れる。 フナムシ 声 - 藤原貴弘 青煉の右腕(側近)。コブナ(声 - 田野アサミ)という一人息子がいる。青煉や舟戸一族に狂信的な忠誠心を持ち、仇であるかぐらやボルトを常に狙う危険な人物。その反面、年端もいかない子どもに対しては優しい一面もある。 青煉の命により、霧隠れとの交渉材料としてかぐらの拘束を目的として交戦するも、逃げられてしまう。見失ったかぐらを探している最中に青煉がかぐらとボルトにより致命傷を負される事態に見舞われる。以後はかぐらとボルトへの復讐を優先して行動する。 舟戸本隊からの命により、精鋭部隊を率いて陸路から霧隠れへの奇襲行動を開始するも、途中にあった村にてボルト一行と2度の死闘を繰り広げる。1度目の戦いの最中に、かぐらの胸を貫き命を奪う。この際にテンマの戦死もあり、アラウミからは撤退命令も出ていたが、残るボルトへ復讐を優先して2度目の襲撃を開始する。2度目の襲撃時は天候を味方につけるなど戦いを優位に進めるも、蛇苺のチャクラ糸により身動きがとれなくなった隙にボルトの螺旋丸を受けてしまう。しかしかぐらの時と同様にボルトを背後から羽交い締めにして命を奪おうとするも、文淡に突き刺されて逆に命を落としてしまった。彼が殺されたことにより、ボルトはフナムシの息子や慕う者たちから憎しみを向けられてしまう。
※この「舟戸一族」の解説は、「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」の解説の一部です。
「舟戸一族」を含む「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」の記事については、「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」の概要を参照ください。
- 舟戸一族のページへのリンク