翼賛選挙後の三木とは? わかりやすく解説

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翼賛選挙後の三木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:48 UTC 版)

三木武夫」の記事における「翼賛選挙後の三木」の解説

翼賛選挙終了すると、東條内閣同交会興亜議員同盟、そして翼賛議員同盟解散させ、1942年5月20日三木翼協推薦議員参加した唯一の政治結社翼賛政治会結成される翼賛政治会翼協会長阿部信行総裁となり、刑事訴追中の8名以外、全ての衆議院議員加入した三木翼賛政治会政務調査会大蔵委員会幹事となり、また翼賛政治会所属2、3当選議員構成された、翼賛政治会機構改革政治力強化運動活発に行っていた三十日会、そして経済問題について勉強し翼賛政治会通じて政府政策提言することを目的結成され経済議員連盟所属し活動行ったまた、6月官民一体総力戦体制構築するために、貴族院議員80名、衆議院議員244名、民間人50名が内閣各省委員となったが、三木赤城宗徳安倍寛とともに商工省委員となった1943年昭和18年11月からは商工省から改組された軍需省委員引き続き務め1944年昭和19年6月には各省委員制は廃止となるが、1945年昭和20年5月15日鈴木貫太郎内閣において軍需参与官任命された。 三木1943年2月、第81帝国議会において、大東亜共栄圏計画交易管轄する団体である交易営団に関する交易営団法案」について、衆議院本会議石油専売法案外二件委員会質疑行った質疑の中で三木官僚セクショナリズム批判した上で大戦遂行のために日本主導大東亜共栄圏内の計画交易促進支持した。そして日本利益ばかりではなく大東亜共栄圏では日本以外の国の発展にも配慮した総合的な施策が必要であると主張した。同じ第81帝国議会では請願委員会において地元徳島県阿波用水灌漑事業対す助成請願行い、更に建設委員会において徳島1区選出衆議院議員であった紅露昭ら3名の議員とともに明石海峡鳴門海峡トンネル設け本州から淡路島通り四国に繋がる鉄道を敷くプロジェクト提案し審議結果調査費が認められることになった三木議会活動において官僚セクショナリズム批判したが、翼賛政治会内で官僚主義厳しく批判し議会中心主義内包していると見られていた鳩山一郎中心とする思斉会に入ることはなかった。1944年昭和19年7月には東條内閣総辞職し同時に翼賛政治会総裁小林躋造交代したこのような動きの中で翼賛政治会結束乱れ生じていき、脱会して無所属となる議員続出した1945年昭和20年3月には宇田耕一らを中心として翼壮議員同志会岸信介中心とした護国同志会結成されこのままでは難局乗り切れないと、翼賛政治会3月20日解散となった結局3月30日南次郎総裁として大日本政治会結成されるが、翼壮議員同志会護国同志会中心として数十名の議員参加しなかった。三木岸信介主導する護国同志会加入するという話も出たが、結局は多数派大日本政治会所属することとなり、そのまま終戦迎える。三木戦時中多数派会派所属し続け、独自の方向性選択することはなかった。議会での発言おおむね時局追随したものであり、やはり翼賛選挙で非推薦となった三木にとって、体制あからさまに反す態度取り得なかったものと考えられる一方先述した議会活動における民意重視姿勢、そして官僚セクショナリズム対す批判大東亜共栄圏において日本以外国家発展に対して目配りなど、三木戦後の政治活動に繋がるものが戦時中議会活動からも見受けられる1945年終戦前、帝国議会での三木質問機会一回のみであった1月24日予算委員会の席で三木は、「決戦兵器開発見通しに関して八木秀次科学技術総裁質問した科学技術総動員によって、厳しさを増す戦局打開し得る決戦兵器完成期待する三木質問対し八木必死ではなく必中兵器を生み出さねばならないことが使命であることは十分承知しているが、十分な成果挙げられないまま、必死必中神風特攻隊出撃を行わねばならなくなったことは、技術当局として遺憾に堪えない慙愧に耐えない、まことに申し訳ないとの内容答弁行った。この三木八木とのやりとりは、特攻に対して政府当局者の率直な意見として当時大きな反響呼んだ戦況日本にとって絶望的な状況となる中で、三木特攻という戦時体制のひずみに対し議会答弁通して政府当局からある程度回答引き出していたことは注目される

※この「翼賛選挙後の三木」の解説は、「三木武夫」の解説の一部です。
「翼賛選挙後の三木」を含む「三木武夫」の記事については、「三木武夫」の概要を参照ください。

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