米川の水かぶり
米川の水かぶり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 14:16 UTC 版)
「大慈寺 (登米市)」の記事における「米川の水かぶり」の解説
当寺の境内に鎮座する秋葉大権現を本尊とする「米川の水かぶり」という火伏の行事がある。この行事の起源は定かでないが12世紀後半、秀衡の創建時より毎年2月の初午の日に雲水の行として始まったものと伝えられている。五日町地区の男だけが裸になって腰と肩にしめ縄を巻き、頭から輪っかを被り、足に草鞋を履き、顔にかまどの煤を塗り秋葉大権現に参詣し神の使いと化し町に繰り出し町の火防を祈願する。町では家々に用意された水を屋根にかけながら走り抜ける。人々は男達から藁を抜き取り屋根に上げ火伏せのお守りとする。藁装束の一団とは別に鐘を叩く墨染めの衣の火男面と天秤棒に手桶を担ぐ女装のおかめの面の二人組が家々を廻り祝儀をいただく。1971年(昭和46年)に東和町、1991年(平成3年)に宮城県、2000年(平成12年)に国からそれぞれ無形文化財に登録された。また2018年11月29日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)から、「来訪神:仮面・仮装の神々」として無形文化遺産に登録されると決まった。
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