大慈寺 (登米市)とは? わかりやすく解説

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大慈寺 (登米市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/23 07:00 UTC 版)

大慈寺

山門
所在地 宮城県登米市東和町米川字町下56
位置 北緯38度46分3.4秒 東経141度19分34.6秒 / 北緯38.767611度 東経141.326278度 / 38.767611; 141.326278座標: 北緯38度46分3.4秒 東経141度19分34.6秒 / 北緯38.767611度 東経141.326278度 / 38.767611; 141.326278
山号 法輪山
宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
創建年 永享元年(1429年
開基 中山良用
正式名 法輪山大慈禪寺
諏訪森大慈寺(天台宗時代の旧称)
札所等 奥州三十三観音第14番札所
文化財 米川の水かぶり(ユネスコ無形文化遺産)
山門(市指定有形文化財)
法人番号 6370405000081
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大慈寺(だいじじ)は、宮城県登米市東和町米川にある曹洞宗の寺院。山号は法輪山。本尊聖観世音菩薩で、奥州三十三観音霊場第14番札所である。

歴史

前身は天台宗諏訪森大慈寺と称し、藤原秀衡によって創建されたが藤原氏の没落後退転を繰り返し、1429年永享元年)、現在の岩手県奥州市黒石正法寺四世中山良用によって曹洞宗として開創された。境内は数度の火災にあい、本尊は運慶作の聖観世音菩薩であったが現存しない。唯一山門だけが開創当時から現存し、1972年昭和47年)10月17日、東和町(当時)から有形文化財に指定され、登米市移行後も継続している。また西行が諸国行脚中当寺を詠んだ歌が伝えられ、1983年(昭和58年)3月、生誕800年を記念し歌が建立された。他に本堂、秋葉大権現、経王塔・曰人(あつじん)の句碑等がある[1]

米川の水かぶり

当寺の境内に鎮座する秋葉大権現を本尊とする「米川の水かぶり」という火伏の行事がある。この行事の起源は定かでないが12世紀後半、秀衡の創建時より毎年2月の初の日に雲水の行として始まったものと伝えられている。五日町地区の男だけがになってしめ縄を巻き、頭から輪っかを被り、草鞋を履き、顔にかまどを塗り秋葉大権現に参詣しの使いと化し町に繰り出し町の火防を祈願する。町では家々に用意された水を屋根にかけながら走り抜ける。人々は男達からを抜き取り屋根に上げ火伏せのお守りとする。藁装束の一団とは別にを叩く墨染めの衣の火男面と天秤棒に手を担ぐ女装のおかめの面の二人組が家々を廻り祝儀をいただく[2]1971年(昭和46年)に東和町、1991年平成3年)に宮城県、2000年(平成12年)に国からそれぞれ無形文化財に登録された。また2018年11月29日ユネスコ(国連教育科学文化機関)から、「来訪神:仮面・仮装の神々」として無形文化遺産に登録されると決まった[3]

水かぶりの宿

水かぶりの支度をする場で、代々菅原家が当主を務めている。神様が宿る、あるいは立ち寄るところで宿の人はお世話をする役割がある。半年以上前から次の水かぶりの藁装束の準備をする[4]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 曹洞宗法輪山 大慈寺”. 宮城県登米市東和町・米川地域振興会. 2018年12月4日閲覧。
  2. ^ 平成30年「米川の水かぶり」”. 登米市. 2018年12月4日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ <来訪神・無形遺産決定>米川の水かぶり 後継者を育てたい”. 河北新報. 2018年12月4日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ まつりと 日本のまつり探検プロジェクト「祭りドキュメンタリー#42 宮城県・米川の水かぶり」https://www.youtube.com/watch?v=SW_12gzReKE(閲覧 2024/11/22)

関連項目

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