米大統領選共和党指名争いとは? わかりやすく解説

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米大統領選共和党指名争い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 14:26 UTC 版)

ティーパーティー運動」の記事における「米大統領選共和党指名争い」の解説

2012年大統領選向けた選挙運動が始まる時期になっても、保守候補乱立傾向があったためにティーパーティー出足鈍かったティーパーティー支持分裂し一つ候補者絞りきることができなかったからである。しかし第1回共和党候補討論会でまず注目集めたのは、後日正式に大統領選立候補したミシェル・バックマン下院議員であった。彼女は6月25日行われた地元のデモイン・レジスターの世論調査で、支持率トップを走るロムニー候補アイオワ州1%差と肉薄するなど、ティーパーティー支持集めて急浮上した。バックマン当初4番手以下の泡沫候補であったが、相次ぐ辞退表明もあって本命不在とされる中で、初の全国デビューとなったテレビ討論会で視聴者好印象与えて頭角現した。これまでサラ・ペイリンの"クローン"あるいは”コピー”などと評されていたが、スター性を兼ね備えペイリンよりもはっきりと分かりやすく話すことからポピュリスト好評で、単純明快主張オバマケア廃止、「オバマ1期限り大統領」など)が一般受けしたことで、支持伸ばしたバックマン氏は、簡単に税金使って貧しい人を救うという考えは、社会主義イデオロギーそのものであり、オバマ大統領政治がそれであるとし、赤字増やし国を壊してしまうと主張した。ただし髪の色スタイルばかりではなく失言癖までペイリンそっくりで、立候補表明翌日6月28日FOXテレビインタビュー俳優ジョン・ウェインと殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシー取り違えて発言し、「彼と私は同じ精神共有している」と言って周囲驚かせた。2番手に躍進する報道過熱し、夫が経営するクリニック同性愛者異性愛者にする矯正治療が行われたとする疑惑や、彼女の強い片頭痛という健康面の不安もリークされた。 バックマンは、イメージ低下したペイリン代わる存在評価され世論調査でも実際にペイリン票を吸収したとみられることから、前述ストップ・ロムニー運動行方合わせてティーパーティー運動再燃するためのになれるか、期待集まったが、模擬投票での勝者は本投票では勝てないのジンクス通り政策面で支持伸び悩みその後テキサス州知事リック・ペリー新保守系)が立候補する右派の票を奪われバックマン3位以下に後退し最終的に翌年アイオワ州党員集会宗教保守リック・サントラム候補右派の票が大挙して流れたことから、バックマン敗北して選挙戦から撤退した。 一方、それに前後して別のティーパーティー候補台頭した9月24日フロリダ州行われた共和党大統領候補模擬投票ペリー候補勝利した企業経営者のハーマン・ケイン候補である。この頃突如として各種世論調査支持率トップ躍り出たが、黒人ケイン候補は、ティーパーティー支持されており、独自の「9-9-9」という連邦所得税法人税消費税全て9%としようという減税プラン公約とした。これが新鮮な候補者探していた世論捉えメディアの注目集めて旋風巻き起こしたロムニー候補対す有力な対抗馬見られたが、対立候補ケイン自身ペリー名指した)からの強烈なネガティブキャンペーンを受け、セクハラ疑惑続いて不倫問題相次いで報じられると、連日、各メディアで過熱報道されて、支持率急速に低下疑惑解消できぬまま、12月3日選挙戦からの撤退表明した次々と候補者撤退していくなかで、反ロムニー次第鮮明にするティーパーティー支持揺れ動いた保守の三候補ティーパーティー生みの親同然であるポールティーパーティー中間選挙掲げた公約モデル提供したギングリッチ宗教保守サントラム、そのどれにも決め手欠いたからだ。 ロン・ポールは、代表的なリバタリアン政治家で、熱心な若い支持者を持つことでも知られるが、その支持層はあまり広がりをもっていないことが彼の弱点であった。その理由政策主張あまりに教条的であり、死刑制度撤廃所得税廃止アメリカ外交孤立主義戻そうなどというオープン主張では、幅広く賛同を得るのは難しく共和党主流派からも社会的保守派からも離れているからであった彼の支持者多くポールだけを支持し、彼がもし候補者レース敗れた共和党には投票しないとも言っている人が多いと報道され、その支持拡大諸刃の剣であった。また彼はすでに大統領選二度挑戦して失敗し三度目最後の挑戦であることから、無党派層にとっては新鮮味にも欠けた本選勝て候補であるか疑問持たれていて、党員集会でそれを示す必要があったが、一部支持に留まった。しかし指名獲得困難な情勢明らかになっても、ポール選挙運動続け慣例である勝者ロムニー候補への支持表明拒否したニュート・ギングリッチは、保守派著名な政治家で、早くからティーパーティー運動への支持表明していた1人として、有力候補見られていたが、共和党候補指名レース冒頭での失言躓き窮地にたったほか、支持伸び悩んでいた。その後保守派候補相次ぐ脱落があったが、公約として「21世紀のアメリカとの契約」を掲げギングリッチは、穏健派ロムニー候補への対抗馬として一部ティーパーティーから根強い支持受けていた。政策通評判知名度により、徐々に支持率回復してカンバックするが、世論調査支持率トップを争うようになると、早速、対立候補によるネガティブキャンペーン集中攻撃受けた不倫離婚歴などによって個人的な信頼性疑問符がもたれることになり、候補者道徳的価値強く意識する社会的保守派糾合できず、アイオワ州とニューハンプシャー州では後塵拝した彼のようなインサイダーに対してポピュリスト支持は熱心さに欠け二番目元妻による「倫理に欠く」との告発などもあって、支持率乱高下したが、納税申告書公開問題ロムニー追及して再び支持率回復ロムニー勝て候補を望むティーパーティー1月21日サウスカロライナ州予備選では結集して、彼を圧勝させた。ところが、トップに立つと再びネガティブキャンペーン集中砲火浴びフロリダ州敗れて以後支持率低下社会的保守派の票はサントラム流れ3番手に後退結局そのままギングリッチ2012年5月2日共和党候補指名争いからの撤退表明した

※この「米大統領選共和党指名争い」の解説は、「ティーパーティー運動」の解説の一部です。
「米大統領選共和党指名争い」を含む「ティーパーティー運動」の記事については、「ティーパーティー運動」の概要を参照ください。

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