無党派層(むとうはそう)
特定の政党を支持したり、利益団体の一員として選挙に参加したりする組織票に対比する形で、無党派層が存在する。選挙のあるごとに、その時点で最もふさわしいと思われる投票行動を取るため、浮動票とも呼ばれている。
無党派層は、一般に、有権者の半数を占めていると言われている。地方よりも都市部に、また高齢者よりも若年者に無党派層が多いとされている。
無党派層の動向は、投票率を左右することもある。政党不信が高まると、無党派層は批判票を投じに出るので、投票率が上がり、組織票に頼って選挙をする政党には不利となる。
選挙ごとに、毎回違った候補者や政党に投票することから、最近では、無党派層の投票行動が選挙結果に大きく影響するようになった。1995年、東京都と大阪府で無党派候補が既存政党の候補者を破って当選を果たして以来、既存政党に対する不信を表すものとして、次々と無党派知事が誕生している。
政治的無関心を嘆く人もったが、無党派層は、むしろ政治的に関心の高いとまで言われるようになった。
(2001.03.29更新)
無党派
(無党派層 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 02:48 UTC 版)
無党派(むとうは)は、どの政党にも属していない人や、どの政党も支持していない人のことである。公職議員や首長が党派に属していない場合は主に無所属という。
- ^ a b c d e f g 堀江湛 2007, p. 142.
- ^ a b c 堀江湛 2007, p. 143.
- ^ 堀江湛 2007, p. 134.
- ^ 堀江湛 2007, pp. 135–136.
- ^ a b c d 堀江湛 2007, p. 136.
- ^ a b 堀江湛 2007, p. 137.
- ^ 麻生良方「〝ヒモ〟つき候補に挑戦する」 『経済往来』1979年3月号、経済往来社、128-147頁。
- ^ “第80回国会 衆議院 議院運営委員会 第1号 昭和51年12月30日”. 国会会議録検索システム. 2023年11月18日閲覧。
- ^ 堀江湛 2007, p. 138.
- ^ 首相「無党派は寝ていてくれれば・その後記者団に訂正」2000年6月20日NIKKEI NET選挙ニュース、2015年12月31日閲覧。
- ^ 堀江湛 2007, pp. 142–143.
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