ひこうそく‐めいぼしき【非拘束名簿式】
非拘束名簿式(ひこうそくめいぼしき)
あらかじめ政党が指定した順位に従って当選者を決定する「拘束名簿式」とは異なり、投票によって多くの票を獲得した候補者が優先的に当選するしくみのことを「非拘束名簿式」という。
2000年の臨時国会で、参議院議員の通常選挙に「非拘束名簿式」を導入する公職選挙法改正が行われた。この結果、2001年7月29日に投開票となる第19回通常選挙から非拘束名簿式による比例代表制が採用される。
有権者にとって、政党名でも候補者の個人名でもどちらでも投票できるのが非拘束名簿式の特徴のひとつ。個人名で投票した場合、その候補者が所属する政党への投票として集計され、政党名での投票と合算されて政党の獲得議席数が決まる。それぞれの政党で当選数の枠が決まると、個人名での得票数の多い候補者から順に当選者を決定する。
タレントなどの有名人が比例区から立候補すれば、本人の当選を確実なものとすると同時に、その所属政党の獲得議席数を押し上げる効果がある。非拘束名簿式の導入は、これまで政党本位だった比例代表制から個人の力量に重心を移すものだと言える。
ただし、非拘束名簿式でも政党や政治団体が候補者名簿を届け出ることに変わりはなく、個人が無所属で立候補できる制度とはなっていない。
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(2001.07.18更新)
非拘束名簿式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 23:30 UTC 版)
非拘束名簿式(ひこうそくめいぼしき)は、選挙における比例代表制において比例名簿の順位を決めない方式のこと。
- ^ a b “2010年参院選 非拘束名簿式 周知に躍起 候補者名も政党名もOK 並び順違い 有権者戸惑い”. 神戸新聞. (2010年7月7日)
- ^ a b “比例名簿順位 自民党、民主党は50音順 共産党、社民党 重要候補上位に”. 福島民報. (2013年7月4日)
- ^ “平成二十八年七月十日執行 参議院比例代表選出議員選挙 参議院名簿届出政党等名称等及び参議院名簿登載者氏名掲示”. 2016年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月7日閲覧。
- ^ “令和元年七月二十一日執行 参議院比例代表選出議員選挙 参議院名簿届出政党等名称等及び参議院名簿登載者氏名掲示”. 2019年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月30日閲覧。
- ^ “令和四年七月十日執行 参議院比例代表選出議員選挙 参議院名簿届出政党等名称等及び参議院名簿登載者氏名掲示”. 2022年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月7日閲覧。
- ^ 比例代表選挙 | 衆議院議員 河野太郎公式サイト
- ^ a b “消えた私の1票 投じたのに得票数「0」 選挙制度改善望声も”. 朝日新聞. (2022年3月19日)
- ^ a b 読売新聞政治部 2014, p. 180.
- ^ 読売新聞政治部 2014, pp. 180–181.
- ^ 読売新聞政治部 2014, p. 181.
- 1 非拘束名簿式とは
- 2 非拘束名簿式の概要
- 3 概要
- 4 利点
- 5 記録
- 6 脚注
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