政党不信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:53 UTC 版)
2011年11月に新聞社が実施した世論調査では「韓国の政党政治と代議政治が民意を代弁しているか」との問いに対し80%以上の人が「代弁できていない」と回答、ハンナラ党と民主党の両党体制が変化する必要性に対しても7割の人が共感するなど、政党政治への不信感を強く持っていることが改めて示される結果となった。こうした状況下、2011年10月のソウル市長補選では政党に属さない朴元淳が与党候補を押さえて当選を果たした他、2012年大統領選挙では政党に所属せず政治経験が無かったベンチャー企業創始者の安哲秀が既成政党に不満を持つ無党派層の幅広い支持を集めるなど、無党派旋風が巻き起こった(最終的には立候補を辞退)。 大統領選挙後、2013年4月の国会議員補欠選挙で政界入りした安哲秀は独自の政治活動を展開。彼が新党を結成した場合を想定した各種世論調査では、最大野党である民主党を上回っていた。2014年1月、3月をめどに新党を結成、6月に予定されている統一地方選挙に参加することを表明。選挙の結果次第では保守と進歩を中心とした従来の政党体制に大きな変化が生じる可能性も指摘されていた が、新党結成を目前にした3月2日、民主党と統合新党を結成することを表明。結果、地方選挙における政党構図はセヌリ党と統合新党による二者対決構図となった。韓国において有力な第三党が育たない背景として、既存政党に有利な政治制度のほか、限界と制約を克服し結果を生み出せない政治家自身の力量不足を指摘する声がある。
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