政党システム変化の兆しとは? わかりやすく解説

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政党システム変化の兆し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 13:46 UTC 版)

韓国における政党史」の記事における「政党システム変化の兆し」の解説

民主化以降表面化した地域感情対立軸とした政党体制作られ国会議員選挙大統領選挙においても慶尚道全羅道中心とした地域対立選挙結果左右してきた。しかし2002年大統領選挙では地域対立と全く異な新たな局面生じた1998年発足した金大中政権2001年になると、経済政策人事面での失政から支持率急落し2002年予定されていた大統領選挙では勝て見込み低かった前回選挙では忠清道地盤とする自民連連合することで金大中勝利したが、その自民連2000年の総選挙において敗北し地盤としていた忠清道における動員力も大きく低下した上に、政権発足時の公約であった議員内閣改憲実施反故にされたことを理由野党転じていた。そのため、民主党は党機構改革して次期大統領候補党員以外の一般有権者参加して選ぶ予備選挙実施することで事態の打開図った。 党機構改革では、総裁職廃止して最高委員構成される最高委員会による集団指導体制導入大統領党代表職を兼任できない、など有力政治指導者による党支配改め、より党の自立性強化する改革が行われた。そして、大統領選挙人団の内、50%党員では無い一般有権者構成される国民選挙人団」に配分することも決められた。この民主党党改革国民関心引き起こしハンナラ党においても候補者予備選挙一般有権者投票できるように党憲・党規改められた。 こうして行われた民主党大統領候補予備選挙の結果嶺南出身者であるため党内基盤脆弱であったが反地域主義者で20代30代支持が高い盧武鉉が、「ノサモ」(2000年4月16代総選で釜山から出馬して落選した盧武鉉支持する人々インターネット上で結成したファンクラブ)を元に支持拡大し党内多数派支持得ていた李仁済破って当選果たしたその後日韓ワールドカップ成功導き有力候補目されていた鄭夢準との候補者一本化果たした盧武鉉は、12月大統領選挙ハンナラ党李会昌僅差破って勝利を果たしたが、「地域主義」によるこれまでの政党体制代わる新たな政党体制システムへの変化兆し現れ選挙となった。まず、地域別見た場合盧武鉉湖南地域で、李会昌嶺南地域で高い支持得ており、地域主義構造自体大きな変化現れなかったが、2030代若年層における支持李会昌勝利したことが盧武鉉勝因であった(表8参照)。また、対米対北朝鮮政策など盧武鉉李会昌の両候補間における政治理念の差が明確になった選挙でもあり、進歩主義傾向の強い有権者盧武鉉へ、保守的傾向の強い人は李会昌へと有権者政治的立場違いによって投票傾向分かれこれまでの選挙では争点にならなかった政治的理念傾向結果左右した。 表14第16代大統領選挙における世代得票率(%)年代盧武鉉李会昌20代59.0 34.9 30代59.3 34.2 40代48.1 47.9 50代40.1 57.9 60代以上34.9 63.5 出典梅津實、森脇俊雅、坪郷實後房雄大西裕山田真裕共著新版 比較選挙政治 21世紀初頭における先進6カ国の選挙ミネルヴァ書房215頁の表7「第16代大統領選挙での世代得票率」より。元の出所2002年12月19日MBC実施した世論調査

※この「政党システム変化の兆し」の解説は、「韓国における政党史」の解説の一部です。
「政党システム変化の兆し」を含む「韓国における政党史」の記事については、「韓国における政党史」の概要を参照ください。

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