政党交付金不正支出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:00 UTC 版)
2012年9月28日、「新党大地・真民主」参加前に横峯が支部長であった民主党参議院比例区第57総支部(東京)の2011年分の政党交付金使途等報告書が公表され、自動車購入費として200万円を支出していたことが判明したが、支出の相手は三女の横峯さくらであった。2011年7月、さくらが所有していたトヨタ製2010年式の高級乗用車を政党交付金を使ってさくらから200万円で買い取り、同支部名義に変更していた。さくらから買い取った自動車はもともと横峯本人が使っていた中古車で、横峯は「新車を購入することと比較し経費削減になるとの思いから行った」「できるだけ避けた方が良いとは思ったが、法的には問題ないと考える」等と説明した。政党助成法において政党交付金は政治活動の自由の観点から使途については制限や条件が設けられていないものであるが、それが国庫から交付される公費であることに留意し、政党交付金を受ける政党の組織及び運営については民主的かつ公正なものとし、その支出は国民の信頼にもとることのないようにしなければならないものとされている。娘の中古車を自分の金ではない政党交付金で買い取るという使い方は、国会議員が手元の公金を自分の家族・親族のために支出したということに他ならず、私的流用であったか否か、また公職にある実の父親の一存で公費から収入を得た形になったさくらがどの程度その事実を認識していたのかについては定かではないものの、公正性・信頼性の点において疑念が持たれている。車は現在も横峯名義となっており、民主党離党・「新党大地・真民主」参加後も横峯が使用している。また2009年、さくらが出場するゴルフ大会訪問のためた交通費や宿泊費など約69万円を政治資金から支出していたが、2011年2月にはさくらが出場するゴルフ大会訪問の際、本人と秘書の宿泊費として愛知県豊橋市のホテルに政党交付金から8万5720円支払っていたことが判明した。ゴルフ大会の見物を政治活動とし、政党交付金を支出することについては大方の了解を得られないものと見られるが、横峯は「同大会の大会顧問を務めており、愛知県内には後援会員もいる」と説明している。
※この「政党交付金不正支出」の解説は、「横峯良郎」の解説の一部です。
「政党交付金不正支出」を含む「横峯良郎」の記事については、「横峯良郎」の概要を参照ください。
- 政党交付金不正支出のページへのリンク