米外交官の各国要人に対する言及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 01:53 UTC 版)
「アメリカ外交公電ウィキリークス流出事件」の記事における「米外交官の各国要人に対する言及」の解説
外交公電の公開の初期には、アメリカ大使館の職員らによる、各国首脳らへの歯に衣を着せない評価が多く公開された。 中国 習近平国家副主席に対し「正しいものが勝利するハリウッドの戦争映画がお好き」、「中国映画はお嫌いのようだ」。 イギリス アンドルー王子に関して外国での無礼な振る舞いを指摘する内容が含まれていた。アメリカ当局は、同王子の振る舞いにショックを受けたという。その後駐英アメリカ大使は弁明に追われた。その後同王子が2008年に「イギリスの防衛関連会社の賄賂疑惑の捜査はビジネスを台無しにしてしまう愚かな行為」と司法当局を非難したことが明らかになった。駐キルギス米大使は「王子の態度はとても横柄だった」としている。 北朝鮮 金正日総書記に対し「肉のたるんだ老人。脳卒中の結果、精神的にも肉体的にもトラウマを負った」と評している。 ロシア 「バットマンがプーチンでメドベージェフは相棒ロビン」「事実上のマフィア国家」「企業の犬」などとアメリカの駐露大使が発言。ロシアの政治情勢を皮肉った発言と伺えられる。 イタリア 「ベルルスコーニは無能で空っぽですよ」「欧州のリーダーとしての影響力なしですね。連日パーティ通いだ」と非難。 イラン アリー・ハーメネイー師に対して「末期の白血病」「数ヶ月以内に死亡する」と指摘(2009年8月時点。なおハーメネイー師は2010年12月現在も存命でありアメリカの情報収集能力に疑問が出ている) マフムード・アフマディーネジャード大統領に対して「まるでヒトラーだ」と発言。 ドイツ アンゲラ・メルケル首相に対して「リスクを避け、創造性に乏しい」 フランス ニコラ・サルコジ大統領に対して「怒りっぽい権威主義者」「裸の王様」。 イスラエル ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対して「約束を決して守らない男」 アフガニスタン ハーミド・カルザイ大統領に対して「極度に弱い男。事実に耳を傾けようとせず、とっぴな話に動揺する」「誇大妄想に取りつかれている」「事実を直視できない弱い男」。 リビア カダフィ大佐に対して「気まぐれで風変わり」「8時間以上のフライトはNG」「金髪看護師と恋仲」。 トルコ アフメト・ダウトオール外相は「極端に危険」。 カザフスタン ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領の次女の婿が誕生日パーティに100万ポンド(約1億3000万円)使ってエルトン・ジョンのコンサートを私的に開催。 オーストラリア 駐豪米大使がケビン・ラッド外相(元首相)を「Control Freak」(病的な支配魔)と表現。
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